今日のパリの気温は朝は9度、最高気温は13度で、お天気は雨となっております。
少し前にブロカント市に行った時のことです。
売り物が並ぶ中に、おお、久しぶりに見たな~、と旦那が言ったものがありました。
それが若干年季の入った、このTVみたいなワープロみたいな機械。
何コレ?と聞くと。
「ミニテル(Minitel)」だよ、と。
「ミニテル」とは1979年にフランスの電信電話総局が開始したフランス独自のネットワークシステムで、これは専用のキーボード付きの端末。
当時のインターネットのようなもので、列車や飛行機、ホテルなどの予約や電話番号検索、ショッピング、メール、チャットなどが出来たそう。
この端末が無料で貸し出され、一時期は年間の売り上げ高が約1000憶円にもなったそう。
でも旦那曰く、利用料は結構高かったとのこと。
なので旦那は使っていなくて、こういう人も結構いたそうです。
他の国では1993年~1994年頃にインターネットの普及が始まりましたが、フランスにはこの独自のミニテルがあったため、インターネットが本格的に普及し始めたのは2000年頃。
日本では1999年にNTTドコモの携帯電話向けネットサービス「iモード」がすでに始まっているので、フランスはかなり遅れたようです。
実はこれを知って、合点がいったことがあるのです。
私は2008年に日本からフランスにやってきましたが、日本ではたとえば電車に乗ってる人の多くがすでに下を向いて携帯を見ていたし、街を行き交う人も、携帯を見ている人が多かったです。
ところがフランスに、パリに来たら、メトロでも街中でも下を向いて携帯を見ている人の数が日本よりもかなり少なかったのですよね。
なのでさすがフランス人、モノに流されないんだな、と、その時は思ったものです。
でもどうやらそうじゃなかったようです。
ただ単に遅れていたからだったんですね。あは。
そんなフランスのインターネット普及を遅らせたとも言われているミニテルのサービスが終了したのが2012年。
それから11年、今じゃメトロでも街中でも、下を向いて携帯見てる人の数は日本とまったく変わらない状況となっております。
歩きスマホの人にぶつかりそうになることなんて、しょっちゅうですよ。
あれはちょっと危ないわん。
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