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同じ建物に住むらしいその女の子はいつも1人階段に座っていたり、公園のベンチに座っていたりするので、まるで家なき子(日本のドラマの安達祐実ちゃんの方)みたいでかわいそうだなぁ、と思って、時間がある時、しょっちゅう一緒に近くに出かけるようになった。
ある日、近くに住む私のお姉ちゃんの部屋に2人で遊びに行くと、部屋のあちこちにいろいろな貝と食べたあとの殻が山盛りになっていたり、皿から零れ落ちて床にも落ちていた。
な、な、なんだ、と思っていると、お姉ちゃん、
今、貝に凝ってるの。美味しいの♡って言う。
それにしても食べ過ぎじゃない?大丈夫か?と見回していたら、お姉ちゃんが突然上半身ブラジャーだけで隣りの部屋からぬっと出て来て(下は何か履いていた)、
ジャ~ン!これどお?素敵でしょ~、とブラジャーの胸をとがらせて言ってきた。
いきなりだからビックリしたけど、確かに薄いピンク紫で繊細なフリルがついていて綺麗だった。しかしまるでブルボン王朝時代のご婦人方の谷間のように不自然に寄せ上げ状態になっていた。が、一応、
うん、綺麗だね、と答えると、
2つ買わない?ってお姉ちゃん。
はい?って私。でもすぐはは~んと思って、
お姉ちゃん、ねずみ講やってるの?と強い口調で訊くと、あっさり、うん。って言うので、私ずっこけそうになりながら
昔友達が化粧品買え買え言ってきて友達なのに悲しい、って言ってたでしょ。なんで同じことやってるの?って怒って言うと、お姉ちゃん、悪びれた様子もなくアメリカンのように首をすくめ、
いいじゃない、2つくらい、ってシレっ~っと言って、大人しい家なき子みたいな女の子に、
ねぇねぇ、お腹減ってない?何か作ろうか。何がいい?と聞いた。
女の子が、トマトのパスタ、と言うと、料理がうまいお姉ちゃん、さっさとキッチンの方へ行っちゃったので、私は、ため息をつきながら、そのお金でこんなに貝食ってんのか、ともう一度見回し、それからよっこらっしょっと立ち上がり、テーブル半分以上くらい埋め尽くしている貝や床に落ちてる殻やらを片付けながら思ったのだ。
こりゃやめさせないとだな、やれやれやっかいだな、って。

          
                  〈昨日2015年9月23日明け方の夢より〉




※前回の記事で書いた最近ショックだったことと少し前に食べたムール貝のせいなのか、こんな夢を見ました。しかし夢の中では貝の中にムール貝は1つもなく、ハマグリとかなんかよくわからない高そうな貝ばかりなのでした。ちなみに本物姉ちゃんはねずみ講は一度もしたことがありません。いや、そのはずです。それにアメリカンのようなラフさはなく結構真面目ちゃん。あ、でも化粧品は確か少しの期間買わされてたと記憶します。そして私は下着を買わされそうになったことがありま~す。逃げましたが。


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