今日のパリの最低気温は16度、最高気温は25度で、お天気は曇りときどき晴れとなっております。
8月半ばに入りましたが、この夏すでに何度もカヌーに行っておりまして、楽しい時間を過ごしております。
ということでそんなカヌーツアーのある日の様子をご紹介。
チョイスした音楽はアメリカ在住のフランス人シンガー「Jain」の曲。
今フランスのミュージックチャンネルやラジオで1番かかっている曲の1つかもしれません。
MVはカヌーとはかなり違う雰囲気なのですが曲が心地よいので、フォトを見ながらさらっと聴いていただければと思いま~す。
それではオニバ!
出発はマルヌ川の今お気に入りのほとり。
時間が止まったような静けさが良いんです。
朽ちた昔々のキャバレーが見えてまいりました。
ここはその昔、パリから一番近い避暑地としてパリっ子たちで賑わった場所。
川には浜辺もあって、たくさんの人々が海水浴や日光浴を楽しんでいたのです。
でも徐々に衰退していき、1970年代にキャバレーは閉店。
3、4年前までは広いダンスフロアやプール跡、ガーデンが残っておりましたが、今は壊され、建物のほんの一部が残るだけ。
歴史に残る建物の1つなので残せなかったのかな、と思うけど、一時はロマ系が住み着いたり、若者のたまり場になったりで、周辺住民の要望により今の姿になったようです。
それでも、街がもっとちゃんと取り組んで残すことは出来なかったのかな、と残念に思います。
建物はほとんどなくなってしまったけど、浜辺はそのまま残っております。
何十年も前の白黒フィルムで見るような、フランスの古き良き時代の光景がここにあったと思うと、不思議ノスタルジック。
そんな浜辺のカルガモ親子さん。
あれ?でも2羽の黄色の赤ちゃんはカルガモの赤ちゃんではないんじゃなかろうか…。
そんな浜辺で。
この日はフレンチピクニック。
シャルキュトリー(加工肉類)にチーズ、バゲット、サラダ・ド・ポムドテール(じゃがいものサラダ)、ぶどう葉のファルシー、サンドイッチ、あんず、そして赤ワイン。
ピクニックでは日本式お弁当が多かったので、この日は王道フランス式にしてみました。
日本のお弁当も美味しいけど、たまにはシャルキュトリーやパンもグッド。
景色にもやっぱり合います。
景色はこんな感じ。
浜辺は今も憩いの場所になっていて、この時も3人の若者がいました。
足にタトゥーがたくさん入ったインド系の男の子と欧米系のボーイッシュな女の子2人です。
男の子は、私たちのカヌーが浜辺に乗り上げる時に走って手伝いに来てくれて、親切で感じが良くて笑顔がチャーミング。
カルガモ親子さんたちはこの浜辺によく慣れていて、人もまったく恐がりません
まるで子犬のように人懐っこくて可愛い~。
で、1人でカヤックで来て浜辺で休んでいた男性が、カルガモ親子たちのためにパンくずを出すと。
親子皆が一斉に男性の元へ泳ぎ出しました。
中でも黄色の2羽の子が飛びぬけて速くて、他の子も親も追い越す追い越す!
で、私たちも含め浜辺にいてそれを見ていた皆で大笑い。
浜辺時間を共有し、カルガモ親子を見守る同じ気持ちで、ちょっと素敵な空気が流れたのでした。
この後、男の子と女の子2人は水遊びを始めたのですが。
1人の女の子はその場で隠さずさっとビキニに着替えていて、もちろん見ないようにしましたが、なんか自然でいいな、と思いました。
でも途中で見回りの警官が来て、ここは遊泳禁止だよ、と言われていました。
んが。警官さんたちは、言うだけは言っておく、っていう感じで、さっさと立ち去り、また水遊び再開。
そして私たちは、皆にボンジョルネ(良い1日を)と言ってカヌー再開。
たくさん食べてワインも飲んでいい気持ち~。
それに私は乗っているだけで、漕ぐのは旦那なので、ラクチンラクチン。
ただゆっくりと水辺を、青空の下を、緑の中を進みます、進んでくれます。
そして帰りにまた浜辺の前を通ったら。
インド系の男の子がハンモック吊るしてのんびりしてる~。
で、お互い手を振り合いました。
(また3人に、いやパンくずあげたお兄さんの4人に会えたらいいな)カルガモ親子さんも浜辺で一休み。
あの黄色い2羽の子はやっぱりどう考えても違う鳥さんの赤ちゃんだと思うのだけど、カルガモ母さんが皆同じに見守っているのが微笑まし過ぎます。
皆カルガモ母さん父さんのもとで元気に育ってね!
水遊びの人たちも増えて、昔々の賑わいを少し思い起こすような光景。
ここは昔と変わらず今もパリから一番近い浜辺なんだな、と嬉しく思いました。
そんな楽しい午後のひと時。
やっぱり夏のマルヌは最高なのです♪
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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コメント
コメント一覧 (2)
ミュージックビデオは宇宙空間が出て来ますね。
最初に出て来る鍼灸の人形にも似た不気味人形が気になります。
マルヌ川のあたりは昔は避暑地としてにぎわったんですね。
今は、本当の海に行くのも
車や交通網の発達で簡単なので廃ったんですね。
キャバレーが閉店した後の空き家。
歴史に残る建物で出来れば残してほしいですね。
ロマ系やガラの悪い若者のたまり場になってしまい、
3~4年前に取り壊され、今は建物が一部のこるだけなんですね。
空き家は、貧しい人達が勝手に住み着いて
治安が悪くなるという事なんでしょうか?
空き家だと電気とか水道が駄目でも、それでも
人が勝手にすみつくんですね。
日本式のお弁当でなく今回は、パン食。
バゲッドによるサンドイッチですね。
王道フランス式の方が景色には合いますね。
ぶどう葉のファルシーまであるんですね。
ファルシーは、トルコ料理かギリシャ料理でしょうかね?
皿は、陶器なのですか?
実は、割れないように陶器そっくりのプラスチックですか?
カルガモ親子は可愛いです。黄色は
アヒルのような気もしますね…(^^;
人慣れしているし、餌をくれる人の所には
物凄い素早さで集まるようですね。
遊泳禁止なのが意外です。
昔は、パリ海(川)水浴客でびぎわっていた場所ですよね。
警官も言うだけって感じになるのも、前は、遊泳OKだったせいでしょうかね。
カルガモさんとアヒル?なかなかまるで親子みたいに
一緒にいるのが可愛いです(*´ω`*)
ミュージックヴィデオ、そうなんです、宇宙がテーマになってるんですよね。
そしてはい、最初ちょい不気味です。
Jainはいつもちょっと不思議な雰囲気のヴィデオクリップなんですよね。
このキャバレーは本当にスペシャル中のスペシャルで、歴史に残る建物だったのです。
昔はフランスの大スターたちもたくさんここに歌いに来たようです。
でもこの激しい朽ち方と言うか朽ち様と言うか。
ロマ人が住み着くと、もう完全に住処にされ、空地には掘っ建て小屋がたくさん建てられてしまい、ちょっとした村になって、ゴミは山のようになるし、景観も汚いし、大きな問題であることは否めません。
盗みも多発するので、周辺住民は悪いことしかないと思います。
私も近所にロマ人たちが住み着いたら絶対いやです。
ぶどうファルシーはトルコ&ギリシャの郷土料理で、ぶどう葉が茂る我が家の夏の定番おつまみです。
黄色ちゃんはアヒルでしょうか。
とにかくカルガモの赤ちゃんではないですよね?
めちゃくちゃ可愛かったです♪
警官さんは一応仕事なので言っておく、といった感じで、本気でだめだ!
といった雰囲気はま~ったくありませんでした。
この午後のマルヌ川の雰囲気と一緒でかなり緩~い、ゆったり~な感じでした。