今日のパリの気温は朝は1度、最高気温予想は4度で、お天気は曇りとなっております。
ず~っと行きたかったパン屋さんにやっと行ってまいりました。
モンマルトルの日本人パン職人の稲垣信也さんのお店「Shinya Pain」です。
パン好き、パリ好きの方はご存知の方も多いかと思います。
小麦の栽培からパン作りまで行うフランス各地の「ペイザン・ブーランジェ(農家兼パン屋さん)」で数年間、暮らしを共にしながらパン作りを学び、2020年7月にモンマルトルにこのお店をオープン。
小麦はすべて農家のBIO(オーガニック)で、ルヴァン(自家製発酵種)を使い、パン作りから接客まですべて1人でやっております。
なかなか行けなかったのは営業日が木曜から日曜日の16時半から20時までで、その営業日と自分がパリ散歩する時に重要なお天気と、ランチするレストランまたはビストロがどのカルティエか。
というこの3つがなかなかうまく合わなかったのです。
で、今回やっと行けたというわけです。
お店が開くまでモンマルトルをお散歩して、一応場所確認、と思って開店15分くらい前にお店に行ってみると。
すでに行列が出来ていたのでびっくり。
で、私もすぐ並びました。
16時半にお店がオープンして1組ずつ入って、前のお客さんが出てくると次のお客さんが入店となります。
1組1組の時間が少し長めなのですが、様子を見てみると、Shinyaさんがそれぞれお客さんにとても丁寧に接客しているからだとわかりました。
私の前のお客さんは韓国系の方のようだったのですが、Shinyaさんに聞きながらあれもこれもとた~くさん購入なさっていて、金額が聞こえたのですが70ユーロ近く。
70ユーロ分のパン(&お菓子)ってすごいなぁ、なんて思っていたら、その方が、たくさんでごめんなさいね、と申し訳なさそうに言っていて、Shinyaさんが笑顔で、いえいえありがとうございます。
みたいなほのぼのとしたやり取りがありました。
そして私の番となりました。
こんにちは!と言うと、柔らかな物腰のShinyaさんも優しい笑顔で、こんにちは。
と言ってくださいました。
はじめてだしパンに詳しい方ではないので、赤ワインとチーズに合うようなパンがいいかな、と思っているのですが、とお伝えすると。
3種類のパンをすすめてくださったので、その中から2種をお願いしました。
そしたら思ったよりもずっとお安かったので、もう1種買おうか、と迷っていると、Shinyaさんが素朴なケーキをすすめてくださったので、そのケーキもお願いしました。
そして、ブログでパンをご紹介したのですが、お写真撮らせていただくことは出来ますか?
と図々しくもお願いしてみると、ちょっと汚い恰好してるけど、と照れながら言って、付けていたマスクも撮ってフォトさせてくださいました。それがこの1枚。
人柄が本当にそのまま表情に出ております!
こんなに有名なパン職人さんになっても、まったくえらぶったところがなくて、とにかくどのお客さんにも丁寧に接客していて、なんかちょっと感動さえしてしまいました。
こういう人だから、いろんなペイザン・ブーランジェでも受け入れられ、信頼されたんだろうな。
と思いました。
お店を出ると、さらに長蛇の列が出来ていました。
開店15分前に来て良かったです~。
さてさてお楽しみのパンです。
くるみのパンとライ麦のパンを半分ずつ。
そしてケーキはフランスの伝統的なお菓子フランの大きめ一切れで計9、10ユーロです。
くるみパンは、ブルーチーズに合いますよ、とshinyaさんがすすめてくださったもの。
なのでブルーチーズを合わせたのですが、チーズを合わせちゃうのがもったいない!
なぜなら、まず小麦本来の風味と香りが美味しくて、+くるみもアクセントになっていて、パンだけをずっと食べちゃうんです。
ライ麦のパンも噛めば噛むほど味わいが出てきます。
どちらも、どんなに美味しいチーズがあっても美味しい料理があっても、パンが主役になるパンだと思いました。
炊き立ての美味しいお米って、おかずとか何も要らなくて、お米だけ食べていられるけど、少しそれと近いかもしれません。
これはもうパンが好きな人にはたまらないはず。
そしてフランも美味しかったのですよ~。
フランってお店によっては、牛乳と卵で作るアパレイユがゼリー感が強いものがあって、そうすると旦那も私もちょっと苦手なのですが。
これはクリーミーでしっとりしててあっさりした焼きプリンのような味わい。
この素朴だけどしっかり美味しいフランス菓子は、やはり日本人店主さんのこのカフェのお菓子と重なりました。
→日本人店主さんのカフェDreamin’ Manはコーヒーもお菓子も美味しい私は甘いものは好んでは食べなくてたまに一口で十分なのだけど、凝ってる凝ってない関係なくとても美味しいお菓子は別。
一切れ全部食べれます、食べます。
なのでこれも旦那と半分ずつ、しっかりいただきました。
で、思ったことがあります。
大行列の理由は、パンが本当に美味しい。
そして店主のShinyaさんのあの人柄。
ファンが増えるのは、リピーターが増えるのは当然のことだと思います。
もちろん私もファンになりましたし、リピーターになります。
また絶対行くぞ~♪
住所・・・41 rue des Trois Frères 18区
営業時間・・・木ー日の16時半から20時
電話なし
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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コメント
コメント一覧 (6)
改めてこの記事を読んで後悔しております。
やっぱり行けばよかった。
間違いなく美味しかろうと伝わってきます。
そして、海外までわざわざ行く日本人は、レベルの高い人と決まっていますから
これは食べる前から期待できそうです・・・(^^)/
モンマルトルで頑張る日本人のパン職人のお店とは良さそうですね。
フランスにはパン作りの為に農家&パン屋さんにホームステイし研修する独自の制度があるんですね。
しかもパン作りだけでなく小麦の栽培から学び、材料を詳しく知るとは、究極のパン研修ですね。
そこまで、材料から深く掘り下げているとはビックリします・・・Σ(・ω・ノ)ノ!
グルメの国だけの事はありますね。
信也さんの店は、農家のBIOの小麦を使い、自家製発酵種を使い、
パン作りだけでなく接客までやるとは手作り感覚のすごい店ですね。
大量生産はできないけど、本物ですね。
一人でやっている店なので、開く時間も独特ですね。普通、パン屋さんは
午前から開いてるのに、夕方から夜までですから、ちょっと行きにくいですね。
一組づつの入店は、コロナとは関係なく、信也さんが一人でやっているからですね。
1組1組の時間が少し長めなのは、フランスではOKなのですね。
皆、辛抱強く待ってますね。
ブログで紹介したいと言って、撮らせてもらったんですね。
moiさん!中々、勇気ありますね~(*'ω'*)
どの人にも丁寧な接客とは好感もてますね。
笑顔がやさしいですね。
あんまり美味しいパンは、そのままで食べた方がいいですよね。
他の味で風味を消したくないですね。
自家製発酵種やコダワリの小麦などいい材料で美味しいんですね。
フランも美味しんですね。焼きプリンのようなお菓子とは
想像しただけで、口がほころびます。
甘いモノ好きでもないのにどんどん食べたくなる味なんですね。
日本のパン屋さんの質が高いのは、ネット情報を見ていてもよ~く感じます。
日本人の繊細で丁寧な作業はパンだけじゃなく、いろんな美味しいものを生み出してますよね!
それはフランス人も知ってる人が多いので、Shinyaさんのパンの美味しさがすぐに広まるのは当然のことだったろうと思います。
そしてこのお人柄。
フランスに移り住んだ日本人の中には、ありがちな適当な接客、上から目線の店員さんなど、フランス人の店員さんにたびたびある態度をマネ?して、日本人の良さをなくしてしまう日本人も結構いるんです。
でもShinyaさんはその真逆のような方でした。
ペイザン・ブーランジェを1人で移動しながらパンを学び続け、他にもたくさんのご経験をなさったようで、人間性と経験からのこの素敵なお人柄かな、接客かな、と想像します。
私もフォトのお願いを言いやすい人と言いづらい人がいるんですよ。
でも優しい方だったので、断られたらそれはそれでしかたないと思ってお願いしたら、快く撮らせてくださいました。
でも後ろが大行列だったので、急ぎました。あは。
こんな素敵な日本人パン職人さんがパリで活躍するのは、日本人としてとても嬉しいことです♪
私はパンはそのままパンだけで食べるというのはしないのですが、このパンはこのパンだけ食べるのが一番でした!
そうだったのですね。
ここは日本人の1人として、美味しいパンとShinyaさんのお人柄が嬉しく誇らしくなるようなお店です。
大丈夫。次回必ず!
その時は開店前に行った方がいいですよ!
多い気がしたのですが、地元のフランス人の方も並んでましたか?
このフォトを見たら、アジア系のお客さんが多く見えるかもな、と実は私も思ったのですが、欧米系のお客さんも行列にたくさんいらっしゃいました。
たまたまアジア系のお客さんと黒っぽい髪色の方がフォトの中で多めだったように思います。
この後、たまたま旦那がパリ在住のフランス人の友人と会って話したら、彼もShinya Painに行っていて、その話題になったようですよ。