フランスの住宅手当についての経験で、今だから自分なりにわかったことを書きました。
→今だからわかる。私がフランスの住宅手当アロカシオンに落ちた理由この記事の中で、渡仏してすぐ住んだアパルトマンの大家さんと日系不動産屋の担当者が、質の悪い人たちであったことも併せて書きました。
特に不動産屋のその女性担当者については、フランスに来て実際に出会った日系人の中では一番最悪だった、と今も思っております。
今回は私が経験した彼女の悪質な対応と、その後知り合いから聞いた、彼女との会話中に地雷を踏んでしまった話を書かせていただこうと思います。
担当者だった彼女はとにかく最初から高飛車な態度で、何もわからないあなたにこっちがアパルトマンを紹介してあげてるのよ、的な雰囲気がありました。
でも私もパリに来たばかりで、フランス流が本当にまったくわからなかったし、フランスは日本と違って接客業でもお客さまにへいこら的なことはしないと聞いていたので、これが普通なのかな、と思っておりました。
でも1年間住んだそのアパルトマンでの彼女の対応は、あまりにも人をバカにしていたり、困ることが何度もありました。
気分によって態度がころころ変わるのは毎回だし、あなたのとこの大家はレズなのよ、といきなり噂話をし出すこともありました。
困ったのは、住居関係でわからないことがあって会社に電話しても、本人が電話に出ているのに平気で居留守を使うこと。
それでも聞かなければならないので気を遣って時間を置いて電話すると、今度は、いないって言ったらいないのよ!と半ばキレられたこともありました。
これらのことがあって、これはフランス流ではなく、彼女の人格の問題なのだ、ということがだんだんわかってきました。
なので途中からは彼女と出来るだけ接することがないよう、電話もかけないようにしていました。
そして何と言っても酷かったのがそのアパルトマンを退去する時です。
お金に執着心があった大家と彼女とでまるで示し合わせたように、あれが少し壊れてる、ここがはがれてる、などと私が住む前から傷んでいた箇所を細かくチェックし、ろくに説明もしないままフランス語の書面にサインしろと言ってきたのです。
フランス語の書面なんてわからないし、わからないから日系の不動産屋にしたのにです。
なので、書面の内容を全部説明して欲しい、と言うと、超適当な説明をするので、ちゃんと全部わかるように説明して欲しいと言うと。
サインしないなら法的手段に出るわよ!
と彼女はまるで脅すように強い口調で言ってきました。
なのでしかたなくサインをしました。
そして退去手続きがすべて終わると、彼女は別人のようにニッコリ微笑んで、これからもフランス生活がんばりなさいね、と言って、何事もなかったように大家と去っていきました。
フランスに来て泣いたのはこの時が初めてです。
それから数年後、引っ越しを考えていてアパルトマンを探している日本人と、たまたま話す機会があったのですが。
何とその日系不動産屋で探していて、しかも担当者が彼女。
まだあの人いたのか、と正直思いました。
そして聞いた話が、まさしく彼女そのもの、という内容だったのです。
その日本人も、彼女については何人かの日本人に聞いていたので、初めからそれなりの気持ちの準備をしていたそうです。
なので、噂通りの人だったけど、そういう人と思って、こちらも適当に話を合わせていたそう。
ところが。聞いた途端彼女の態度が突然恐ろしく豹変した質問があったそうで、それは。
「結婚してるんですか?」という質問。
ものすごくヒステリックな感じになって、あ、地雷踏んじゃった、と思ったそうです。
それを聞いて私が思ったのは。
フランスでは、結婚してるしてないで人を判断しないし、結婚しているのが当たり前でもぜんぜんなくて、一緒に暮らしていても結婚を望まない人もいるくらいなんです。
なので、結婚しているんですか?
と知人じゃない人に聞くことはほとんどないと思うのです。
これはフランス家庭に入ってからも、旦那も含め他人のプライベートなことを詮索しない周りのフランス人たちを見て感じております。
なので。
ここフランスでそれを聞いてしまったこと自体は、私も確かに良くないことだったと思うのです。
でもその一方で。
彼女の、日本人相手の仕事ぶり、傲慢な態度などを考えると、しかたないかもな、とも思ってしまいました。
それに自分で決めて日本人相手に仕事しているわけだし、日本人が結構普通にそう聞いてくるのはよくあることで、わかっているはずです。
そう聞かれるのがそんなにいやなら、そう聞かないフランス系の会社でフランス人相手に働けばいいのです。
で、その後その日本人は、彼女担当物件のアパルトマンが無事決まり、引っ越しをしましたが、引っ越しさえ出来れば後は彼女には適当に接している、と言っておりました。
で、今回この記事を書くにあたって、その不動産屋についてネット検索してみましたが、彼女の名前はまったく出てきませんでした。
普通に考えれば定年退職している年齢だとは思います。
フランスに来て不安いっぱいの日本人に対してあの対応は、やられた者の1人として今でも忘れられないし、私のような悲しい思いをする日本人が1人でも少なくなっていて欲しいです。
ちなみに。
涙の退去後、一度別の日系不動産会社の物件を見たことがあるのですが、担当者がやはり女性で日本人だったのですが、その人は冷静であっさりとした対応でした。
でもチワワ坊や連れだった私、わんこはダメ、と大家さんに断られてしまったのですよね。
すぐ感情的になる人、すぐプンプンする人、お天気屋さんが苦手なので、初めからあのあっさりとした日本女性担当者だったら良かったのにな、なんて思ったこともあります。
パリでのアパルトマン探しはほんと~に大変でしたが、もう2度と出来ないだろう経験で、住んでみないとわからないパリの勉強をしたな、と思っている今です。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
応援クリックしていただけると励みになります。

にほんブログ
コメント
コメント一覧 (11)
一応、同胞でしょうが・・・。
外国で怪我した時に・・・
ツアーに参加してなくても日本人のツアーガイドさんに助けてもらった日本人の人もいると聞きます。
又、昔、観た韓国ドラマで、外国では同じ国の人間には親切にすべきだと言ってましたね。
不動産屋の女性担当者。どうかしてますね。
最初、フランスが分からない頃はさほど疑問に思わなくても
後から明らかにおかしいと気づいたんですね。
最悪な対応がフランス流でもなんでもなく彼女個人の事でホッとします。
moiさんが住むから痛んでいたのに
退去する時にケチをつけてくるとは最悪・・・。
フランス語に自信ないので、
日系を選んだのに、まともな説明もなくサインの強要とは、最悪です。
アパルトマンを探す日本人・・・。
担当が彼女でも、日系の不動産の方が
アパートを探す日本人には利用しやすいのでしょうかね。
結婚しているかが地雷でしたか…。
日本では結婚しているかの質問はありがち・・・
その質問がそれほど嫌なら日本人相手に仕事しなきゃいいのにと思います。
ふるべき話題も独身かどうかで変わる点もあるから、日本では
普通にする質問な気もしますね。
moiさんが住む以前から痛んでいたのに⇒○
やはり人によるのだと思うのです。
パリで日本人相手に仕事をしている日本人の中には、日本人をいいカモ的にしている人がたくさんいるのは確かです。
日本人は求めに応じて結構簡単にお金を払ってしまうし、結局お金を持っているからなんだと思います。
これはパリだけじゃなく、世界中の観光都市でそうだろうと思います。
いろんな国を旅しましたが、カモにされてる日本人をたくさん見てきました。
でもその逆で、同じ日本人なので放っておけない、という日本人もいます。
私もそちらの気持ちがとてもよ~くわかります。
この担当者は仏と日、両方の良いところを持つ人になっていたら素敵だったろうけど、その逆だったのですよね…。
今なら日系不動産を利用しなくても、探し方がわかるのですが、やはり日本人にとっては探しやすいのですよね。特にパリに来たばかりの人間には。
でも担当者によっては、親切な人もいるようで、これからフランスに来る人で日系不動産を利用する場合は、ネットで情報をよ~くチェックした方がいいな、と感じます。
結婚しているか、が地雷だったようです。
でも聞いた本人は悪気はまったくなかったと思います。
日本と同じ感覚でつい聞いてしまったのでしょう。
ただし、フランスでは結婚云々とか年齢は個人的なことで、友人関係でもない人が気軽に聞くようなことではないし、好意を持っている場合は別として、基本的には他人のそういうことには興味を持たないように感じております。
日本とはかなり違うんですよね。
日本人相手に仕事をする場合は、日本の習性も相手にするということ。
しかたのないことのように思います。
名前が出ちゃまずいかもなのでコメント表示は控えさせていただきますね。
すみません。
で。
はい、まさしくその人です。
同じようにいやな思いをした人がきっとたくさんいると思っていたけど、やっぱり。
でもこうして同じ気持ちの方がコメントをくださるのは嬉しいものです。
とにかく日本人のために定年退職して穏やかな暮らしを送っていて欲しいものです。
やっぱり…
表示の件は了解です。
退去の時は本当嫌な思いしましたよ。
ちなみに私の場合は、大家さんはゲイなんですよ。カップルでイビザに住んでお土産物屋さんを経営してるのよ〜と勝手に暴露してました!
ピカピカに掃除したら、caution戻ってくる、と言ってたのに、最後のétat des lieuxで、なんなのよ!このヒビは!あなたが保険金で補修しなきゃいけないのよ!とまくしたてられ、
Cautionは結局返ってこず…
詳細は省略しますが、大家とグルでした泣
十数年前の思い出です。
そう言えばミヤケイッセイのプリーツ着てました。羽振りよさげな感じで…
あの人どうしてるんでしょうね。
ブログ大ファンです。日本から楽しみに今後とも読ませていただきます。
コメントを読ませていただき、もうあの人そのもので、苦笑い、ではなく、情けなくなりました。
何も聞いていないのに勝手に大家のプライベートなことを話してくること。
大家とグルなこと。
プリーツスカートをはいていること(そこは笑ってしまった)。
私も結局Cautionは返ってこなかったこと。
全部同じです。
あの人は皆にあのやり方だったのだと改めてわかって、いまさらですが、腹が立ちます。
でも今はとにかく皆のために辞めていてくれ。
と願います。
ブログ見てくださっていてとても嬉しいです♪
同じ経験を持っているのも、変な言い方ですが、同胞意識。
いただいたコメントをもしかしたら記事でご紹介させていただくかもしれません。
皆に教えたいから。
でも大丈夫かしら?
今、日本なのですね。
これからも楽しみにしていただけるよう、お伝えしてまいります!
コメントを記事で紹介の件、了解しました。いいですよ。どうぞ紹介してください。
やっぱり時代は変わり今になっても日本人をカモにする日本人は居続けると思いますし、それが1つの職業になっているんだと思います。
まあ当然、そこには私やmoiさんのような被害者もいるわけですし。これからあるいは今パリに住んでいる人達に警告の意味でも、コメント紹介は良いのかなと思います。
私が知っているだけでもこの女性以外に個人で不動産を斡旋している日本人の男性が2人いて、2人ともクセありでトラブルメーカーで泣かされた日本人は多かったです。(moiさんも多分この2人の日本人男性ご存知かな?と思います。あー実名暴露トークにしたい笑!)
結局保証人もいないで外国で家探しをするから、リスクはあるわけでそこに漬け込み蜜を吸う人たちもいるってことですよね。残念ながらそれが同じ日本人なんですけどね。
まぁいい人生勉強にはなりましたが…
どうぞこれからもパリの生活者目線の生の情報を発信し続けてください。
へー、ベルヴィルにお豆腐屋さんができたんだ〜なんて独り言を言いつつ毎回楽しく拝読しております♪
コメント記事紹介の件もありがとうございます!
はい、被害者は減らないとは思うけど、これからパリに来る人に少しでも参考にしていただきたいのです。
これは実際に経験した私たちだから言える1つの大事な情報だと思います。
たぶんアパルトマンの記事を書く時に、紹介させていただくかと思います。
私も質の悪い日本人のことは何度か耳にしておりますが、名前までは聞いていないんですよ。
日本人だから、フランス人だから、は関係なく、結局その人だな、とフランスに来て改めて感じております。
はい、これからもフランスに住む庶民の1人として、感じたことを書ける範囲でなるべく率直に書いていきたいと思います。
毎回見てくれてるなんてほんと嬉すぃ。
ありがとね♪
接客業に従事するフランス人の中には、客より上的な対応態度の人がよくおりますが。
フランスで日本人相手に仕事をしている日本人の中にも、こういった人が時々いるように私も感じます。
こっちの方が気を遣うようなことが今まで何度かありました。
特に、渡仏して1年めのまだほとんど何もわからない時が多かったように思います。
日本のクレーマーもどうかと思いますが、こういった対応もまた理解出来ません。