先週末のマルシェの帰り道の途中、旦那が我が家の通りとは別の通りへ歩き出したので。
どうしてそっち?と聞くと、いいからいいからこっちこっち、と旦那。
その別の通りはこの記事で書いた、閉店した花屋さんの跡地があって、本来は3階建て以上の建物を建てるのは禁止なのに、市が特別に許可して大型アパルトマンが建つことが決まったところ。
→閉店した大きな花屋さんの跡地が大問題になっているで、何だろう?と思いながら旦那について行きました。
すると旦那は、閉店した花屋さんの跡地の横を通り過ぎ、先に進みます。
花屋さんの跡地の次は家が2軒続きます。
そしてその次は、使われなくなって長く放置されている古い農場なのですが。
旦那がその農場の前で立ち止まり、農場の壁に貼ってある1枚の掲示板を指しました。
そこには、ここに20mの新しい大型アパルトマンが建つこと。
市が許可していることなどが書かれておりました。
そして旦那は今度は、通りを隔てたお向かいの家の壁を指しました。
そこには建設反対の看板が掲げられ、それと同じものが周辺あちこちに掲げられておりました。
たぶん花屋さん跡地問題より先に、この農場跡地に大型アパルトマンが建つことが問題になっていたのでしょう。
私はわんこ散歩の時、花屋さんの前は通るけど、農場跡地の手前でいつも曲がって別の通りに入るので、気が付かなったのです。
ちょうどと言うのか、長年放置されていた農場と閉店した花屋さんはどちらも広い土地で、同じ通りで同じ側。
なので、市は、この通りを隔ててこの一方側にだけ、3階建て以上の建物を建てることを、続けて特別に許可したということなのです。
で、思いました。
この2つの跡地に挟まれた2軒の家はどうするのだろう?
このままなのだろうか?
それとも売却するのだろうか?と。
もし売却するにしてもこれはしかたありません。
2つの大きな跡地に挟まれちゃっていて、しかも両脇に大型アパルマンが建つとなったら、1番影響があるのはこの2軒。
この建設問題は、花屋さんの問題の前からもうすでに始まっていたのです。
市は本当に良くないことをしたと思います。
市が特別な許可を出さなければ、建設業者だって、大型アパルトマンを諦めて、戸建て住宅街にするとか別の建設予定にしたかもしれません。
でもお金が動き、今こんな状況になっているのでしょう。
来年、再来年にはいったいここはどうなっているのか。
もしかしたら通りの片側には、大型アパルトマンがズラリ建ち並んでいるのかもな。
なんてことを思っている今です。
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コメント
コメント一覧 (6)
押しつぶされそうで嫌ですねぇ…
件の花屋さんの跡地の前に
使わなくなった農場の跡地が、
先に大型アパルトマンの建設許可を得ていたんですね。
農場跡地の大型アパルトマン建設計画が近くである事を聞くと、
花屋さんもはじめから、ご自身のお売りになった土地も
同じような建設計画がもちあがる事は察していたように思います。
そうなると、近所の人からにらまれていると思います。
お金で例外的な事を市が許可するのはフランスでもあるんですね。
日本は、同じ事はありますね。おそらく京都とか。
ただ、その前に…そもそも景観を保存しようという考えが薄いです。
海外で街全体が歴史っぽいたたずまいの城壁都市とか
観ると感激です。
1街全体とは凄すぎます。
地下鉄メトロ開通の予定があるから、どんどん、こういった状況が
増える事になりそうですね。
最近は古い建物と超近代的な建物がちぐはぐに混ざり合って、調和が取れていないように思います。
公共の建物など特にそう。古い石造りのしっかりした建物をわざわざ取り壊して、ヘンチクリンなガラス張りの建物を建てる。周りは昔のままの雰囲気なのに、、、。個人がそんな事をしようものなら絶対に許可は下りないはず。役所と不動産屋が絡むと、やり放題、歯止めがかからないようです。
日本は古い建物をどんどん壊し(地震国なのでそれも理由の1つでしょうが)さえない建物をどんどん作っているな、とずっと思っていたのですが。
最近のフランスも同じようになっていると私も思います。
古くしっかりして歴史ある美しい、または味のある建物を取り壊して、中途半端なモダンな建物をどんどこ建てているように感じます。
これには結局すべてお金が絡んでのことだと思います。
残念だけど、お金に動かされる人間が多過ぎのこの人間社会です。
どんなに残念に思っても、一般庶民は何も出来ません。
たぶんこれからもっともっとひどくなるように思います…。
本当のところはわからないのですが、とにかく農場も花屋さんも売りたかったのだとは思います。
もし自分が花屋さんだったら、と考えると難しいところです。
フランスはめちゃくちゃコネの国ですし、裏金は裏金じゃなく表金くらいに堂々とワイロ的なことをやる国です。
日本は何でも裏で裏で、的なじめっとしたところがありますが。
フランスはその逆。
それもまた質悪いのですよね。
まったく悪びれませんから。
新メトロを含めたグランパリ計画で、きっとたくさんパリ郊外の街がこのような状況だと思います。
郊外の新メトロが出来る区間内は残念なことがたくさん起きていると思います。
私はフランスに来る前、東京の再開発地区のマンションに住んでいたのですが。
今思うと、私の住んでいた場所もこのようなことがあちこちで起きていたんだろうな、と思います。
何年か後には、お花屋さんと農場跡地はモダンなマンション街になっているかもしれません。
開発は、このようにやり方でどんどん進むのでしょうね…