久しぶりに行ったパリのお気に入り庶民派バーでの出来事です。
その日、パリ散歩して新鮮な発見がたくさんあってとても楽しかったので、帰りにそのバーに寄りました。
で、気分が良かったので以前もそこで1度だけいただいたことがあるグラスのシャンパンを、カウンターの中にいるムッシューにお願いしました。
そして何の気なしに見ていたら。
ムッシューは冷蔵庫を開けてボトルを取り出したのですが、冷蔵庫を開けた時から私に背中を向け、ボトルをさっと取り出し、常に背中でボトルが私に見えないようにし、素早くシャンパンをグラスに注ぎ、冷蔵庫に戻しました。
ちらっと見えるムッシューの横顔が何気なく私の視線を意識しているのもよくわかりました。
そういうのってわかるんですよね。
フランスに来て、何度かお釣りを誤魔化されたことがありますが、その時も、故意にやっているのはすぐにわかりました。
演技でさりげなくするのと、本当にさりげないのは、感覚ですぐわかるものです。
その感覚と同じで、意図的にボトルを隠しているな、とわかりました。
シャンパンじゃないのかもしれないな、と思いました。
でも確かなことじゃないし、好きなバーだし、文句を言うまでは出来なくて、でもやはりちょっと残念に思いながら、普通にそれをいただきました。
お味は普通に美味しかったです。
スパークリングワインでも十分、美味しいですからね。
それに後でちょっと考えてみたら。
その庶民派バーでシャンパンの注文はしょっちゅうあるわけじゃないだろうし、私1人のためにシャンパンのボトルを開ける、ということも、お店の人からしたらしたくないかもしれません。
私は悪くないけど、ここで女1人でシャンパンを注文するのは、賢くないことだったな、と思いました。
そんなことがあったけど、やはりそのバーを嫌いにはなれません。
味のあるお店の雰囲気、気取りのない地元のお客さんたち、パリとは思えない安さ。
それに私の勝手な思い違いということも考えられなくはありません。
なのでぜんぜんまた行こうと思っております。
ただし。
注文するのはグラスワイン。
もうシャンパンは2度とお願いしません。
私が書けるのはここまで。
そこではシャンパン(と生牡蠣)は注文しないでおいた方が良いかも、ということをお伝えしたかった次第です。
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コメント
コメント一覧 (4)
こういうことがあって「それでもそのバーを嫌いになれない」というMoiさんの心意気に感心しました。仲の良い友人と小さないざこざがあっても、仲直りができるというような感じですね。
だいぶ前から開いてた気の抜けたシャンパーニュを提供されてガックリってもの嫌ですしね。
庶民的なバーなら、シャンパンはボトルでしか注文できない、グラスワインはシャンパンでない発泡酒のみ、というお品書きにしてあったら良いのかも。でもパリってシャンパーニュ好きな人が地方よりも多いイメージだから、それも出来ないのかな・・・
レストラシオンってとっても難しい業界だと思いますね(;^_^A
ボトルのラベルはシャンパンで無いかもしれませんね。
シャンパンで無くスパークリングワインかもしれないんですね。
背中で明らかに隠してたふうなんですね。
お客さんの前で開けて注ぐでもしない限りはそういう誤魔化しもありますね。
シャンパン
値段がもの凄く高いならゆるせないけど、
比較的庶民的なバーで全体的なメニューなど庶民価格なら
大目に見る事もできますね。
前の記事で日本円で5000円近く?の値のワインを
そのへんな安いスーパーのワインを出されたという店は頭きますけどねぇ。
シャンパンは一人の為に開けたくないのは、
泡がしだいに抜ける性質だからかもしれないですね…。
1人だと開けたくないならば、いっそ
メニューに何名から~というふうにしてもいいのではとも思う次第ですけどね…(^^;
みよんさんの星つきレストランの話とちょっと近いけど、みよんさんのそのレストランは本当に悪質でしたね。
私が行ったのはお値段が超安いとこで、グラスワインこのお値段でいいの?くらいのお店。
スパークリングワインがちょうど残っていて、ついやってしまったのかもしれないし、私も勝手に感じたことで確実にそうとも言い切れなくて、残念な気持ちがちょっと残った感じです。
大きなズルでもちょっとしたズルでも、やっていないお店の方がきっとずっと少ないだろうし、この1度なら、ま、しかたないか、という気持ちかな…。
飲食店経営はほんと簡単なことではないと思います。
でも結局長く続くお店って、馴染み客がつくところかな、と最近つくづく思っております。
目先の儲けばかり考えてるところはすぐ飽きられてしまうような。
背中で隠し、さっとグラスに注いて、あっという間に冷蔵庫にボトルを戻しました。
さりげなさを装っているけど、かえってさりげなくなかったのです。
大目に見る。はい、そんな気持ちが近いです。
でも高級店で、それでなくても高いお金を普段からとるところが、それしていたら、大目にはみれません。
以前の、美味しいけどワインがスーパーの格安ワインみたいなのを出したところが、それに近かったです。
インテリアにお金かけて、ちょっとセレブな雰囲気を出しながら、実はその逆のせこいことをやっている、というその精神がめっちゃカッコ悪いし、厭らしいな、と思いました。
こっちの庶民派バーは、そんなセレブな雰囲気はいっさいないし、お酒を格安で気取りなく楽しみたい人が集まるお店。
ここでシャンパンなんてものを頼まなきゃいいことだ、と思えました。
ひいき目な気持ちもあるかもしれません。
日本だと、もっとちゃんと、メニューに何名から、とか記載してくれると思うのですが、ここはフランス。
しかもお店に表示してあるメニュー表も変色していて何年も変えていないんじゃないか的です。
お店なりに出来ることがあるだろうけど、表示までしていないかも。面倒で…。