「シェ・ジェジェンヌ」はこの夏も
ご近所さんやプチヴァカンス感覚の方々で、
相変わらずの賑わい。
冬期は休業になって、あたりは閑散として、
誰もいないのが嘘のよう。
このお店は「ウジェンヌ・ファヴルー(Eugéne Favreux)」
という男性がキャラバンで、
マルヌのこの地にやって来たのがはじまり。
そこに川船もやってきて係留するようになると、
小さなダンスホールのようなものが出来ました。
で、人が集まりだし、マフィアも絡んでいたようで、
しょっちゅう警察もやって来ていました。
そして1914年にその船で火事が起こり、
すべてが燃えてなくなってしまいました。
その数年後「ガンゲット」が全盛期に入った1918年に、
最初にキャラバンでやって来た、
「ウジェンヌ・ファヴルー」の名前からとってこのお店、
「シェ・ジェジェンヌ」が誕生しました。
そんな昔々のマルヌ川の風景。
あちこちに小さなプラージュがあり、
夏にはこんな風に水遊びを楽しむ人がたくさん。
でも遊泳が禁止になってプラージュはなくなり、
今はプラージュの跡形だけが残っています。
これはヴァカンスでマルヌを訪れた方々フォト。
(すべて家にあったポストカードから)
この時代の人々にとって避暑地だったんです。
でもたくさんの「ガンゲット」のお店がなくなり、
残っている数少ないお店の1つがここなのです。
古き良き時代と今のマルヌの夏時間とが
心地よく交差して何とも言えないレトロ感。
いつまでも残っていて欲しいと思うお店です。
そんなノスタルジックな「シェ・ジェジェンヌ」の、
ほとりにカヌーを留めて。
ちょうど空いていた川辺のテーブル席で、
私たちも小さなヴァカンス夏時間です。
そうしたら、そのカヌーのそばにたくさんの大きい川魚~。
お客さんがパンやフライドポテトを投げたりするので
魚さんたち知っていていつも集まっているのだそう。
ちなみにお魚は「ウグイ」だそうで、
食べられるよ、って旦那。
で、ここで釣りしたらすぐ釣れちゃうねぇ、
な~んて話したりして。
のどかで穏やかな時間が流れていきます。
けれど止まったままのような空気も漂っていて。
心地よいスペシャルなパリ郊外の一角なのです。
お店の外のテラス席は、
子供から若い人たちから大人さんまで、
幅広い客層なのですが、
店内に一歩入ると。
ダンスホールでダンスを楽しむ、
大人なマダムとムッシューたちばかり。
この、お店の外と中の、
とたんに違う感がまた面白い。
特にこの日は日曜日だったので
それが際立っております。
でも皆さんが楽しむ姿が生き生きとしていて、
見ていてこれまた楽しんです♪
ちゃんと素敵におめかしもしてね。
さて最後は、
このマルヌやセーヌの「ガンゲット」で、
出されていた白ワインを楽しく歌った、
1964年のLina Margyの曲をご紹介。
「オオ!ル・プティ・ヴァン・ブロン(Ah! le petit vin blanc)」です。
それではまた来年、お会いしましょう~。なんちって。
住所・・・162 bis allée des guinguetta quai de polangis 93340 Joinville-le-pont
TEL・・・01 48 83 29 43
HP…「Chez Gégène」
※春夏の営業で冬期は10月中旬から休業になります
おわり
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