パリ庶民の暮らし情報と料理を中心にご紹介してるmoiです。

フランスは恋愛の国、と聞いていたけど、実際住んでみて、本当にそうだな、と感じております。

これはフランスだけじゃなく、欧米全般がその傾向なのだろうと思います。

そして、日本を含めたアジアの国々の多くが、そんな欧米の恋愛事情とはかなり違っているようにも思っております。

そんな違っていることの1つが、フランスではシングルマザーもシングルファザーも恋は当たり前ということ。

日本でよくある、子供のことを優先し今は自分の恋愛は考えない、という考えが、フランスではまったくと言っていいほどないです。

6年前に亡くなった旦那のおじいちゃんは、シングルマザーだったおばあちゃんと恋に落ちて結婚。

なので旦那と血がつながっておりません。

でもまだ小さかったちびっ子の旦那は、おじいちゃんとの想い出がいっぱい。

楽しい想い出しかないそうです。

その後、おばあちゃんが事故で亡くなってしまい、おじいちゃんは別の女性と再婚、離婚し、その後老人ホームに入居しました。

老人ホーム?と思う方もいらっしゃるかもですが、フランスでは、子供が親の面倒を見る、という考えは基本的にはありません。

人生の最後は老人ホーム、というのはごく普通のことです。

私も何度かおじいちゃんに会いに老人ホームへ行きました。

亡くなった時は、葬儀も、老人ホームの部屋の片づけも旦那家族で行い、私も手伝いました。

旦那を可愛がってくれた優しいおじいちゃんに今でも感謝しております。

我が家のお隣りさんは奥様を病気で亡くしシングルファザーになり、その後再婚してご夫婦と娘さん、息子さんの4人家族です。

時にはケンカもあったようですが、今は娘さんは亡くなった自分の母親が持っていたパリのアパルトマンで、パリ生活を大いに満喫しているそう。

カップルだって一緒に暮らすと問題が出てくるし、血のつながった家族でも関係が悪化することもあるし、何やかんやいっても結局仲の良い家族もいます。

家族それぞれだなと思います。

旦那の自転車仲間の知り合いは、小さな娘さんを持つシングルマザーの女性と恋に落ち、10年近く3人で暮らし、3年前に結婚しました。

娘さんは、彼のことをパパとは呼んでいなくて、名前で呼んでいます。

彼の方も無理にパパになろうとはしていなくて、なんか自然。

これも1つの家族の形だな、と常々思っております。

いつもはママ宅で暮らす娘さんですが、週末は実父であるパパの家で過ごしておりました。

日本は離婚した場合は単独親権になりますが、フランスの場合は共同親権なので、子供は平日はママと暮らし、週末はパパと過ごす、というのは、その逆パターンも含めよくあること。

今は彼と奥様(ママ)はパリを離れ田舎暮らしを始め、娘さんは学校のことがあるので実父であるパパの家で暮らしております。

フランスではたとえ別れても子育てを協力し合い、それぞれが子育てのために何かを諦めるということがありません。

なので恋も諦めないのですよね。

ってか、気持ち切り替えてとっとと新しい恋を見つけよう!って感じかな。

そして子供も親が新しい恋をして新しい恋人を作るのは普通のこと、と思っております。

周りにも同じ状況の子供がたくさんいるので特別なことではないんですよね。

そんなフランスの恋愛事情を素敵に描いたCMがちょうど今盛んに流れております。

住宅探しの会社「ス・ロジェ(Se loger)」のCMで、流れる曲はアクセル・アンデラン(Axel Enderlin)がミッシェル・デルペッシュ(Michel Delpech)の1971年の大ヒット曲「プー・アン・フルート・アベック・トワ(Pour un flirt avec toi)」をカバーしたもの。

CMのタイトルは「ヴザヴェ・レ・クレ(Vous avez les clés)」。

そのまま訳すと、あなたは鍵を持っている、という意味で、つまり、住まいを見つけることが出来る、ということです。

アパルトマンに引っ越してきてお隣さんのシングルマザーに好意を持った青年が、自分のドアの鍵をとり忘れたことから思いつく、小さなアイディアが物語の鍵となっております。

これフランスらしくていいよね、といつも旦那と話しているんですよ。

めちゃ可愛いCMです。

日本から視聴が可能かどうかわからないのですが、日本からも観れることを願ってご紹介いたします。

もし観れなかったらごめんなさいね~。


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