バレンシアガのデッサン画とそれをもとに実際に作られたクチュールのフォトも
何組かセットで展示されていました。
かわいい素敵なイラストと夢のようなドレスで女性の心をくすぐります。
映画の中の黒いドレスのオードリー・ヘップバーンを思い起こしたけれど、
ヘップバーンのドレスと言えばジヴァンシー。
でもそのジヴァンシーはバレンシアガの教え子でバレンシアガ財団名誉会長でもあって、
1995年に引退したけど現在も90歳で生きてらっしゃるのです。すごい。
他にもオスカー・デ・ラ・レンタ、クレージュ、エマニュエル・ウンガロ、ミラ・ショーンなども教え子。名前だけしか知らないけどそうそうたる顔ぶれです。
経営しながらファッションデザインの授業も行っていたそうですが、
ブールデルも作品を作りながら生徒たちを持っていたので共通点。
後に続く若い人のためにちゃんと伝えていくこともしていたのですね。
写真の服たちはデッサンで描いたものとまったく同じに仕上げられていて、
やはりその技術のすごさにため息が出ます。
ここでは時間をかけてじっくり見ている方も多く、私もそんな1人。
これらをバレンシアガが描き、作品にしたんだな、と思うと、
なんだか不思議で素敵で、いつまでも眺めていたいような感じでした。
バスク系スペイン人だというこの方がバレンシアガ。
ラテンの情熱的な感じでなかなかのイケメンさんです。
でもちょっとピントが合ってなくてごめんなさい。
地下の展示室に行くとこれまた素晴らしいドレスの数々が展示されていました。
1着1着を宝石でも眺めるように見ている女性たちも多かったです。
でも意外に男性もたくさん来館なさっていました。
やはりファッション関係の方かな、という人も多かったように感じます。
顧客にはグレース・ケリーやジャクリーン・ケネディがいたそうですが、
こんなドレスでパーチィーに出ていたのでしょうか。
黒のドレスをこんなにたくさん見るのははじめてだけど、
素材とデザインと技術でこんなにもいろんな表情が出るのだなぁ、と。
機械では自分の納得できるものができないと判断し、
ビジネス的なことで言うと遅れをとってしまったそうですが、
たとえば今のパリでいくつもの店を持った人気シェフが、
自分のお店で隣のスーパーで調達したアイスクリームを出していたり、
業者専門スーパーで仕入れたチルド料理を出すビストロもたくさんあったりで。
経営者になるとお金のことがまず一番になってしまうこともとても多い。
ココ・シャネルが「本当のクチュリエはバレンシアガだけ」と言ったそうですが、
才能はもちろんその姿勢も本当のクチュリエだったということなのでしょう。
偶然だった特別展が想像以上に素晴らしくて大満足だった今回。
7月16日まで開催されているのでもう一度行きたいくらいなのですが、
バレンシアガの故郷ゲタリアに2011年6月、バレンシアガ博物館も開館していて、
1200点以上のコレクションがあり、グレース・ケリーのドレスも寄贈されているそう。
いつか行ってみたいです!
このお2人は仲良しママン&娘さん。
親子でこんな肩の組み方、パリジェンヌっぽい。
授業のいっかんなのか先生の引率で来ている男の子たちもいました。
女性の先生が何か言うと、いちいちマネしてる子も。
このGWにパリに旅行にいらっしゃる方も多いと思うのですが、
パリにたくさんある素晴らしい美術館、博物館の中で、
今回のこのブールデルとバレンシアガとのコラボ特別展もとてもおすすめ。
緑も多くゆったりとした空気が流れているので、
素晴らしい作品と共に気持ちのよいパリ時間が過ごせるかと思います。
・住所…18 rue Antoine Bourdelle 15区
・TEL…01 49 54 73 73
・開館時間…10時-18時(月曜日、祝日は休み)
※2017年の日本のGW時の5月1日と5月8日は月曜で祝日のため閉館
・「BALENCIAGA L’OEUVRE AU NOIR」の開催期間は
2017年3月8日(水)から7月16日(日)まで
・メトロ…「Montparnasse Bienvenüe」④⑥⑫⑬号線
美術館のHP→「musée Bourdelle」
・そしてスペイン、ゲタリアのバレンシアガ美術館のHPはこちらです
→「Cristobal Balenciaga Museoa」
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