ある日物置き部屋を片付けてた旦那が、
こんなものが出て来た~!
って持ってきたのは。


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「ガンゲット(Guinguette)」で知られるマルヌ川沿いの街
「ル・ジョワンヴィル・ル・ポン(Le Joinville le Pont)」、
を歌った1953年の曲、その名も、
「ア・ジョワンヴィル・ル・ポン(A Joinville le Pont)」の、
古~いレコード。
10年くらい前にブロカント市に参加した時に、
お隣りでお店を開いてた方にもらったものだそう。
ということで、せっかくなので今回はこの曲を聴きながら。



フランスの古き良き時代を行くマルヌ川クルーズで~す!

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さてさて今回は夫婦のぐだぐだな会話はあっちにおいといて。
「ガンゲット」&「ル・ジョワンヴィル・ル・ポン」の、
ちゃんとした歴史のお話しを。

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まず「ガンゲット」とは。
もともとは当時パリ郊外だったモンマルトルやベルヴィルにあったキャバレーやダンスホールが、1860年代にその地区がパリ市内となり、
税金がかかるためにパリ郊外のセーヌ沿いやマルヌ沿いに移りました。
そこでセーヌやマルヌで作られる白ワイン「ガンゲッ(Guinguet)」が出されるようになったことから「ガンゲット」と呼ばれるようになりました。
ミュスカデとかシャルドネがあるように、
セーヌ・マルヌ地域にもあるんですね、そんな白ワインが。
でも今はあまり作られていないようで、旦那も飲んだことないそうです。

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これは家にあったマルヌ川沿いの古いフォトのポストカード。
こんな静かな場所沿いにパリからお店が移ってきたんですね。

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「ガンゲット」の全盛期は1920年代ですが。
「ル・ジョワンヴィル・ポン」の街には、
シネマのスタジオもあったため、
ジャン・ギャバンやジャン=ルイ・トランテ二ャン、
ドミニク・サンダなどたくさんの有名人が来ていたそう。

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そのシネマスタジオが出来る最初のきっかけは、
この地にシネマのフィルムを作る会社があったこと。
その後シネマ自体もここで製作されるようになりました。
全盛期にはたくさんの映画が作られ、
そんな中にはアフリカが舞台の映画も多く、
毎回現地に行って撮るのはなかなか難しいので、
こののどかな場所で撮影されました。
そして1953年にBourvilさんの歌う曲
「ア・ジョワンヴィル・ポン」が大ヒットして、
さらによく知られるようになりました。

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でもそのシネマスタジオはだいぶ前になくなり、
こうして今の静かなマルヌ川の風景となっております。

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この赤いカヤックのパパさん&ちびっ子くんは、
この川沿いにお住まいでして。
ちょっとクルーズした後、今日はおしまい、って感じで、
階段上がってすぐおうちに帰っておりましたよ。
一歩出たらすぐお手軽川遊び、な~んて羨ましい。

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話を戻しまして。そんな歴史を知っているのか知らないのか、
2016年も、みんなの素敵なマルヌ時間は続いております。

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それもそれでいいな、と楽しく思い巡らせていると。

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旦那「あそこ行く?」
moi「行くよ行くよもちろんよ~ん♪」と。
で、レコードをまたどこからか出してきて(鞄からだけどね)、
何とか工夫フォトを試みるおバカな日本人妻。←つける薬はございましぇん。

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と言うことで「ル・ジョワンヴィル・ポン」に今もある、
「ガンゲット」の有名レストラン、
「シェ・ジェジェンヌ(Che Gégène)」に到着で~す♪
このお店の歴史は次回ご紹介させていただきます。

               つづく

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