サンマルタン運河辺を久し振りにちょっと歩いた夏の午後。
以前も書いたけど、パリに住み始めた頃(2008年)にここには結構な数のホームレスがいたのですが、今はまったくいなくなりました(厚顔平然復帰サルコジの追い出し作戦のせいではと私は思っているのですが)。毛布に全身包まって寝転がっていて、見え隠れしていた左手の薬指に結婚指輪がついていたホームレスもいて。それぞれにいろいろな事情があるのだな、と思ったものです。人間社会で生きて行くというのは難しいこと、悲しいこともたくさんありますし。
1938年に作られたマルセル・カルネ監督の映画「北ホテル」でよく知られたそのまんまネームの、今はレストランになっている北ホテル。マルセル・カルネと言えば1945年の映画「天井桟敷の人々」も有名ですが(寺山修司主宰の劇団「演劇実験室天井桟敷」はこの映画からつけられたのもよく知られていますが)、私も観たには観たのですが、まだほぼ子供だったせいか何か途中で寝ちゃったんですよねぇ。情けない。途中で寝ちゃう映画と言えばスタンリー・キューブリックの「2001年宇宙の旅」も3回挑戦したけどど~しても寝ちゃう…。しかも最初の10分くらいでもう睡魔に襲われる…。そう言えばお友達の痰壺Y子ちゃんはマルセル・カルネ作品の中でも1942年の作品「悪魔が夜来る」が確かお気に入りだったと思います。その映画タイトルにも魅かれたのでは、と私は思っています。悪魔とか、奇怪とか、そういいうのが好きなんですよねぇ。
さてさてちょうど運河にクルーズ船がやって来て人が集まりだしたので私もつられて行ってみました~。
こじんまり運河に夏の観光客を乗せた船が通って。
水門が閉じられます。
ヴィレット貯水池とア-セナル港をむすんでいるこの運河はその間に25mの高低差があるためこんな水門が4ヶ所あるそう。
そして船は水門と水門の間でいったん停まって。
水位が下げられて行きます。
船も下がって行き、
さらに水位はどんどん下げられ、
船もすでに地上の私たちが見下ろすまで下がり、
3つの水門が順番に開いて閉じて行くので、私は急いで3つめの水門へ移動。
この時船はすでに2つめの水門を抜けた後で、またここで水位を下げる作業が行われております。
アーチ型の橋の上にもいつのまにか人が増えています。
そして3つめの水門が開き船がやって来ました~。
ゆっくりゆっくり通って行きます。
それを眺めるアーチ橋の上の人々の姿。のどかな光景でございます。
が、船が通り過ぎるのをかなり長い時間待つ人々もいます。
水門前のこの低い方の橋は可動式になっていて、船が通る時に動かされ水路が開けられるのです。
船が通り過ぎて橋が戻され、踏切りが上がりようやく向こうへ行けるっつうわけです。
そして船が過ぎ去った後は、アーチ橋にあんなにたくさんいた人たちもいなくなり、
可動式橋もさりげなさが戻っていました。
で、私はこの船には乗ったことがないのですが、一度くらい乗ってみるのもいいかな、と思いました。でも、ま、いつか、ですかね。
ちなみにこのサンマルタン運河では2社がクルージングツアーを行っていて、それぞれに乗り場やコースが違うよう。CANAUXRAMA(キャノラマ社)では夜のクルージングコースもあるようです。夜もいいかもですねぇ。
→CANAUXRAMA
→Paris Canal
そしてこのサンマルタン運河近辺で以前ご紹介させていただいたビストロとレストランはコチラです。
→PHILOU(フィルー) ~パリのレストラン 10区~
→Le Petit Cambodge(ル・プティ・カンボージュ) ~パリのレストラン 10区~
→MARU(まる)~パリのレストラン 10区~ (やり直し編)
9月のお天気のいい日にでもぷらりといかがでしょうか。
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