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少し間があいてしまいましたが、パリ郊外セーヌ川散歩の続きとなります。
ということでセーヌ川とロワン川がつながるあたり、ここモレ・シュル・ロワンへ。
フランスには「〇〇・シュル・〇〇」という名前がついている場所がたびたびあるのですが、
シュル=surは~の上にという意味でこの「モレ・シュル・ロワン」はロワン川の上にあるモレ(それぞれの街や地域などの名がつく)。
他にも例えば私の住むマルヌ川沿いにも「〇〇・シュル・マルヌ」とつく場所がたくさんありますし、
パリ郊外セーヌ川沿いにも「〇〇・シュル・セーヌ」がいくつもあるのです。
なのでこの小さな日帰り旅でもいくつもの「〇〇・シュル・セーヌ」を通り過ぎ、
この「モレ・シュル・ロワン」にやって来たというわけなのです。
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さてここはフランス生まれのイギリス人印象派画家である、
シスレーが移り住み亡くなった場所。
この橋もたくさん描いているのですが、
その絵とあまり変わらないくらいそのままの風景が残っています。
Sisley-le_pont_de_moret-1893_huile_toile-orsay
シスレーが描いたその中の1枚。
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こんな昔のモノクロフォトともそれほど変わらない印象です。
そしてあの左奥に写っている橋の場所が、
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ちょうどこのあたり。
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でも2016年の夏の橋のたもとではモレの娘たちが同じ年代の男の子たちにナンパされておりまして。
可笑しかったのがそのかけ方。
ボク、きみにアイスクリーム奢れるよ、って盛んに言ってましたよ。
思わず笑っちゃいました~。
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この日は暑かったので川で水遊びしてる人もたくさん。
浅いので泳げない私でも水遊び出来そう…
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と思ったらこんな場所もあるのでやっぱり危ない危ない。
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川を過ぎ街の中心の大通りを歩いていると小道を入ってすぐのところにある市役所のそばに、
ルネッサンス期のフランス王、フランソワ1世(1494ー1547)の時代に造られた回廊
「La Façade François 」も残っています。
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これもかなりそのままの姿で残っているので眺めていると、
500何年か前の時と今との時空の中でちょっとだけ立ち止まったたような気分になります。
ここに来るのは2度目ですがやはり今回もそんな気持ちになりました。
そんな風に感じながらここを歩いていたら、ちょっと回り込んだところに、アジア人女性が座って熱心に絵を描いていらっしゃいまして。
旦那が私をツンツンしまして、絶対日本人だよ、と。
そのツンツンは話しかけてみなよ的ツンツンでありまして。
で、確かに日本人ぽかったし、ここで絵を書いてるなんて素敵だな、と思い、恥ずかしかったのですが
「Bo、Bo、Bonjour!Vous êtes Japonaise?(日本の方ですか?)」と声をかけてみたら、
「Japonaise」です、と。
で、「私も日本人なんです。旦那がきっとそうだよ、って言うのでお声をかけさせていただきました」
と言ったら、
「あら~そう~」と。
それから少しお話させていただいたら、
毎年お仲間数人と絵を書きにフランスに京都から来ていらっしゃるのだそう。
それからこっちに住んでるの?と聞かれたので、
パリを挟んでマルヌ川沿いに住んでることや、
その方の泊まってるホテルの部屋のすぐ前がロワン川で、素敵なのよ♡とかとか短い時間でしたがお話しさせていただいて。
そして後ろでは旦那がニコニコ見守っていたので、いい旦那さまねぇ、と言われて。
あ、そのこと伝えてない。喜ぶから言っておきましょふふ。
そんなんでちょっとだけ温かジャポンタイムなのでした。
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さてここは15世紀のコロンバージュの建物。
コロンバージュとは木材で柱や梁を骨組みし、石材やレンガなどで壁を作る、
中世ヨーロッパ(ドイツ、フランス、オランダなど)で盛んに造られたスタイル建物。
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今は「Maison de Sucre d’Orge」とう大麦キャンディー屋さん。
1630年代に修道女たちが作った大麦キャンディー「Sucre d’Orge」が始まりだそう。
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他に、街の大通りに面した広場にもコロンバージュの建物のラコレ邸「Maison Racollet」があって、
そちらはカフェとなっています。
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パリ市内からもそう遠くなくシスレーの暮らした街としてよく知られている場所ですが、
そのわりにゆったりとした時間が流れ「パリから行く小さな旅」にぴったりな場所なのです。
ということで次回は後編となります。

                 つづく

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