パリ庶民のリアルな日常と暮らし情報、料理を中心にご紹介してるmoiです。

今日のパリの最低気温は3度、最高気温は8度で、お天気は晴れとなりました。

フランスに来たことがある方はご存知だと思うのですが、フランスではメトロや列車などの駅の乗り換え口や改札前、トラムやバスの車内で、しょっちゅうコントローラー(改札員)が切符の検査&チェックを行っています。

正規の切符をちゃんと持っていれば何も問題はないはずなのですが、これがなかなかやっかいなんです。

たとえば、正規の切符なのに自動改札機に入らない、入れたのに出てこない、なんてことがしょっちゅうあります。

しかもパリなんかだと駅員のいない改札も結構あるんです。

なので、正規の切符を持っていてそれが自動改札機のせいで通らず、駅員もいないので誰に言っていいかわからず、そのまま改札に入ってしまった、そして検札されてしまった。

という場合でも罰金(この場合35ユーロ)が科せられます。

駅員がいないところはどこかに呼び出しボタンがあるので、それを押してインターホン越しに説明し、来てもらうのですが、ひどい時は10分近く来ないこともあります。

また、通したのに自動改札の不具合で刻印がされず、検札された場合も罰金が科せられます。

ただしこの場合は、後で不服を申し立てて返金を求めることが可能です。

でもこれを知っている観光客はほとんどいないんじゃないかな、と思います。

なので、大観光地パリでコントローラーに止められている観光客を結構見かけるのですが、1番よく見かけるのが凱旋門があるシャルル・ド・ゴール・エトワール駅のメトロの乗り換え口。

コントローラーがフランス語がよくわからない観光客によく違反切符を切っています。

シャルル・ド・ゴール駅のRERのA線の改札では、ズラリと並んだ自動改札のどれに入れても正規の切符が入らないことがあって、駅員もいないし面倒だなぁ~、と思っていたら。

同じように切符が通らない観光客らしき人たちが、しかたなく切符を買い直していました。

その時、RATP(パリ運輸公社)とかSNCF(フランス国鉄)とか、いったい観光客からどれだけガッツリ交通費&罰金取っているんだろう、と。

以前は、さすがフランスの自動改札、性能が悪いな、と思っていたけど、性能が悪い方がかえって都合が良いのかも。

な~んてことが過ってしまいました。

で、どうしようかな、ボタンで駅員さん呼ぶのも面倒だしな、と思いながら改札を眺めていたら。

端っこの自動改札機から順番に切符を入れて通るか通らないか試していたムッシューが、1番奥の最後の自動改札で無事切符が入り、通ることが出来たのが見えました。

奥の1台だけ切符が通るようにしてあったんですね。

なので私も無事そこから入ることが出来ました。

とにかくフランスの公共交通の検札、厳しいって言うか何かちょ~っと真っ当じゃないな、という感じなんです。

で、長くなってしまったのですが、これらのことを踏まえ、これからの内容を読んでいただけたらと思います。

ある時、家に帰る電車に乗っていました。

そしたら斜め前に、ロングスカート姿で素足にサンダルで褐色の髪を後ろで束ねたロマ系らしいエキゾチックな顔立ちの女の子が座っていたんです。

肌寒い季節だったので、ロマの子はよく寒くても素足にサンダルだな、寒くないのかな、でも逞しく生きてるからそんなやわじゃないのかな、なんて思いながらなんとなく見ていたのです。

そして地元駅に着いたので下車したら、その女の子も下車して前を歩いていたんです。

で、エスカレーターで上がり、改札口に出たら、改札の外にズラリとコントローラーが並んで立っていたんです。

こんなに大人数で並んでいるのは珍しいので、ちょっとびっくり。

そしてすぐ、たぶん無賃乗車であろうあのロマの女の子はどうするんだろう、と過り、後ろから見ていたのです。

そしたら、女の子はさすがにほんの一瞬だけうろたえたのですが、そのままスタスタと歩き、コントローラーたちの目の前で切符なしでその改札の下を堂々とくぐり抜け、外に出たんです。

するとコントローラーたちは、それを見ていながらもすっとぼけて見ないフリしたんです。

あれにはびっくりしましたよ。

そして、家路に向かいながら、普段あれだけ厳しく取り締まる人たちが、なぜロマの子にはすっとぼけて見ないフリ?という疑問が頭から離れず、家に帰ってすぐ旦那に話したら。

ロマ人は捕まえてもお金を持ってないし、カードも銀行口座も持っていないし、おまけに身分証さえ持っていない場合もあるので、捕まえても罰金が取れないだけじゃなく、身分証がなかった場合は手間がかかるだけなので、見て見ないフリなんだよ、と。

そういうことか、と納得。いやいやちゃう、納得できないよ!と。

自分たちの性能の悪い改札機のせいで、ちゃんと切符買ってる人から、よくわからず戸惑う観光客から、しこたま罰金取ってるくせに、お金が取れなくて面倒な人は見ないフリ~ってあーた、いくら何でもえげつなくないかい?

と思った次第です。

で、つい最近、来年のパリオリンピックの期間中パリのメトロの切符が2倍になる、というニュースを知って、ああ、やりそう~、とも思った次第です。

普段2、10ユーロの切符が何と4ユーロですって…。

でもたくさん乗車する人にはお得な定額パスも発売されるようなので、その頃来る方はなるべく定額パスを利用した方が良さそうですよ。

ということで、今回は「印象に残っているロマ人のリアルな心情と行動」あ~んど、「印象に残っているフランスの公共交通のコントローラーの行動?姿勢?」的な内容となりました。

ってかコントローラーの話が主になっちゃった的な感じなのですが。

でもお伝えしておきたかったのですよね、このどフランスのあんぐりな事実を。

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