プティット・メメリリット(petite méméelilith)、女の子です。
トはほとんど発音しない感じで、愛称はメメリリとかメメちゃん、リリたんです。
3歳と4ヶ月で我が家の子になりました。
春になった時、今年はとうとうミルク坊やは春を迎えることが出来なかった、
と坊やが元気に走っていたお庭で思い出して泣いていたら、
見かねた旦那が、里親を探しているこの子をネットで見つけました。
飼い主さんはパリの学生さん(女性)で大学院の寮に移ることになり、
寮では飼えないから、という理由でした。
はじめて会った時は飼い主さんが旅行先から
そのまま待ち合わせの場所に連れてきて。
わんこバッグから出てこなくて震えていました。
家に来た日はお庭の茂みの奥に隠れてなかなか出て来ませんでした。
家の中でも戸棚の裏やベッドの下に隠れてなかなか出て来なくて…。
最初の3日間はごはんを食べず、おやつも食べず、
心配で無理に口に入れると吐き出しました。
それでも食べさせないとと思って、ヨーグルトを少し混ぜて、
小さなお団子にして無理に口に入れて出さないように軽く口を押えたら
ようやく飲み込んでくれました。
それからちょっとずつ食べるようになって…、
と言いたいところだけどそうは簡単にいかなくて…。
それで、どうしたら食べてくれるかと、細かく注意しながらいろいろ試していたら、
4、5日経った頃、他の子のごはんの器に自分も仲間に入ろうとして。
どうやら他の子と一緒に同じ器で食べるのがよかったみたい。
というか、たぶんそうやって食べていたんだね、と旦那と話しました。
ということは元の飼い主さんの話がちょっとつじつまが合わないんです。
彼女とこの子で暮らしていたという話だったのだけど、
どう考えても他のわんこたちと一緒に暮らしていた形跡があるのです。
しかも、おっぱいが出産してお乳をあげたのかもしれないと思うような感じで。
そしたら旦那は飼い主さんがちょっとおかしいと気づいていたようでした。
と言うのも、いよいようちの子として引き取るという日、
飼い主さんは、登録証と健康診断書とこの子が好きなぬいぐるみ1つだけを私たちに渡し、わんこバッグとメメリリが付けていた首輪までしっかり持って帰っていったのです。
それからメメリリの赤ちゃんの頃の写真をメールで送って欲しいと頼んだのですが、
送ります、と言ったにも関わらずその後まったく音沙汰なし。
ミュミュもジョアンナもジェンカも
フランスとベルギーの国境で捨てられていたり、
レユニオン島で漁業の餌にされる寸前に助けられた子たちで、
昔の写真は一切ないので、せめてメメリリのは欲しいと思ったのだけれど。
でも、それもこれも全部想像だからやめよう、
とにかくこの子が1日でも早く慣れてくれるように、安心してくれるように、
それだけを考えていこうと旦那と決めました。
それから4ヶ月。今は…超スペシャルママっ子です。
寝る時はママの腕枕。ママがお料理している時は足元のクッションで待機。
ママが夜遅くまでお仕事している時は終わるまでソファでネンネして待っています。
こんな風にお腹も出してくれるようになり朝はごはんが食べたくてママの顔をぺろぺろ。
そうなんです。今はごはんもおやつも大好きでものすごい食いしん坊ちゃん。
でも相変わらずとにかく強力ビビりちゃん。
はじめてのものは全て恐いのです。知らない人間も新しい場所も食べ物も。
今でもよくベッドの下に隠れます。
今だに一度も吠えたことも鳴いたこともなくまだ声を聞いたことがありません。
外のお散歩は恐くて歩かないので抱っこお散歩です。
こんな性格の子が無理に別の家の子にされたのですから
どんなに不安だったことか、恐かったことか。
それを思うと自分も含め人間の身勝手さをつくづく感じます。
だから、この子が、この子たちが、いつも安心して、
ずっと暮らせるようにするのが今の私の使命であり幸せでもあります。
ミルク坊やは気が強く神経質で繊細で誰にでも甘えて懐くという子ではなく、
そして、丈夫じゃなく、特にお腹が弱かったのですが。
メメリリは気が弱く神経質で繊細で誰にでも甘えて懐く子じゃありません。
ただ、お腹は、メメちゃんは大丈夫。
ヨーグルトがやはり大好きで、蓋を開けると誰よりも先に走ってきます。
坊やとぜんぜん違うけれど似てるところもあって。
重なるところと重ならないところすべてがたまらなく愛おしいです。
今は、我が家の神様(父と母とご先祖さま)が、ミルクの後はこの子を守ってね、
と、このビビり天使ちゃんをプレゼントしてくださったのだと思っております。
ずずしい思い込みですが、私たちのところでよかった、とも思っております。
こんな性格で、あたちあたちじゃぜんぜんなくて超控えめっ子なので
他の子たちもぜんぜん問題ありません。
はじめてメメが朝甘えてママにお腹を見せた時は、
すぐそばにいたジェン(ジェンカ)ちゃん、
え、この子甘えるの?って、びっくりしておりました。
ミュミュは今はすっかり安定の優しい長女お姉ちゃんです。
でもお姉ちゃんだから我慢させてることも多いかも、と思っております。
なので、ミュミュもたくさんかわいいよ、ってたくさん言っております。
我が家一の甘えん坊アン(ジョアンナ)ちゃんはどうかな、と最初思っていたけど、
メメがそんな性格だからライバル視なし。
でも、はじめてメメが朝甘えてママの顔をぺろぺろした時は、
そばにいたアンちゃん、
え、この子こんなことするの?って、びっくりしておりました。
ジェンちゃんもだけどそのキョトンとした顔がとても可笑しかったのです。
そして心の中でメメちゃんの行動に、やった♡と思いました。
ただ、1つまだクリアできていないことがあって。
それは旦那にまだ少し緊張していること。
もしかしたら男性が恐いのかも、とも2人で思っているのですが、
とにかく毎日一緒にいるしママが一番安心なよう。
ごはんもおやつもまだママからもらうのしか食べません。
でも、万が一私に何かあった時に困るので、それがとても心配なのです。
なので旦那があげるごはんも食べるようになってもらわないと、と。
これだけがメメリリの一番の悩みなのです。
旦那も、自分が抱っこしててもママばかり見てる、とちょっとしょんぼり。
元の飼い主さんの彼氏がメメに優しくなかったのかな、とか言ったりしちゃって。
いやいや、それは想像なのであれなのですけど…。
とにかく何とか工夫して旦那ごはん成功させなくてはと思っております!
最後になりますが、
ミルク坊やを長い間見守ってくださった皆さまに心より感謝申し上げます。
ありがとうございました。
そして、我が家の五女プティット・メメリリットも
(長女ミュミュ、双子次女ジェンカとジョアンナ、うさちゃん四女レオンティンヌ)、
どうぞ宜しくお願いいたします。
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コメント
コメント一覧 (10)
うーん、元飼い主の人何か変な感じはしますね。男性を怖がってると言っても元飼い主さんも
男性ですよね。それに子供を産んだ形跡がある…どういうことでしょう。実はブリーダー的な
ことをしているとか…?でもそうだったらタダで譲らないですよね。
うーん、どういう事情なんでしょう。でもメメリリちゃんはmoiさんのおうちに来て絶対
良かったと思いますよ!moiさんも旦那様もとっても愛情を注ぐ方たちだから。
私ってマイペースですかね?ええ、はい、そうですね、マイペースです(笑)でもどうして
そう思われたんですか?ブログの記事やコメントなどに表れてましたか?(^-^;
お料理やマルシェもとても素敵ですが、フランスのワンちゃん事情もとても気になります!
メメリリちゃんやお姉ちゃん達の写真もいっぱい載せてくださいね(^^)
1年前からこちらのブログを読ませていただいておりました。
初めてこちらにお邪魔致します。
昔、欧州系の航空会社のCAでしたので、moiさんが伝えてくださる
ヨーロッパの空気感に、いつも遠い昔を思い出しておりました。
そして素敵なお写真とお料理。
シングルマザーですので、そのうちの何品かを作ると息子が喜んで
食べてくれます。
我が家には2匹のにゃんこがおります。
1匹はペットショップで廃棄処分手前の子、もう一匹は線路脇にいた野良ちゃん。
ミルクちゃんや他の可愛いワンこさんや、うささん達がもう可愛くて
さかのぼってブログ記事を読んでおりました。
昨日、ミルクちゃんの記事を読み、涙が止まらず、「どうしたの?」と見上げる
我が家のにゃんこーずをぎゅっと抱きしめてしまいました。
moiさん。。お辛かったですね。。
でも他の方々もおっしゃるようにミルクちゃんはmoiさんと
ご一緒で本当に幸せだったと思います。。
そして、このあらたな可愛いメメちゃん♪
彼女もいろいろあったであろうと思うと、また涙が出ます。。
どうぞ、私の分もすべてのべべちゃん達にハグとキスを!
もちろん、moiさんにもBigBigハグを!
いつかまた、私もパリに、ヨーロッパに、行きたいです。
また、お邪魔致しますね♪
早く旦那様にも気を許すようになったらいいですね(^-^)
メメちゃん、って言うのが印象かな♡
この子が必死にアンテナを立てて、moiさんのアンテナに引っかかって本当に良かったです。moiさんのアンテナになっているダーリンにうまく見つけて貰った幸運と不思議!
この子がどんな生活を送っていたのか?元飼い主のぎこちなさからどんな悲しい過去があるのか???考えるのも愚問ですけど……そんな嫌な過去も忘れてしまうくらい、愛に包まれてこれからは暮らせるのだから……。
人間は本当に自分勝手で凶暴。自分が人間であることが本当に嫌になるけれど……
そんな嫌な人間の暴力も、人間じゃないと阻止できない。この子達を守るのも、人間でなければ叶わない。
その為に人間として頑張らなきゃなぁ……と思うのです。メメちゃん、moiさんの家にたどり着いてくれて本当に良かったです。
ミルク坊やが、ママに『泣いてないで今度はこの子を救って守って!』ってよこしたみたいですね。(o^^o)
読み返してみたら私の文が分かりにくかったんですよ。ごめんなさい。
私も実はブリーダーなのかも、と過りました。
でもやっぱりわからないので、赤ちゃん写真だけはほんと欲しかったんだけど、
もういいや、と。
メメがとにかく安心して幸せになれば。
今は朝はごはんだから嬉しくて、部屋をぴょんぴょん駆け回るんですよ。
のわりに、ごはん行こう!っていうとベッドの下に入り込んだり。
面白い子です♡
そうなんです。身体が小さくて2キロないんですよ。
坊やにはちょっと小さ過ぎて新品のまましまっておいた服がぴったり。
ピンクと黒が似合います。
杏子さんは思いっきりマイペースでですよ。ふふ。
それがいい味だなぁ、と常々思っております。
メメは顔が小さいのでお耳が大きく見えるかもです。
しっぽも先だけ白くてかわいいんですよ♡
ゆっくりとべべっ子たちのこともまた記事にいたしますね。
とても嬉しいお言葉でした。
CAさんだったのですね。昔旅をたくさんしていたのでもしかしたら、
もしかしたらすれ違っているかも♡
人生はほんとにいろいろありますね。
人間というのは難しいし、わかったつもりでもわかりません。
家族でもわからない時もあります。
だけど、動物たちは(人間も動物なのですが)そのまんまですね。
奥に何もない。甘えるまんま、感情のまんま。
それが人間と大きく大きく最大に違って、愛さずにはいられません。
お料理作ってくださって、息子ちゃんに喜んでもらえてるなんてめっちゃ嬉しいです♪
ありがとう~。
また簡単で手軽でそのわりに美味しいレシピ、いろいろ考えますね!
そしてまたいつかみぃさんがヨーロッパに来れますように。
みぃさん、息子くん、猫ちゃんたちにビズ♡
文がわかりにくく修正しました。
飼い主さんとメメリリで2人暮らし、ということだったの。
でもたぶんそれは違うんだと思います。
でも今もメメちゃん、よくネンネして安心しております。
だから、もういいわ!へへ。
メメちゃん、おメメがめっちゃ大きくて、ちょっとでめきんちゃん気味なんですよ。
小さな顔の中でその目立つおメメがしょっちゅう不安と恐さでうるうるします。
今はその割合が減ってきました。
でも旦那が抱っこしてると不安げに私の方ばかり見ております。
が、やはり少しずつ慣れさせないと、と。
旦那は、この小さな恐がりちゃんがかわいくてたまらないようなんですが、
なんせ身体も大きいし、メメちゃん、小さな物音でもすぐびくっとするのに、
うっかり物音出しまくるんです~。私にしょっちゅう注意されております。
人間の世界は本当に疲れます。
もし人間だけ世界だけだったら、正直、生きていなくてもいいな、なんて思っちゃうことがありますが、でもこのべべっ子たちをちゃんと守らないと、私も超エゴイスト人間になっちゃう。人のことぜんぜん言えません。
でも何より、愛おしくて愛おしくてしかたありません…。
動物は(人間も動物ですが)みんなかわいい。ほんっとに。
きーちゃんの大股開き寝姿がまためっちゃ可笑しくて可愛かった~。
特別な姉妹ちゃんだな、と思っております♡
我が家も特別姉妹おりますが。えへへ。