パリ生活社ミルクとマカロン2

パリ郊外マルヌ川の流れる街の暮らしの中で、日本人として感じる思いを率直に綴ります。

avril 2022

パリ庶民の暮らし情報と料理を中心にご紹介してるmoiです。

パリの下町に、良心的な価格で美味しい料理を出してくれるビストロがありました。

そこでいただいた料理のいくつかは我が家の秘伝レシピにもなっているくらい。

お店のスタッフであるパトロンさん(経営者)もシェフさんも感じが良くて、とても気に入っていたのです。

でもある時、シェフさんが変わって、別の方になっておりました。

そのシェフさんのお料理も繊細で美味しかったのですが。でも。

以前のシェフさんの料理は、すごく繊細というわけではないのだけど、昔ながらのお味と今のお味が程よく融合していて、量も適度にボリューミィーでパリのザ・ビストロ料理。

それが魅力だったのです。

で、あのシェフさんはどうしたのだろう?

別の店に移ったのかな?

それとも自分でお店を開いたのかな?

なんてときどき思っていたのです。

そしたらある時ネットを見ていたら、たまたまそのシェフさんの名前がわかり検索すると、今いるお店がわかったのです。

場所はパリのハイソな中心地で観光客がとても多いカルティエ。

その界隈で雑貨や家具、食材まで手掛けるグループ会社がレストランも開いていて、シェフさんはそのレストランを任されていたのです。

それを知った時は、またあの料理が食べれる!と嬉しくて、すぐ予約。

そして数日後に行ってみたのです。

お店はいかにも観光客が好みそうなパリ風おしゃれモダンな雰囲気。

まだ早い時間だったので、お客さんはほとんどいなくて、私はテラス席に座りました。

前もってお店のHPを確認したらランチメニューがあったので、それにしようと決めていたのですが、渡されたカルト(メニュー表)はアラカルト。

しかも前菜もメインもかなりお高め。

スタッフさんにランチセットはありますか?

と訊ねると、今はもうやっていませんとのこと。

フランスの飲食店はHPを頻繁に更新しないところが多いので、こういうことはよくあること。

なのでしかたないので、アラカルトの中から前菜とメインをお願いしました。

その間、店内を見ていると、いましたいましたあのシェフさんが。

間違いなく彼です。

なので、ランチセットはなかったけど、期待に胸を膨らませました。

そしてお願いしたお料理がやってきたのです。

まずは前菜は野菜のラビオリだったのですが、盛り付けがなんだか微妙でちょっと雑な感じ。

お味は美味しかったのですが、量も少なくてお値段を考えると、首をひねってしまいます。

メインはマグロのタルタルに野菜添えで、ちょっとジャパニーズスタイル。

これも盛り付けが微妙で、お味は日本人の私にはまったく新鮮味のないもの。

下町ビストロではあんなに美味しい料理を作っていたのに、ここまで変わるとは。

もうただただ残念でした。

どうしてこうなったのかを考えてみると、私の勝手な想像ですが。

大きな宣伝をしなくても高い値段に見合わない料理を出しても、ある程度のお客さんが見込める場所。

(実際私の後やって来たお客さんは皆ドイツ人とか英語圏の人でした)

そこでグループ店を展開しているという経営側の考えが大きいのだろうな、と。

お客さまを喜ばせるとかいうことよりとにかくお金的な感じでしょうか。

シェフさんももしかしたら本望じゃないかもしれませんが、雇われている側。

しかたなく惰性で料理を作っているのかもしれません。

楽しんでるのがまったく感じられない雑気味な料理から、そんなことを思ってしまいました。

で、もう2度とここに来ることはないな、と残念だけど思いました。

高めでもあの下町ビストロのような美味しいお料理だったら、がんばってたまに来たいと思ったかもなのですけどね…。

ところで最初に、お値段以上の美味しい料理を提供してくれるビストロがありました、と過去形で書いたのですが。

その下町のビストロも閉店してしまったのです。

コロナ前だったのですが、やはりお店の経営というのは難しいんでしょう。

好きだったお店がなくなるって、好きだった味が食べれなくなるって。

とても寂しいものです。

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パリ庶民の暮らし情報と料理を中心にご紹介してるmoiです。

フランスのスーパー記事でございます。

先週はドイツ系スーパー「リドル」のグルメ食材デュリュクス(Deluxe)シリーズをいくつかご紹介させていただきました。

フランスのスーパー、今週のリドルはグルメ食材がいっぱい

で、今週もまたリドル。

なぜなら今週もデュリュクスシリーズ品が充実なのを広告で知っていたからです。

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買ったのはコチラ。

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まずはデュリュクスシリーズのイタリアの生ハム2種で、左が牛肉の生ハムのブレザオラ2、39ユーロ。

右が豚肉のジャンボン・セラーノで1、99ユーロ。

ブレザオラはEUの質の良い食材の品質マーク「I.G.P(Indicazione Geografica Prottetta)」、ジャンボン・セラーノには「P.G.I(Protected Geographical Indication)」がついております。

これは同じマークで、ブレザオラにはイタリア語で、ジャンボン・セラーノには英語での表記がされています。

ジャンボン・セラーノは先週も買いましたが、ブレザオラは今回初お試し。

で、もういただいたのですが、やはり豚肉とはまったく違う味わいで美味しかったのです。

これはまたあったらリピしたいと思います。

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デュリュクスシリーズのテリーヌをパイ生地で包んだパテ・アン・クルート・カクテルは1、99ユーロ。

パテ・アン・クルートは伝統的なフランス料理ですが、カクテルがつくと小さなサイズでつまむのにぴったりなんです。

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デュリュクスシリーズのロレーヌ地方の料理ブーシェ・ア・ラ・レーヌ用のパイカップ1、49ユーロ。

ブーシェ・ア・ラ・レーヌは王妃さまの一口パイという意味で、このパイ生地の上をくり抜いて、中にクリーム煮込みを入れる伝統的なフランス料理。

クリーム煮を入れるだけでたちまちビジュアルが王道フレンチになるので、買っておくと便利です。

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デュリュクスシリーズのイタリアのモッツァレラチーズの1種ブッラータ1、99ユーロ。

ジャンボン・セラーノと一緒にシンプルにいただきましたが、いつも通り美味しかった~。

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これもデュリュクスシリーズでイクラ3、99ユーロ。

先週は鱒の卵を買ったのですが、今週はイクラちゃん。

旦那が、また買うの?と言っておりましたが、この卵系が冷蔵庫に多めに常備してあると、いつでもお寿司が作れる、と思って日本人のわたくし安心するのです。

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リドルの地方物産シリーズ「サヴール・ドュ・ノ・レジオン(Saveurs de nos Régions)」のフランシュ・コンテ地方のチーズのカンコワイヨット1、59ユーロ。

脱脂乳から作られるこのチーズはとろりクリーミィー。

これはナチュラル味ですが、ニンニク風味もあって、それもイケます。

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そして、ギリシャ料理のぶどうの葉包みは缶詰で1、89ユーロ。

この缶詰で初めてぶどうの葉包みを知り、気に入って以来、我が家のお庭のぶどうの葉でも毎年作るようになりました。

お肉を入れるレシピが多いけど、これはお米と玉ねぎとハーブだけで超あっさり。

ぶどうの木は5月くらいから復活してきて、7月の葉が柔らかで食べ頃なので、それまでは自家製は作れません。

なのでこの缶詰ちゃんで楽しみたいと思いま~す。

ということで、デュリュクスシリーズはどれも決してお高くないのですが、内容はかなり満足出来る率高し。

高いお金を出して美味しいのは当たり前ですが(高いわりにたいしたことないものも多いと思うが)、庶民の我が家はお手頃なお値段で満足出来れば十分。

なのでデュリュクスシリーズは我が家の強い味方。

また何かいいのがありましたらご紹介させていただきますね。

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パリ庶民の暮らし情報と料理を中心にご紹介してるmoiです。

ずっとぽかぽか陽気だったのですが、昨日雪まで降って今週はうんと寒くなっているパリ。

冬に逆戻りみたいになっております。

でもこの寒さが終わると本格的に春になってくれるかな、なんて思っているのですが、どうでしょうか。

で、ぽかぽかだった先週末の恒例日曜マルシェ記事でございます。

前回は、ピンク×グレイにライダースジャケットを羽織ったコーデでした。

プチバトーのニットコーデで春マルシェ&購入食材
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今回はリサイクルショップで見つけた赤いニットに切りっぱなしデニム、紺色の帽子。

これに白スニーカーを合わせました。

帽子は紺か黒か迷いましたが、黒の帽子を持ってくると靴に迷うな、と思い、紺をチョイス。

これだと白スニーカーを持ってきても合うし、足元の白で軽い装いになります。

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セーターはちょっとオレンジ色がかった明るい赤。

真っ赤はちょっと抵抗があるのですが、これくらいの赤だと気軽に着れます。

シンプルに見えますがよく見ると、襟ぐりと裾、袖が違う模様編みになっているのがポイント。

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で、マルシェへオニバ!レッツゴー!

お気に入りのピンク色の可愛いお宅のお庭には木蓮(マグノリア)の花が満開。

我が家も同じ色の木蓮が咲いていましたが、もう散ってしまいました。

木蓮はちびっ子の頃から今も好きな立原えりかさんの童話によく出てきた花。

(フランスにその童話を全部持ってきたくらいです)

今の家に住んで初めて本物の木蓮を見ました。

意外に大柄な花で新鮮びっくり。

濃い色もあるけど、私は淡いピンク色のが好きです。

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そしてマルシェそばの我が街セントラルの桜も、前の週は満開だったけど散ってしまいました。

は~寂しい~。

でもまた来年会える。

また家族皆で会えるよう、全員の健康に気をつけて、車や変な人にも気をつけなくちゃ。

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そしてマルシェのポルトガルバーに到着です。

大人はもちろんちびっ子もいて大賑わい。

大人はワインやビール、コーヒーを飲み、ちびっ子はジュースを飲んでおります。

太陽の下、家族皆で楽しめるのがこのバーの良いところ。

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私たちはいつものシュワシュワのヴィーニョ・ヴェルデ2ユーロで乾杯。

2ユーロって良心的でしょう?

なのでついつい飲んじゃうんです~。

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旦那3杯、わたくし2杯いただいた後はお買い物タイム。

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このマルシェには3軒の八百屋さんがあるのですが、どこの店先にも赤い苺ちゃんが山積みで並び始めました。

日本の苺のようにすごく甘いというわけではなくて、はっきし言って日本の苺の美味しさには負けますが。

春が来た感で見るだけで嬉しくなっちゃう。

あ、もちろん見るだけじゃなく購入もしますけどね。

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白アスパラも先週より並ぶ量が増えております。

いよいよ我が家も買えるお値段になってくるかな。

でもあまり安いのはお味がかなり落ちます。

そういうのはたいてい細くて皮にハリがなくて筋がかなりあるんですよね。

なので、ある程度ずっしり太くて皮にハリがあるものが◎

そうすると、白アスパラはスーパーよりマルシェの方が良いものが揃っているんですよね。

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帰り道はBIO(オーガニック)のパン屋さんに寄るのが最近のコース。

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我が家の近所のパン屋さんも美味しいのですが、BIO&美味しい、のダブルなのでこっちになっちゃう。

しかもバゲット・トラディションが1、10ユーロで良心的。

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ちょうど前にはユニクロのTシャツを着たおしゃれなおにいさん。

このシャツ可愛いな。

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ということで購入したのはコチラ。

上から時計回りに、大好物のポルトガルのローストチキン、BIOバゲット・トラディション、そして初お試しのゴロゴロじゃがいものソテーです。

このじゃがいも、何と1キロも入っていて5ユーロ!

お味も美味しくて、自分で作ったことのない感じ。

なので近々再現に挑戦してみようかな、と思っております。

いろいろお試しは新鮮アイディアがあってグッドグッド♪

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パリ庶民の暮らし情報と料理を中心にご紹介してるmoiです。

前回は、旦那の顔見知り事実婚カップルの、突然亡くなった旦那さんと、その旦那さんの持ち家に住んでいて1人残されてしまった奥さんについて、感じたことを書きました。

事実婚について考えさせられたパートナーの死

その旦那さんの住まいは敷地が広く、一部を人に貸しておりました。

なので突然亡くなって、借りていた方は引っ越すことを考えかなり不安になったよう。

実はその方も、亡くなった旦那さん同様、旦那の知り合いなので、旦那が心配していたのです。

そうしたら話は一転。

地方に住む、亡くなった旦那さんの前の奥さんとの娘さんが、全部とにかく早く売却したいとのこと。

で、破格のお値段での売却を、借りていた方に提案してくれたのです。

離れた場所に住んでいる娘さんなので、今使ってくれてる人にその提案をするのが一番いいと思ったようです。

借りていた方は突然貸主さんが亡くなって、不安いっぱいだったのが今度は嬉しいオカジオン(チャンス)。

我が街は数年後にメトロが通るので、土地価格が上昇中。

買っておけば大きな財産にもなります。

なのでもちろん前向きに考えているようです。

そんなオカジオンなど一切考えていなかったから、そんなオカジオンがやってきてくれたのだろうな、と思います。

事の流れとは、そんなものではないでしょうか。

なので。

亡くなった旦那さんと残された奥さんに対しては何と言っていいのかわからないのですが、それとは別で。

その方にとっては良かったね、と、旦那も私も喜んでおります。

きっと数か月したら、その家も敷地からもあのカップルが暮らしていた形跡は消え、数年後には、以前住んでいた人のことは皆忘れていくのでしょう。

誰もが、そこでの暮らしも、人生もいつか必ず終わりがあるので、仕方のないことです。

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