パリ庶民のリアルな日常と暮らし情報、料理を中心にご紹介してるmoiです。

今日のパリの最低気温は8度、最高気温予想は20度で、お天気はほぼ晴れとなっております。

外国人初の横綱の曙太郎さんが都内の病院で54歳の若さで亡くなりました。

勝負の時は大きな身体を揺らしてぐいぐい押し出す姿が迫力だったけど、相撲以外で観る曙さんは人の良い優しい印象でした。

相撲を引退した後、格闘技のK-1に参戦していたのは知っていたけど、フランスに来たこともありその後のことはまったく知りませんでした。

でも外国人相撲取りが日本に住み続けるのは精神的に大変なので、何となくあの温和な曙さんは故郷のハワイに帰っているような勝手なイメージがあったのですが、そうではなく、K-1の後はプロレスラーになり、地方を巡業していたとのこと。

でも2017年に緊急搬送され、その後リハビリに励んでいたけれど、2018に再び緊急搬送され、重度の記憶障害の後遺症が残ったとのこと。

それらを、ネットのニュースで知りました。

それに、結婚する際、後援会に反対されたのはニュースで聞いた覚えがあるけど、その後結局それが理由で後援会が解散していたことは、今回初めて知りました。

大横綱だったけど、引退した後の人生は最後まで苦難が続いたのかな、と思い、何だかせつなくて涙が止まりませんでした。

外国の人が日本に来て修行することは本当に大変なことだと思います。

日本から外国に移り住んだので、その大きな違いが良くわかります。

日本のしきたり、慣習は独特です。

パリの和食レストランで働いていた知人が言っていたことは今も忘れられません。

そのお店のパトロンはパリ生まれパリ育ちのハーフではない日本人で、日本で日本人料理人の元で数年間日本食の修行をしたそうですが、日本での修行が本当に辛くて心が壊れそうだったそうです。

理由は、修行はもちろん慣習も上下関係の厳しさもフランスではあり得ないようなもので、先輩からのいじめもあったそう。

なのでパリに戻ってきた今でも当時のことを引きずっている、と知人が言っておりました。

この日本の上下関係というもは、パリにフランス料理修業に来た日本人料理人さんからも、日本での経験を聞いたことがあります。

もちろんこんなことがない場合もたくさんあると思いますが、それでも、上下関係がほぼないフランスに来て改めて、日本の独特さというものを改めて感じます。

後援会が結婚相手が気に入らないからといって解散になったこともなんだか異常だな、と思います。

でもそれが長年の相撲の世界のしきたりなのでしょう。

歌舞伎の社会もですが、日本の伝統は素晴らしいし大事にしなくてなのだろうけど、それを守るために今までいったいどれだけの人が悲しみ苦しみ傷ついてきたのかな、と思います。

そんな人がたくさんいるなら、伝統なんて守り通さなくても良い。

と私は思ってしまいます…。

最後に。

曙さんの心が今、故郷ハワイの青い空と明るい太陽の下で、いろんなことからから解放され深呼吸して、のびのび自由に自分らしくしていることを心から願います。

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