10年前、私と2人でパリにやってきたチワワのミルク坊やが、
この冬、ミルク色のお星さまになりました。
2003年、生後2ヶ月の時、ペットショップで出会って私のもとに来てくれた子。
身体が弱くて赤ちゃんの頃から大人になってもしょっちゅう病院に行っていた子。
たぶん無理な繁殖で作られたんだな、と後になって思うようになりました。
14年と半年近くの間、いつ何があってもおかしくない子で儚さがあって、
それが不安でいつもどこか覚悟もありました。
坊やとの14年と半年の間は本当にいろんなことが起こって、
自分の人生の中で一番辛く悲しい時期と一番素晴らしい時期とがあって、
そのすべて共有したたった1人の家族です。
先に空に行ったトュトュンとポルカが12歳だったので、
13歳を迎えられ、今の暮らしの中で、今の家の庭を走っている姿を見ている時は、
何か幻のようでもあり、不思議で幸せで、
でもいつか本当の幻になってしまうのだ、と思いました。
そして、とうとうその時がやってきました。
海外に出るという自分の一番の夢を元気な坊やと2人で果たせた時は、
自分の人生に満足でやり切ったという気持ちがあって、
あとは、ずっと支えになってくれて子供で同士で一番大切な坊やを
最後まで見守ることが出来ればいい、とずっと思っていました。
でもその時は私は気がおかしくなってしまうかも、とも。
それがこの10年の間に自分でも思いもよらない10年になり、
坊やが本当にいなくなってしまった時、
旦那がいてくれて、
ミュミュ、ジョアンナ、ジェンカ、タムタム、レオンティンヌがいてくれました。
2人ぽっち家族だった私たちがこの家に来て、
いつのまにか7年と半年の歳月が流れ、大事な家族がたくさん増えていました。
坊やのかわりの子はどこにもこれからも絶対にいません。
かけがえのない唯一無二の私の人生の特別な宝物です。
でも、坊やはとうとうお星さまになってしまったのです。
そして今、私のそばには全力で甘えてくる、
6人(ぴき)のそれぞれが本当に違う愛らしい子たちがいます。
一緒に過ごせる時間がどんなに素晴らしいことか、
元気で走り回って、あっという間にごはんを食べてくれることが
どんなに素晴らしいことかを改めて感じています。
そして、旦那がずっと弱い坊やを守ってくれたこと、
そして私たちを守ってくれていることがどんなに素晴らしいことかを
つくづく感じています。時々ムカッとくることもありますが感謝でいっぱいです。

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これは7年と半年くらい前、
まだ19区のビュット・ショーモン公園のそばのアパルトマンの
小さな部屋に2人で住んでいた時のものです。
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毎日こうしてお散歩して、話しかけて。
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わんこに見える風景は白黒と聞いたので、
どんな風に見えてるのかな、
カラーじゃなくても新鮮で、楽しいといいな、と。
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この子なりにいろんなこと感じてくれているといいな、と。
そんなことを思いながら愛おしい子を抱っこしておりました。
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これはブログで最後にご紹介させていただいたフォトです。
目はほとんど見えなくなっていて、
夏頃からは玄関口の階段の上り下りが少し危なくなっていたので、
階段だけはいつもママ抱っこ。でもお庭は走っていたのです。
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最期は、大嫌いな病院に行かなくてはならなくて、
辛い思いをさせてしまいました。
望みをかけての思いだったけど、
ママの望みを押し付けてはいけなかったと、
後でとても後悔しました。
お星さまになった後も、ごめんねばかり呟いておりました。
そして今は、今そばにいる子たちのために教えてくれたんだな、
と思っております。
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親バカですが、本当にかわいい子でした。
パリに来てまだ慣れない頃、
この子を連れていたら、とってもかわいいね♡
と街中でも公園でもメトロでもでもしょっちゅう話しかけられて。
みんな坊やにとても優しかったのです。
今はあの頃のことを少し懐かしく思い出せるようになりました。
それは、時間が少し経ったことと、そして、
この春に迎えた子も今とても愛おしいからです。
次回は坊やの妹をご紹介させていただきます。
いろいろなことのご報告がすぐではなく申し訳ない思いがありますが、
ただ、自分の気持ちが落ち着いて思い出しても大丈夫になった時、
とずっと決めておりました。

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