メトロ12号線の「ラマルク=コランクール(Lamarck Caulaincourt)」は、
映画「アメリ」に出てきたモンマルトルにあるメトロ駅。
そこからすぐの、知らないとちょっと見過ごしてしまいそうな通りは、
古き良き時代のパリの雰囲気が残る美しい坂道。
パステルの窓辺が並ぶアパルトマンと今の季節の濃い緑がまた素敵で、
のんびり歩くだけでも気持ちがいいのです。
そんな坂道の途中にあるのがこのお店「ラパン・アジル( LAPIN AGILE)」。
19世紀から20世紀初頭にかけてアポリネールやピカソ、モディリアー二など多くの芸術家たちが集まったシァンソニエ。
シャンソニエとはお酒を飲みながら歌を聴ける酒場でなんと現在も開いているのです。
でもこんな昔ながらのシャンソニエは今のパリでは希少だそう。
建物が建ったのは1795年で、1860年にオーベルジュ「オ・ランデヴ・ヴォルー(Au Rendez‐vous voleurs=泥棒たちの待ち合わせ)」が開店し、その後1869年には「キャバレ・デザササン(Cabaret des Assassins=殺し屋たちのキャバレ―)」というお店になり、そして1879年に、風刺画家アンドレ・ジル(André Gill)が「殺し屋たちのキャバレー」の壁に描いたこのフライパンから飛び出すウサギの絵
「ル・ラパン・ア・ジル(Le lapin à Gill=ジルのウサギ)」がきっかけとなり
「ル・ラパン・アジル(Le lapin agile=跳ねウサギ)」という言葉とをかけて
「ラパン・アジル(Lapin Agile)」という名前になりました。
言葉遊び「ジュ・ド・モ(Jeu de mots)」からついたんですね。
この方がアンドレ・ジルさん(1840-1885)。画家で歌手でもあったようです。
それにしても「泥棒たちの待ち合わせ」とか「殺し屋たちのキャバレー」とか。
物騒な名前がついていましたが、19世紀のパリの遊び心と雰囲気が感じられてわたくし嫌いじゃないです。ジャン・ギャバンな映画の世界??
これは当時のこのお店を描いた絵ですが、
現在はこのような感じとなっております。
後ろの建物もそのままですね。
こういうのが残っているのがパリの素敵なところだな、と思います。
営業時間は夜21時から深夜1時までで、アペリティフが一杯ついて1人28ユーロ。
私はまだ入ったことがないのですがここはぜひ一度来てみたいと思っております!
その際はまたばっちりレポートしたいです~
住所…22 rue des Saules 18区
TEL…01 46 06 85 87
営業日…火曜~日曜日の夜21時~翌1時まで
HP…「LAPIN AGILE」
つづく
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