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ほとんどのパリのガイドブックに載っているくらいに有名なムフタール通りに久し振りに寄ってみました。私もはじめてのパリ旅行の時に姉と来た場所です。
パリに住んでる方やよく旅行で来ていらっしゃる方の中には、あの通りはツーリスティック過ぎて…とおっしゃる方もいらっしゃいますが、確かにそうなのですが、それでも、パリにはじめて来る方には危険も少ないし、昔ながらのパリの雰囲気もしっかり残っていて、私的には一度は来てみるのは楽しいのでは、と思っています。
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でも来るのであれば常設マルシェが開いている午前中がおすすめ。それも土曜日か日曜日の午前中が一番のおすすめ。休日のリラックスした雰囲気が十分楽しめます。
残念ながらこの時は午後だったのでご覧の通り、賑わいがある程度引けた後。
それでもパリの人気カルティエ、カルチェ・ラタンの一角でソルボンヌなどの学生街もすぐそばなのでいつでも結構な人通り。
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ところでこのムフタール通りで私にはちょっと苦笑いな思い出話があるのです。
7年前、パリからニースへ移ろうと決め、ニースでの住まいを探していた時、日系のフリーペーパーでニースのアパルトマンを貸します、というアノンス(広告)を見つけたのですが、そんなその時のことが苦笑い話なのです。
その頃、パリでの生活を一年の後、春にニースへ移ろうと1月くらいから部屋探しをしていたのですがなかなか見つかないでいて。そうこうしているうち2月に日本から姉が遊びに来たのですが、ちょうどその時、そのニースのアパルトマンの記事を見つけ、貸主に連絡。その男性は大学教授だといい、ニースのアパルトマンはセカンドハウスで普段は使っていないので貸したいという事。で、すぐ会ってお話をしましょう、一度家に来られますか、といきなり言うので、今、姉が日本から来ているので…とやんわりお断り方向にお伝えすると、じゃあお姉さんもご一緒にいかがですか、と。で、決しておしつけがましくはなかったので、その場で姉に説明すると、ちょっと首をひねりながらも、その教授だという貸主さんの住まいがこのムフタール通りだというのでムフタール通りのアパルトマンがどんな風かも見てみたいというのもたぶんあったようで渋々承諾。
で、翌日の夕方、このムフタール通りにあるその人のアパルトマンに2人で行ったのです。
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訪れるとアパルトマンのその一室はかなり大きな部屋でところ狭しと本があって(と言うか散らばっていて)、貸主さんもウッディ・アレンをちょっと思い出すような少し神経質な雰囲気で確かに教授っぽい。そしてどうやら1人住まいっぽい…。
彼はにこやかに私たちを招き入れ、積まれた本の小山の中にあるソファに座らせると、その場をちょっと離れ、そそくさと赤ワインと生ハムの盛り合わせを運んできて、一緒にちょっと飲みましょう、と。
その時点で姉がめっちゃ怪訝な顔(私も??と思ったが)。で、私に、飲みたくないし食べたくない、帰ろう、と。
するとそれを感じた貸主さんは、結構必死に自分の教授としての仕事内容と(信用を得ようとしてるようで)、それからニースのアパルトマンのことなどを説明しだしたのだけど、姉はもう聞いてはおらず、私に、おかしいよ、帰ろう帰ろう、と。でも私はニースの部屋のことが知りたかったので、姉の帰ろう帰ろうに私も同意だったので頷きながらも、部屋のことだけは聞いておこうと思っていたら、貸主さんが、そのニースの部屋を私がもし見に行く時は自分も一緒に同じTGVで行く、と言い出して。そこで私も、何で??と。パリ市内ならまだしも、何でニースまで、しかも何で同じTGVで行かないといけないのか、と。
ここでさすがに私も気が付いた、と言うか、こりゃだめだ、と思いまして。
すでに貸主さんをシカト状態だった姉に、うんうんごめんね帰ろう帰ろう、と言ってとっとと帰ってきたのでした~。
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貸主さんは女性狙いだったんですね、たぶん。
しかも日系のフリーペーパーにアノンスを出すということは日本人がよかったのでしょう。
一度大学にも来てほしい、みたいなことも言って教室の場所の住所まで渡してきたので教授なのはたぶん本当だとは思うのですが、もし私1人で行っていたら危なかったな、と後で思いました。
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こんな一歩間違えば危なかった出来事もありつつ、その後のニースのアパルトマン探しもかな~り大変だったこともありつつ、でもこうして今、平穏な暮らしをしていられるのが面白いで~す。
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さて、ここは姉と夕食に入ったお手頃思い出ビストロ。
正統派メニューですが、エスカルゴと魚介のパイ包みシチューがとっても美味しかったのです。
でもその後、パリに住み始めてランチに寄ってみたら、その時のランチのセットはいまいちでした。だからここはアラカルトの方がいいかな、って。
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そしてこちらは、ムフタール通りからすぐの、初めてパリ旅行の際、姉と宿泊したホテル。
中庭があってなかなか素敵なところなのです。
この日たまたま中庭に続く門が開いていたのでちょっと入らせていただいちゃいました。
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部屋はそれほど広くはないのですが、かわいらしく清潔。そして何と言っても立地がよいのです。
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ここでいただいた朝食はちょっと忘れられません。
雰囲気のある食堂でクロワッサンとコーヒーの朝食だったのですが、そのクロワッサンを各テーブルに運んできてくれたショートヘアで顔がきゅっと小さいマダムがとても可愛らしく、まるで70年代のパリが舞台のおしゃれな映画に出て来そうで。そんなマダムがにこやかキュートに運んでくれたそのクロワッサンもバターたっぷりでサクサクでめちゃくちゃ美味しくて。
はあ~、ここはパリや~、思いましたねぇ。ふふ。
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あの70年代風キュートマダムが今もいらっしゃるかはわかりませんが、勝手に入らせていただいちゃったこともあり、一応ホテルのHP、貼り付けさせていただいておきますね。
→「HOTEL DES GRANDES ECOOLES


ま、でもこんな風に自分に思い出(変なのも含め)があるからムフタール通り、そんな悪かないよ、
って思っちまうのかもしれません。
そんなこと、ありませんか?

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