パリ散歩の時に15区のリドルへ行きました。
→日本人が多く住む15区の住宅街リドルに行ってみたその時、今年2022年のパリの最優秀バゲット賞をとったお店が近かったので寄ってみました。
それが15区にあるこのパン屋さん「フレデリック・コミン(Frédéric Comyn)」です。
でも来た時に、あれ?と思ったのです。
なぜならここは以前別のパン屋さんで、しかも超有名店だったのです。
名前は「ラ・メゾン・ピシャール(La Maison Pichard)」。
パリのパン好きな人の間では知らない人はいないと思います。
私も1度買ったことがあって、薪釜で焼くパンが美味しかったのですよね。
→薪釜で焼くパリの名店15区のラ・メゾン・ピシャールのお味なので、ああ、お店が変わったんだな、そして変わったお店が今年の最優秀バゲット賞をとったんだな。
と、残念とおめでとうが混ざるちょっと微妙な気分。
店名と看板こそ変わったけど、店内はほぼ以前のラ・メゾン・ピシャールと同じ雰囲気です。
パンの種類は多くはないけど、美味しそう。
BIO(オーガニック)のパンも揃っております。
お菓子も種類は少なめだけど、素朴系で可愛いらしいです。
で、家に帰ってきて「ラ・メゾン・ピシャール」がいつ閉店になったのか、なぜ閉店になったのかちょっと調べてみたら、びっくり唖然。
かなりショッキングなスキャンダルが起こっていて閉店となっていたのです。
そのスキャンダルとはラ・メゾン・ピシャールの店主と息子が、性的事件で2020年に起訴されたというもの。
(情けなくなるほどひどい内容なので書くのはやめておきます)
さらにショックを受けたのが、その息子が別のカルティエで仕事上のパートナーと開いていたお店が、クロワッサンが美味しくて私も好きな5区の「ラ・メゾン・ディザベル(La Maison d’Isabelle)」だったのです。
で、ラ・メゾン・ピシャールの店主は15区ここでの事業を2021年にフレデリック・コミン側に売却したというわけです。
じゃ、息子の方のお店は?と過ったのですが。
実は2021年の10月にラ・メゾン・ディザベルに私行っているのですが、そちらのお店は以前通りだったのです。
(一時は休業していたようですが)
なので息子の仕事上のパートナーだったイザベルさんがそのまま続けているということなのかな、と思いますが確かなことはわかりません。
ただ2021年のその時は、お店の方々は全員女性で、仕事ぶりがテキパキ早くとても気持ちが良い対応。
チームで1つになって頑張っているような雰囲気がありました。
クロワッサンも相変わらず美味しくて、しかも以前と同じで1ユーロ。
皆の一体感が伝わってきたのは、そんな出来事があってのことだったのかもしれません。
→パリのクロワッサンコンクール優勝店「メゾン・ディザベル」の仕事ぶりにびっくりということで、2022年のパリの最優秀バゲット賞をとったバゲット・トラディションを買ってまいりました。
さてさてお味です。
率直に申しますと、我が家的にはまあまあでした。
小麦の香りはしっかりするけど生地自体の美味しさが平凡な美味しさかなぁ、と。
旦那は、焼きも足らないね、と言っておりました。
我が家近所にあるBIOパン屋さんのバゲット・トラディションがとても美味しかったり、さらにもっと近所にあるアラブ系ファミリーのパン屋さんも十分美味しいので、それを考えると。
このパンは1回お試しで良いかな、と思いました。
ちなみに。
アラブ系ファミリーパン屋さんはおしゃれっけゼロのごくごく普通の街のパン屋さんですが、クロワッサンもとても美味しくて、ラ・メゾン・ディザベルにも結構負けてないんです。
スムール粉を使ったアラブパンも美味すぃ♪
ってか、結局そういう普通のとこがなにげに美味しかったりするんですよね。
<フレデリック・コミン(Frédéric Comyn)>
住所・・・88 rue Cambronne 15区
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コメント
コメント一覧 (2)
ピシャール閉店は、パンに関係したトラブルでは無さそうですね。
痴情のもつれのような…如何とも言えない事情がありそうですね。
しかし、本業に直接関係ある事以外のトラブルで潰れるのは頂けないですね。……(^^;
せっかく美味しいのに勿体無いではないですか…。
残念にも人気が落ちて……
別な美味しいパン屋の台頭で、生存競争に勝てず…とかなら、仕方なくもあります。
でも、美味しいのに、勿体ないですね。
前に住んでいたマンションの近所のラーメン屋さんが微妙な潰れ方をしました。
本業のラーメン屋さんはうまくいってたから、潰れる要素は一見するとありません。
そこそこ繁盛店です。ラーメンだけで生活できるはず。
ある日、「ラーメンの味のために修行に出ます」という奇妙な書置きと共に閉店し二度と復活しません。
事業と関係無い事でお金使い大失敗して夜逃げしたものと思われます。
このラーメン屋はとても美味しいので、惜しいです。
閉店のあいさつで…「修行」の必要があるとは思えないので実におかしいです。
本業の妨げになるほど、私生活にトラブルがあるのも
頂けませんね・・・。
息子さんの仕事のパートナーさんが続けてるらしいお店ディザベルは健在で、
今も、美味しいパンが食べられるのが救いです。
新しい店のコミンのパン22年の最優秀バゲッド賞をとったのに、
まぁまぁ程度でしたか…。
そういう事もありますよね。
たまたま賞とった時、ベストな焼成や発酵加減だったのかもしれないです。
メゾン・ピシャールの店主さんは腕の良いパン職人だったのは間違いないと思うのですが、人としてやってはいけないことをやっていたようです。
息子も同様で…。
でもこういうのって治らないんですよね…。
ラーメン店、残念でしたね。
「ラーメンの味のために修行に出ます」って、妙なこと書かないで、閉店します、だけで良いのに…。
あまりがめつくならない方が自分のためなような気がします。
メゾン・ディザベルが息子のみのお店だったら閉店だったと思うのですが、ほんと、こちらは残って良かったです。
観光客にも大人気で、行列が出来ているくらいなんですよ。
クロワッサン1ユーロもとても良心的なお値段です。
最優秀バケット賞バケットは、どうしてこれがとれたのか、若干疑問です。
たまたま私が買った日のバゲットがいまいちだったのか。
とにかく平凡でした。