母が入院して亡くなった病院。毎日のように通った場所です。
家でも介護の時期があったのですが、
仕事もしていたので、精神的にも肉体的にもきつい期間でした。
出勤前に母のストーマ(人工肛門)が外れて大急ぎで掃除の時は時間との戦い。
大丈夫だよ、と何度言っても、
ごめんね、と言い続けた母の弱弱しく悲しそうな顔は今も忘れられません。
PTAでは、おかしいと思ったことには合わせず意見を言う性格だったので、
他のPTAママゴンたちが子供の私にまでツンツンすることもよくあってねぇ。
それでも合わせない母だったのですけどねぇ。
そんな母の闘病と死を目の前で見て、人間いつ死ぬかわからない、
やりたいことはその時した方がいい、そう思いました。
あれから十数年、今は友達の親御さんが病気を乗り越えたり、
闘病中の方もいらっしゃいます。
環境も状況も時期も違うけど、皆それぞれにいろんな経験をしていくんですね。
そして、遺伝もあるし自分たちも気をつけないと、の時期に突入してきたね、
という話にもなりました。
玄米に変えたというお友達夫婦もいます。
フランスでもBIO専門店で購入出来るので、
玄米好きだし我が家も今がタイミングかな、なんて思いました。
その前に週末のお酒の量を控えなくちゃなのですが…マルシェバー?
ここは渡仏直前にチワワのミルク坊やと一か月ちょっと住んだ短期マンション。
病院から歩いて10分もかからない場所です。
あなたのような子は泣いて帰ってくるだけ、と家族全員渡仏に大反対だったので、
住んでいたマンションを引き払って、モノもどんどこ処分して、
このマンションの小さな部屋で1人黙々と渡仏準備をしました。
大反対されても心は1000%まったくぶれませんでした。
海外に住んでみたいと本当にず~っと思っていたから。
もう後回しにはしない、後回しにしたら一生叶わない、と思ったのです。
渡仏当日の朝、
この大通りを、あの横断歩道を、わんこバッグのミルク坊やを抱っこして、
パンパンのスーツケースを引きずって渡り、2人(匹)でタクシーに乗り込みました。
この朝の、重いのはスーツケースだけ、の、
すっきり清々しいフランスへの旅立ちの気持ちは一生忘れられません。
あれから11年と半年、何とかなっております。
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コメント
コメント一覧 (6)
読みながら涙が止まりませんでした。
その時その時のmoiさんの心境が
手に取るように伝わりました。
今は静かな湖面のようなご心境でしょうか。。
ミルクちゃんも、側で感慨深い様子で
寄り添っていますよ!
これからのmoiさんの人生は、
ずっと幸せですよ!
だってこんなに頑張ったのですもの!
お母様のご性格、私かと思いました(笑)
息子達も私のせいで学生生活
苦労したそうです(苦笑)
moiさんはやっぱり思った通り優しく強い方ですね。moiさんのことが少し分かったような気がして嬉しいです。
もう過ぎた出来事で、今は、あの経験にただただ感謝なんですよん。
とは言うものの、今回病院に入って歩いたら、いろいろよみがえってきて、ちょっと涙が出てきてしまって。病院に小さくありがとうございます、と頭を下げて出てきました。
あの時がなかったら今の自分の人生は違うものになっていたと思います。
病院にも母にもいろんなことに感謝です!
みぃさんの息子くんたちも苦労したのですね~。
私もちびっ子なりに、ママゴンたちに思うことがありました~。
ま、なんて言うか…ちっさいな、と思ってました。はは。
いい大人同士でも話を聞いただけで一緒になって嫌味を言ってきたり、ツンツンする人いますけどね。絶対同じことしたくない、と決めております。
息子くんたちは、お母さんを誇りに思ってると思います。
私もおかしいと思ったら合わせない母でよかった、と、今は心から思っています!
ってかみぃさん、息子くんお2人なのね。
いやいや、みよんさんにそんなこと言っていただき恐縮です。
ぜんぜん強くはないのですが、その時その時の事態にとにかく対応していかなくては、という感じでした。
でも私の人生に必要な大事な経験だったと思います。今は母にも病院にも感謝しかありません。
生きてると、誰でもきつい時も楽しい時も穏やかな時もいろいろありますねぇ。
今は穏やかのんびり暮らしでわんこと満喫しております♪
色々書こうと思ったけど、文章にするのが下手で😅
でも、私も今オーストリアに住んでるけど😁
一度限りの人生だから、悔いが残らないようにやりたいことをやり、失敗したら
それをバネをしてお互い過ごしていこうよ❗
私の次男も、11月20日で亡くなってから8年も経つけど😢
心の中ではいつも一緒だよ🍀
そうなのですね…。
ブログではいつも明るくあっけらかんとしてて悲しみの影はまったく感じないけど、そんな思いを持っていたのですね。
でも、私は大変なんです、辛いんです、を見せないのは私はいいと思っています。
本当にきつい時、苦しい時って、優しい一言がかえってきつくて崩れそうになるから。
母が闘病の時、亡くなった時、そのことに触れられると普通にしてることも仕事も出来なくなるから、親しい人にも会社にも言わなかったのだけど、今も言わなかったから、あの時乗り越えられたと思っています。
そして今はいろんなことがプラスになって、ありがたく幸せです!
次男くん、きっと空からお母さんを見守ってるね。
私もうちの両親とご先祖さまがいつも見守ってくれてるな、と感じます。
悪いこともしちゃだめ、というのも見てると思います。ふふ。
お互いこれからの人生も楽しく無理せずやっていきましょうね