パリ庶民の暮らし情報と料理を中心にご紹介してるmoiです。

今日のパリの気温は朝は3度、最高気温は6度で、お天気は曇りとなっております。

パリと言えば美食の街。

でも最初はどこに美味しいお店があるのかも、何が美味しいのかも、フランス定番料理さえもまったくわからなくて、持ってきたレストラン紹介本やパリ特集雑誌などを参考に行っていました。

でも節約学生生活なので、外食大好きだけど、たま~の贅沢です。

ところが、行ってみたお店がお値段のわりにイマイチってことがよくあって、たまの贅沢なのに本当にガッカリ、ということが何度もありました。

その中でも特に忘れられないのが、日本のパリ特集雑誌に出ていたパリの中心地の賑わいカルティエにある老舗のビストロバー。

雑誌では、味のあるバーカウンターや、ビストロの王道メニューを提供する昔ながらのノスタルジックな店内の様子が、雰囲気いっぱいのフォトと共におしゃれに紹介されていました。

行ってみると、本当に誰もがイメージする古き良き時代のパリのビストロそのもので、想像通り期待通り。

で、その日はランチ訪問で、2階のビストロコーナーに通されました。

でも上がってみると、すでにいたお客さん達は観光客ばかり。

席に座っても、やはり聞こえてくるのは英語やドイツ語。

フランス語はまったく聞こえてきませんでした。

ここでちょっといやな予感がしました。

しかも、先に来ていたお客さんたちの目の前に置かれていく料理がどれも超雑な盛り方で、こう言っちゃほんとごめんなさいなんだけど、なんかちょっとesaみたい。

それでも味は美味しいのかも、と良い方に考えるようにして自分の料理を待ちました。

そしてやってきた前菜のテリーヌ・ド・カンパーニュ。

テリーヌなので見た目は特に変ではないのですが、いただいてみると何か変な味。

テリーヌってこんな不味かったっけ?と思いました。

そしてメインはお肉の煮込み料理。

いやいやこれも、お肉と野菜と果物をミキサーでミックスして飲まされるみたいな変な味。

前菜、メイン2つ揃ってこんなに不味い料理というのは、パリだけじゃなく、人生で初めてと言ってもいいくらいでした。

結局ほとんど残してしまいました。

そして周りのお客さんたちの様子を見てみると、多くの人達が自分の料理をほとんど残しておりました。

中には食べ盛りっぽい、まだ今は味より量かもしれないような20歳前後と思われる若者たちも、やはりたくさん残しておりました。

そして彼らの間に微妙な空気が流れていて、会話が止まっておりました。

さすがにこの不味さは世界共通なんだな、と思いました。

その皿を、サービスの女性が慣れている感じで淡々と次々に下げていきました。

今思えば、あの料理は自家製ではなく、業務用スーパーで揃えたもので、その中でも低価格のものだったのかもしれません。

パリは、フランスは、業務用スーパーのチルド料理を出すお店がすご~く多いんですよね。

日本の方が全体のレベルでいうとよっぽど美食だと今はほんと思います。

(って言うか、世界一じゃなかろうか)

それと、雑誌に関わっている方々はたとえ実際にお店を訪れていても、話を聞いたりフォトするだけで料理は食べていないことが多いんだろうな、とも思います。

で、そのお店、今もあるかな、と思って久しぶりにネットで調べてみたら、まだありました~。

しかもトリップアドバイザーでの評価は4。

あの味で4はおかしい…。

でも料理のフォトを見てみたら、料理がだいぶ変わっているようなんです。

あのチルド?料理があまりにも酷過ぎて変えたのか。

または行ったのはだいぶ前なので、その間にパトロンさんが変わって料理も変わった、ということも考えられます。

それからトリップアドバイザー自体の評価があてにならない、ってこともちょっとあるような気がします。

トリップアドバイザーの評価を参考にして行ってみたら、あちゃ~、と思ったことが何度かありますから。

ということで、でも、あの雰囲気は最高に良いビストロバー、久しぶりにちょっと行ってみたい、確かめてみたい気も今しております。

なので近々、カウンターバーに寄って一杯飲んでみるかもしれません。

ただし、食事はやはり恐いんですよね。

気軽に試せるほどお安くもないですし、そこ行くんだったら、別に行きたいお店がたくさんありますしね。

もし行ったら、パリの古き良き時代の雰囲気のビストロバーで一杯してきましたよ。

って、何気にご紹介するかもなので、その時は。

はは~ん、あそこだな。

って察してやってくださいませ。

(なんだかちょっと楽しみになってきちゃったのはシミツ)
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