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さてさて賑わいモンマルトルの丘からまた元に引き返して来まして、
モンマルトルの美しい坂道に戻ってまいりました。
ぶどう畑から上がってすぐのところですね。
→「ラパン・アジルのあるモンマルトルの美しい坂道の先
「DALI」という小さな案内も出ておりますが、
もう記事タイトルにもしておりますが今回はこの近くにある2つの美術館のうちの
「DALI美術館」の方ではなくもう1つの「モンマルトル美術館」の方へ行こうと決め
ここを左に曲がります。
(モンマルトル美術館の案内も出ています)
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この道もまたモンマルトルらしい住宅が並んでいて、さらにその先へ。
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すると数分もしないうちに見えてきましたよ。
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かわいいピンクの外観の「モンマルトル美術館」。
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入館料はこの日はシネマの特別展もあったので11ユーロ。
フランス語や英語の他に日本語の説明が聞ける専用ヘッドフォンも
無料で貸し出しています。
それでは中へ。
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ここは17世紀から18世紀にかけて建てられたいくつかの建物から出来ていて、
エントランスのアーチの向こうにある建物は、
1680年に建てられたモンマルトルで一番古い家。
この場所に19世紀から20世紀初頭にかけて、ピエール=オーギュスト・ルノワールやシュザンヌ・ヴァラドン、夫であるアンドレ・ユッテル、
そしてシュザンヌの息子であるモーリス・ユトリロなどが
アトリエ兼住まいとして一時期を過ごしています。
この建物に囲まれ庭が3つあり、現在はルノワールの庭と名付けられ、
今の季節はたくさんの花々が咲き気持のよい空間となっています。
そんな中のここは1つめの庭。
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美しいバラのアーチのそばでは見学中のちびっ子たちが。
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おしゃまさんでわんぱくで何でも興味を持つお年頃。
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大人しくお話しを聞く子もいれば、よそ見してる子もいれば、
落ち着いていられない子もいて。
一番右のメガネの坊やは、
始終もそもそ動きながらも先生に「プルクワ?プルクワ?」
としょっちゅう言っておりました。
「プルクワ(pourquoi)」とは、なぜ?って意味。なぜなぜ坊やくんだったんです。
その様子が可笑しくてとっても可愛らしかったのです。
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ルノワールがここに住んだのは1875年から1877年までと長い期間ではありませんが、
その間の1876年にここで「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」を描いております。
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当時の写真もたくさん展示されていましたので少しご紹介を。
これはモンマルトルらしい坂道でのご婦人方の1枚。
服装こそ違うけど、風景はあまり変わっていないんじゃないかしら、
と私なんかは感じます。
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パリ郊外だったモンマルトル村が1860年にパリ市になると、
開発が進み、様々な人々が集まる一帯となり、
ホームレスのような人もたくさんいたそうです。
でも皆、同じ地域住民感覚で、決して危険な地区ではなかったそう。
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今のモンマルトルはその点がだいぶ違ってスリも危険もいっぱい。
18区の中の高級住宅地であるモンマルトルですが(特にサクレクール寺院の裏)、
同じ18区の東側には移民がとても多いシャトー・ルージュや、
9区10区18区とまたがりますがやはり移民が多いバルベス=ロシュシュアールがあり、
そして9区になりますが隣りには歓楽街ピガールもあって。
パリの中でも特に危険が多いイメージのカルティエと隣り同士。
なのでこの高級住宅街を狙う泥棒もすごく多いと聞いております。
それでもモンマルトルが好きで住み続ける人も多いよう。
それはわかるなぁ。
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さて、1つめ庭からモンマルトルで一番古い家の入口との間に、
緑に囲まれた小道があり、その途中に鳥かごのような美しい小さなテラスがありました。
この風景を1912年から1926年まで住んだシュザンヌ・ヴァラドンが描いています。
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もともとは息子ユトリロの友人で、その後彼女の夫となった、
21才下のアンドレ・ユッテルがここで読書する1枚。
3人での暮らしがなんだか不思議ですが、きっとこの絵を描いていたその時は、
穏やかな時間だったのでしょうかねぇ…

             後編につづく

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