我が家はパリ郊外のとある街。
郊外ですがパリ市は小さいのでそのパリの中心地から電車で約15分くらいです。
そんな我が街は数年前に新設の大学ができ、そして数年後にはメトロが通ります。
なので只今あちこちで大型アパルトマンの開発が進んでおります。
そのアパルトマンはどれもモダンでおしゃれ。
東京のアパルトマンとほとんど変わりません。
そんなモダンなアパルトマンがどんどこ建つ一方で。
以前からの住宅街には別のタイプのアパルトマンが増えております。
それは、以前からある一軒家を改築したアパルトマンです。
通りかかるたびに住民が違うな、と思い、そして郵便ボックスが何個もあることに気が付いて。
ああ、ここは一軒家賃貸アパルトマンなんだな、とわかるのです。
住民は様々で、学生らしき若者もよく見かけますが、最近特にものすごく増えたな、と感じるのが東欧系の住民です。
EUに加盟している東欧の国(キプロス、チェコ、エストニア、ハンガリー、ラトビア、リトアニア、マルタ、ポーランド、スロバキア、スロベニア、ブルガリア、ルーマニア)の人たちは、シェンゲン条約により、基本的に検査なしで出入国が出来る査証免除があるからです。
家族で住んでる場合も多く、女性は美人で金髪率高し。
子供もめちゃくちゃ可愛いので、しょちゅう見とれております。
ただ、ちょっと困ることも正直あります。
たとえば、駐車場の出入口に駐車禁止なのに車を駐車します。
旦那が注意するとだいたいすぐ車を移動するのですが、後日また同じことをします。
でも道で会うと、ボンジュール!
って明るく屈託なく言うのです。
もう1つあります。
気候の良い今の季節に多いのですが、週末の夜にアパルトマンの庭で大パーティーをするのです。
パーティーはぜんぜん良いのですが、真夜中も平気で大音量で音楽をかけ(東欧の民謡みたいなの)、騒ぐのです。
で、あまりにも音が大きい時は旦那が、もう少し音を下げて、って言いに行くのですが。
すると、ああ、ごめんごめん!
と言ってす~ぐ音量を下げ、お詫びにとビールを数本くれたりもします。
そして道で会うと、ボンジュール!
ってまた明るく屈託なく言うのです。
だけどまた次の週には大音量パーティーをするのです。
悪気はまったくないのだと思うのです。
たぶんすぐ忘れて、楽しく過ごそう!って気持ちになっちゃうのだろうな、と。
自国はきっとパリよりずっとのどかで、パリよりもずっと進んでなくて、隣近所気にすることなく、好きに音楽聞いて歌って踊って飲んで暮らせるのでしょう。
とにかく大らかで何て言うか、憎めない感じなんです。
なので最近は、週末に大音量の東欧の民謡が聞こえてくると、あ、また始まった、となんか可笑しくなってきちゃいます。
でもやはり自国とは違うこのパリ郊外の住宅街で、しかもそのアパルトマンも自分たちだけが暮らしているわけではないので(赤ちゃんも結構いる)、もう少し気をつけないとだとは思います。
そのアパルトマンにはある少年一家も住んでいるのですが、その少年については私は少しせつない気持ちと心の中でそっと応援する気持ちを持っております。
いつかそんな気持ちを書けたら、と思っておりますが、長くなりましたので今日はここまでで。
追記・・・今日6月17日金曜日、大晴天だった今夜も20時前後から大音響パーティーが始まっております。
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コメント
コメント一覧 (4)
大型集合住宅の開発が進んでいるんですね。
一軒屋をアパートにしたアパートがフランスに多いんですね。
そうなると各部屋にキッチン・ガス・水道・トイレ・浴室はあるのでしょうか?
それとも、キッチンやトイレとなどは共用ですか?
一軒屋は部屋の構造はアパート向きでないから敷地内に共用が
多そうな気がします。
東欧系の住人が増えたんですね、
ロシアのウクライナ侵攻と関係なく
前からの傾向ですね。
あんまり決まりを守らないけど
愛想いいんですね…。
東欧の人が愛想いいなんて知らなかったです。
呑気な感じって、私のイメージではラテン系の人というイメージです。
東欧の人もそうなんですかね…。
最近増えてきた一軒家アパルトマンですが、私は入ったことがないので、中はわからないのですが。
共用のトイレ&バスってことはたぶんないと思うのですが、どうかしら。
フランスは家の中の改修は結構頻繁に、しかも簡単にやるので、それぞれの部屋に簡易タイプかもしれないけど、付けているのじゃないかな、と。
ウクライナ侵攻の前から東欧の住民さん、増えております。
東欧の人は、進んだ現代社会とはまったく逆の場所で育っているので、のほほんとしていると言うかのんびりしていると言うか。そんな印象です。
あと、これはフランス人もなのですが、過去のことをいつまでも引きずらないし、いつまでも根に持たないとも感じております。
もちろん中には引きずる人もいるでしょうが、かなりさっぱりな人が多いのは確かです。
そういう面が付き合いやすいです。
私の近所には東欧より少し東の方たちが割と多いですが とてもドライで驚いたことがあります。
初めて話した時、かなりプライベートな話もありそれにも驚いたのですが、あれ?あの話はどうなったの?この間 聞いてきた事はどうなったの?という感じで モヤモヤしてしまいます😅。
騒音問題も、今日は相手が不在かもしれないし‥言われたらで良いという感じなのでしょうか…。
ドライ、かなりアッサリの考え方、気になります。
パリの表面的なことは雑誌やサイトでたくさん伝えられているので、パリに実際に住んで知った、本当はこういうこともあるのです的なことも、書ける範囲で伝えたいと思っております。
これからパリやフランスに住みたい方にも、私が知ったことが何かの参考になるなら、とも思っております。
なので、そう言っていただけとても嬉しいです。
ありがとうございます♪
やはり私たちアジア人とその他の国々の人々(欧米人を中心に)は、考え方がほんと~に違うと感じます。
過ぎたことはもう終わったことで、ほとんど気にしていない場合は多いように感じます。
日本人は、人との付き合い方に、それまでの積み重ねのようなものがあって、過ぎたこともかなりしっかり覚えているし、そのことを判断に含めるけど。
「ドライ」。
ほんとそうだと思います。良くも悪くも…。