今日のパリの気温は朝は10度、最高気温は13度で、お天気は雨となっております。
我が家の近所の古い農場跡地があるカルティエは、3階建て以上の建物を建てるのが禁止。
でも市が特別にその農場跡地一帯だけに許可をして、新しい大型アパルトマンの建設が決まったことを、約半年前のこの記事で書きました。
→跡地問題は閉店した花屋さんだけではなかったところが少し前にこの大型アパルトマンの建設にストップがかかりました。
理由は、長く放置されていた農場の朽ちた建物にフランスで希少なコウモリが住み着いていること。
そして、農場の後ろにある林に野性のキツネが住み着いていること。
この2点が調査でわかったからです。
このことを知った旦那が、確かにいつだったかあの農場前の通りを、走って横切るキツネを見たことがある、と。
こんな街中に野性のキツネがいるなんて、と、とても驚いたそう。
その近辺でハリネズミとリスはたまに私も見たことがあるけど、キツネまで住んでいたとは。
でも人が踏み入れられないようなうっそうとした林。
キツネが住んでいても、たとえタヌキが住んでいてもおかしくはないんですよね。
フランスは動物保護団体がすぐ動くから、こういったことには対応が早いんだよ、と旦那。
ということで、反対運動まで起こっていたこの大型アパルトマン建設予定地。
半年前は農場の取り壊しが間近という感じで、土地の片付けが始まっていたのですが、現在はすべての作業が途中で放置されている状態。
反対していた近隣住民は取りあえずはほっとしていることでしょう。
(でもまだ反対運動の看板は掲げたまま)そして、その農場と同じ並び、やはり3階建ての建物を建てるのが禁止の区域にお店(去年閉店)と住居があって、その土地全部を売って南仏に引っ越す予定だった大きなお花屋さんはというと。
結局まだ引っ越せていないようなんです。
大きな土地だし、駅からも近くて便利だし、普通に考えたらスムーズに事が運びそうだけど、こうなってくるとなかなか複雑なのでしょう。
しかも、やはりその野性のキツネが住む林が土地に隣接。
最近、わんこ散歩で歩いていると、近辺の何軒かの家が売りに出されていて、だいたい2ヶ月くらいで売却済みの看板が出されているので、売れるの早いな、なんて思っていたのですが。
土地によってこんなに大きな問題が出てくるんだな、とつくづく感じております。
いっそ市が全部買い取って、林をそのまま守って自然公園とかにしちゃうとかはだめなのかな。いや、そんな安易な発想だめか。
なんてことも勝手に過ったりしております。
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コメント
コメント一覧 (4)
反対運動もおきてたし、本来は建設許可されるべきでは無かったので、良かったです。
だって、本当は、3階以上の建物を建てるの禁止なのに、
不正というか、法律ギリギリのレベルで、その農場跡地だけ認めているっぽい感じでしたよね。
よく遺跡が発見されて、建設計画パアという話は聞きますが、
今回は、野性キツネさんが住んでいた事や
希少なコウモリさんがいる事が判明したからなんですね。
どんな希少なコウモリさんか興味わきますね。
実際、旦那さんは、農場前の通りで、キツネさんが
横切るのを目撃したんですね。
フランスは保護団体が動くのが早いので、今回、中止にまでなったんですね。
引越しの予定だったお花やさん、売った後に、
売った土地の価値が大幅に下がったとも言える
この事態には困惑もありそうです。
だから引っ越せてないんでしょうね。
便利に使えそうに無いという事は、土地の価値も下がったでしょうね。
アパルトマン建設会社と市の強引なやり方が結局通らなくて良かったです。
ぜひ野性のキツネとコウモリを守っていただきたいです。
お花屋さんの土地はキツネのいる林と接しているし、大き過ぎるのもマイナスなのでしょう。
いっぺんに買えるのは業者関係になるだろうし、そうすると規模の大きな建設計画が考えられる。
でも林問題まで出てきてしまいました。
たぶん林も壊して大型アパルトマン建設が進められていたのかな、と思うのです。
こういう土地ですから、一般の人は買いたがらないですよね。
お花屋さんにとってはすべてがマイナスに作用した感じです。
それはちょっと気の毒です。
せっかく南仏での老後の暮らしを楽しみにしていたのに。
土地や家を買う時は、いつか売ることも十分考えて(自分が亡くなった後のことだとしても)決めないとだめなんだな、とつくづく思いました。
プロ市民が多いのも困った事がありますけどね💦
大手建設会社が発注だったと思うのですが、市も含め、お金がたくさんからんでいるのだと思います。
我が街のお上は市長が社会党だったり保守党だったりと所属政党は違っても、やってることも何も変わらなくて、利権利権利権。
誰がなってもどの政党でも一緒のようです。