こちら大晦日のパリは朝の気温が何と16度!
とても暖かい2022年最後の日を迎えております。
そんな天気のおかげか、何度もブログでお伝えしておりますが、今年の秋が暖か過ぎて勘違いして咲いた近所の桜並木の桜が、12月の終わりの今もまだ咲いております。
しかも最近の暖かさで、花が咲いていなかった何本かの桜にも花が咲き始めました。
いつ散ってしまうかな、と思いながら毎日わんこたちと一緒に桜の木の下を通っていたので。 とても嬉しくて、ささやかな楽しみになっております♪
で、このフォトをした日、久しぶりにわんこ散歩仲間のご近所さんと、この桜の木の近くで偶然会いました。
彼女のわんちゃんはポルトガルの犬種の若いポダンコと目の見えない老犬の小さなテリア。
我が家にも7年前に空に行ってしまったポダンコのポルカがいたので、そんなことも含め、わんこ散歩で会った時にちょこっと話すようになりました。
2ひき共甘えっ子ちゃんで、特にテリアちゃんは目が見えなくても撫でて撫でてと身体をくっつけてきて、それがまた可愛らしかったのです。
でも久しぶりに会ったこの日はテリアちゃんがいませんでした。
なので、もう1ぴきのあの子は大丈夫ですか?と聞くと。
7月3日に死んでしまったの。と言いました。
その彼女の表情は何とも言えない影があって、私は何とも言えない気持ちになりました。
それにはテリアちゃんの他にもう1つ理由がありました。
彼女の家の前には我が家が親しくさせていただいている日本人カップルが住んでいて、彼女のお父さまが自死したことを7月に聞いていたからです。
長い間心の病気だったそうで、会うと明るかったんだけどね…と、日本人カップルさんは残念そうにそれだけ話していました。
それから約5ヵ月経ってのこの日でした。
彼女は、私がお父さまが亡くなったことを知っていることは知らないですし、私も、いつかまた散歩中に会ったら、ボンジュールをいつも通りに言って、いつも通りに話せばいいと思っていました。
なのでこの時、テリアちゃんの姿がなかったので、どうしたのかな、と思って普通に聞いたわけです。
で、話を戻しまして。
7月3日に死んでしまったの、と言った後、彼女はこう続けました。
「セ・ラヴィ(それが人生よ)」と。
で、私は「そうですね」と言いました。
そして、またね、とお互い笑顔で言って別れました。
その後、この桜の下を歩きながら。
お父さまが亡くなったのも7月の初めだったので同じ時期だったんだな。
こんな辛過ぎることはないな。
ご家族のその悲しみは一生癒えることはないだろうな。
と、そんなことが頭を過りました。
私の母の父も彼女のお父さまと同じ亡くなり方だったのですが、それでも残された家族の人生は続きます。
母も含め、家族それぞれ人生を自分らしく幸せに生きたように感じているし、そう思いたいです。
(空のご先祖さま、えらそうにすみません)なので次回2023年のいつか彼女に会う時は、そしてまたその次会う時は、ほんのちょっとずつ元気になっていったらいいな、と思います。
ということで。
じゃ、わたくしこれから今夜&明日元日の食事作りにがんばりま~す。
それでは、Bonne fin d’annêe sous les cerisiers en hiver。
冬の桜の木の下から、良いお年を!
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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