政府の年金改革案に反対する大規模なストライキが
12月5日から続いているフランスです。
水曜日、エドゥアール・フィリップ首相が会見をして、
職業別に42種ある年金制度の1本化を目指しながら、
1975年以前に生まれた人は除外する、
優遇されている公務員、国鉄職員などの年金を見直す、
規定の労働年数に達したすべての人に最低で月1000ユーロの年金を保証する、
現在の62歳定年を段階的に64歳に引き上げる、
などの年金改革案の詳細を発表しました。
でも組合側は納得せず、ストライキはまだまだ続きそうです。
で、そのストの影響が特に大きくなっているのが、
すでにご存知の方も多いと思いますが、年金で優遇されている、
RATP(パリ交通公団)とSNCF(フランス国鉄)組合による、
パリのメトロやフランス国内の電車の運休や、
本数が大幅に減らされての運行など。毎日大混乱しております。
このRATP(パリ交通公団)とSNCF(フランス国鉄)の職員さんが
優遇される理由は、昔、職員が不足した時に優遇資格で人を集めたから。
その優遇がどんなものかと言うと、定年が一般より早く、
50代前半で定年という人もいます。
しかも私も今回のストではじめて知ったのですが、
長く勤めた人は何と年金が月3000ユーロ以上なんてことも。
一般的な年金額よりずっと多いんです。
日本だと、50代前半で定年退職なんてその後することないよ、
もっと働きたいよ、という方もとても多いと思うのですが、
ここはフランス。その考えはほぼなく、
ほとんどの人がとにかく1日でも早く定年退職して、
残りの人生を好きなことして暮らしたいんです。
仕事は生活のためであって、
バカンス&定年退職が待ち遠しくてしかたないんです。
うちのかかりつけの動物病院の経営者兼先生も、
指折り数えている状態です。
だから早く定年退職が出来て年金も多くて・・・という、
素敵(おいしい?)なことを変えられちゃうのは絶対ノン!ってことなんですね。
そりゃ当人さんたちにしてみればそうですよねぇ。
個人的には今回の政府の改革案はしかたない部分も少しあるかな、
とは思うのですが。
(ジャポンなんてもらえないかもしれないのよ…)
とにかく早くメトロも電車も通常に戻って欲しいものです。
年末年始、パリにご旅行に来る方もいらっしゃいますしね。
無人運転のメトロ①と⑭号線は毎日通常運転だけど、
不安ですよねぇ。
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コメント
コメント一覧 (3)
当人たちからすれば、その職業に就いた時の制度でやっていかないと納得いきません。
変更するなら、今後、その職業に就く人、たとえば来年入社の人から変えるべきで、
法律適用前に入社した人は適用しないで欲しいですね。
1975年以前に生まれた人除外なら、1976年からの人が入社した時期は、
優遇されるはずなので、それは納得いかないですよね・・・。
しかし、ストで職業放棄とは・・・
日本の論理からすれば、ちゃんと働かない人に優遇する理由がない気がします。
フランスは転職が当たり前なので年金もその時の職業ごとに計算されるようです。
国鉄の優遇制がはじまったのは100年近く前のことで、今も続いてしまっているのが何とも…ですが、何度か改正案は出たけど猛反対で政府は何度もあきらめたようです。
これから入社を集う場合は、優遇を減らして、失業者を中心に採用すればいいと思ったりします。
失業中の人はとにかく仕事に就ければ嬉しいでしょうから。
フランス政府もおかしいのですが今に始まったことではありませんね。
日本政府もそうですが…。
フランスは転職が当たり前なので年金もその時の職業ごとに計算されるようです。
国鉄の優遇制がはじまったのは100年近く前のことで、今も続いてしまっているのが何とも…ですが、何度か改正案は出たけど猛反対で政府は何度もあきらめたようです。
これから入社を集う場合は、優遇を減らして、失業者を中心に採用すればいいと思ったりします。
失業中の人はとにかく仕事に就ければ嬉しいでしょうから。
フランス政府もおかしいのですが今に始まったことではありませんね。
日本政府もそうですが…。