パリの有名シェフの高級フレンチレストランに行った時のことです。
そのレストランは知り合いのソムリエさんが働いていて、旦那と私を招待してくださいました。
場所はルーブル美術館に程近いパリの中心地。
お店に到着するとソムリエさんは、私たちをお店の中央の、料理人さんたちが料理しているオープンキッチンのすぐ目の前の席に案内してくださいました。
まだ早い時間だったせいか、その時はお客さんは私たちだけだったのですが。
そのすぐ後、いかにもリッチそうな年配のフランス人ムッシューと派手めに着飾った、ムッシューよりかなり年下のフランス人女性のカップルが入店してきました。
すると、お店のサービスの方が私の後ろを通ってそのカップルを案内してどんどん奥に行き、おトイレのすぐ前の席に案内しました。
まだ席はたくさん空いているのに、と不思議に思っていたら旦那もその様子を見ていて。
コールガールと客だよ、と。
えっ?と私びっくり。
彼はアジア人の私のことをジロジロ見ていたよ。
たぶん自分の連れている女性は白人だ、と思い、アジア人が一番良い席に座っているのが納得いかないのだろう。
とも言いました。
コールガールに別に文句はないけど、アジア人の自分がそういう見方をされていることに、またまたびっくり。
その後私たちは素晴らしいお食事とワインをいただきながら楽しい時間を過ごしましたが、おトイレの前の席の彼らも気にせず食事を楽しんでおりました。
後からお客さんが次々に来たけど、誰もおトイレ近くの席には案内されておりませんでした。
パリの老舗有名カフェの前を通った時はこんな光景も見ました。
テラス席で、ミニスカートをはいて金髪のカツラをかぶった女装の大柄な男性とお店のサービスの人が何やらもめているのです。
どうやら女装の彼はテラスの通りに面した席に座りたいようなのですが、サービスはそこの席に座らせないよう、奥の席に案内しようとしているのです。
男性は英語圏の人でごくごく普通の服装の女性と一緒にいました。
女性は自分の連れの女装男性がもめているのを気にとめる様子はまったくなく、そばに立って待っていました。
慣れているような感じだったので親族かな、と思いました。
私はそのままカフェの前を通り過ぎ、デパートで買い物をして、またそのカフェの前を通ったのですが。
その女装男性は座りたかったテラス席に連れの女性と座っていて、飲み物をいただきながら会話を楽しんおりました。
あの席を勝ち取ったんだな、あっぱれ。
と私もなんだかちょっと可笑しいような嬉しいような気分でその場を通り過ぎました。
そのカフェはお客さんの人種を見て席を決める、という話を耳にしたことはあったのですが。
その場面に出くわした、という感じでした。
確かに彼は誰よりも目立っていたけれど、皆が自由にしたい恰好をして自由に楽しむ。
それがパリらしくていいんじゃないかな、と思いました。
そう言えば3、4年前に高級ブティックが並ぶモンテーニュ通りのレストランでの客差別が明るみになったこともあります。
その中身は、アラブ人、アジア人、容姿が良くない人、太っている客は店の奥に通し、テラス席は見映えの良い白人を通す、というもの。
私も以前からときどきそのお店の前を通っていたけど、見事にその中身通りで、テラス席はいつもいつも100%欧米人でした。
なので、徹底して客差別をしていたんだな、と改めて知りました。
だいぶ問題になったので、今どうなっているか、次回通ったらちょっと見てみようと思います。
きっと同じことやってるような気がしますけどね…。
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コメント
コメント一覧 (4)
座席の案内差別とかあるんですね。
パリは観光客も多く多様な人種のいる場所なのに…。
店の人は、コールガールだと分かるんですね…。派手だからですね。
店の人が差別的でもあるけど、目のつく通りに面した所などに
案内されるのも実際、困るとは思います。
そのムッシューに妻とかも他に居たとしたら…
客差別あんまりあからさまなのはわざとらしいしバレるし
気付かれないとでも思ってるんでしょうか…。
失礼ですよね…。
テラス席など目につきやすい所に欧米人ばかり置き…
多様な多国籍のお客が居るのにね…。
ただ女装の客を奥にするのは人種の問題ではないですけどね…。
奇抜な事をしているなど…行動面の問題な気もしますね…。
でも、女装も自由だと思いますけどね…。
人種による差別は、人は生まれる人種を選べないから悲しいけど、
ドレスコードで悪いところに案内される事や入店拒否は仕方ない気がします。
それは、それなりの恰好で行くなど努力すればいいわけで、
汚い恰好でいく人に問題があるのだし…。
パリの座席の差別は、高級レストランなどは結構あるようです。
コールガールとお客さんはお店はすぐわかるだろうし、たぶんコールガールをしょっちゅう買っている人の噂も界隈で情報が入ってくるのでしょうね。
たぶんですが、奥さんの目とか気にする庶民の感覚ではないのだろうな、と。
客差別、日本じゃあまり考えられないけど、欧米では結構あることなのは否めないと思います。
=人種差別なことがほとんどなのですが、やはり人種差別は人の心の奥底に潜んでいるのはたびたび感じます。
女装のお客さんは人種差別とは違いますね。
でも、そのお店は老舗ですが、誰でも気軽に入れるお店。
ドレスコードなどはもちろんまったくありません。
よれよれの服でも問題なく入れるし、テラスにも座れます。
そしてアジア人はしょっちゅう店の奥の隅っこに案内される、という話を聞くお店です。
で、女装なので、ま、お店側はテラス席には座らせたくないと思います。
でも、見ていてとても興味深かったです。
女装の彼(彼女)は、自分にとても誇りを持っているようでした。
その服装でパリのカフェで堂々自分らしく楽しみたかったように感じました。
そのお店が高級店とはちょっと違うので、その点がなんか微妙だったんですよね
まあ、でも経営者側もいろいろ考えがあると思うので、それ以上のことは言えないのですが。
なんにしてもいろんな人がいるというのは、面白いし、受け入れる心を常に持っていたいな、と思っております。
奥底にあるものが見え隠れする、というのはしょっちゅうあります。
ほぼ日本人のいない世界で生きているので、それがよく見えてきて、残念と共に興味深さがあります。
そして、やはりどこにいても人によるな、と思います。
なるべくいい人に出会いたいですねぇ。