今日のパリの最低気温は2度、最高気温は8度で、お天気は晴れとなりました。
我が街と隣街の境の空き地に、ロマ人集落があります。
ここです。
いくつもの掘っ建て小屋が勝手に建てられ、ゴミが散々し好き放題に捨てられ、ほんと~に汚い景観。
なのでロマ人たち、何度も市に追い出されています。
でも、必ず戻ってくるんです。
それには理由があります。
この空地には屋外変電設備があるからなんです。
左に写っているのが、その変電設備の小屋というか納まっている建物。
ここを開けて(もちろん勝手に)小屋につなげれば、電気が使い放題。
なので追い出しても追い出しても戻ってくるというわけなんです。
追い出されてここがすっきりした時はせいせいしますが、それもいつもほんの束の間。
す~ぐこの状況に戻ります。
住み着けないように市で工事するとか何かやればいいのに、と思いますが、そこまではやってくれません。
この集落のすぐそばに年季の入ったドイツ系スーパーの小規模リドルがあるのですが。
そのリドルの入口には、この集落住まいのロマ人の母子供が座り込み、小銭くれ小銭くれ、といつもやっております。
その小銭を缶ビール持った父親らしきロマ人がとりに来ます。
同じく集落そばに大きな幹線道路もあるのですが、その信号前ではやはりロマ人の母子供や少女が座り込み、小銭くれ小銭くれとやっております。
リドルも幹線道路も自分の住まいから徒歩1分くらい。
電気がタダで使えるし通勤にも便利で、彼らにとってめっちゃ便利な場所なんです。
これらの場所だけじゃなく、たとえばここから駅に物乞いに行ったりスリしに行っているのだろうし、少し離れた林ではロマ人娼婦がたむろしていることがあるので、そこにも通勤しているんだろうと思います。
とにかく、こういうロマ人には本当にうんざり。
ただしロマ系でも真面目に働いている人もいるし、中にはそれを隠して生きている人もいるようです。
なのでそこのところは自分なりに一緒にしないようにと思っていて、機会があれば、真面目に生きてる人の思いを聞いてみたいくらいです。
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コメント
コメント一覧 (4)
こういうのは日本でも見た事ありますね。
掘っ建て小屋…。
フランスなのやら、日本なのやら、判断がつかない写真。
日本よりも、ちゃんと住めそうな家が多いって感じですね。
日本の困ってる人の方がもっとみすぼらしい気がします。小屋でなくテントに近いし…。
そういう小屋の数が日本より多いので、まるで村や集落ですね。
屋外変電設備があって、電気が使えるんですね。
でも、変電設備の小屋に繋ぐなど、電気系統の知識があるんですね。
それにしても、こういう暮らしによく我慢できますよね。
物乞いやって、人から冷ややかな目を向けられたら辛くないんでしょうかね…。
泥棒して、いつ罰されるかわからない暮らしって…(´ε`;)ウーン…
こんなド貧乏で最低限な暮らしでも真面目に働くより楽と考えているのでしょうね。
真面目に働けば、もっとマシな生活が出来るかもしれないけど、
最低な暮らしでも、とりあえず生きれるレベルなら、それでいいと考えているんですね。
元々、ここで生まれてる人はこういう状況に慣れてて、
この汚さが気にならないのですね。
ロマ人は6世紀か7世紀くらいから移動型生活をしてきているので、掘っ建て小屋を作るのはお手の物なのだろうと思います。
電気系系統の知識はちゃんとあるだろうと思います。
携帯も持っていて、ちゃんと使いこなしているのをたまに見かけます。
特に若いロマ人が多いかな。
私たちにとっては最低限の暮らしに見えても、彼らにはこれが普通。
こういう生活の中で生まれ、育てられ、根本から考え方が違うのだろうと想像します。
蔑まれることも生まれた時から当たり前だろうから、いちいち何とも思わない。生きていければいい。
それでも、こういう暮らしから抜け出したいと思うロマ人ももちろんいるのでしょうね。
学校に行かせない(行けない?)ロマの子供たちもとても多いと思いますが、まず何とか学校に行けるよう(せめて義務教育だけでも)ここは各国政府がやった方が、国のためにもいいように思います。
そうしたらこういう生活から抜け出したいロマ人がもっともっと増えるのではないかな、なんて、難しいことはまったくわからないのですが、思います。
この人間扱いすらされない人間社会の中で、真面目に生きようとがんばっているロマ系の人の大変さは想像を超えているんだろうと思います。
申し訳ないけど、ロマ人に生まれなくて、日本人に生まれて本当に良かったと思ってしまいます。
日本にはこんな掘立小屋のスラム街は存在しません
おそらくホームレスの人の小屋のことを言いたかったんでしょうけど、個人のホームレスの小屋と、家族みんなでしかも多くの家族が掘立小屋で暮らすスラム街は全く違います
日本にいるとそのようなスラム街は途上国にしか無い気がしてしまいますが、ロマ民族が多いフランスには各地に存在しているということは多くの日本人にはにわかには信じられないでしょうな
確かに家族で掘っ建て小屋に住んでいるというのは日本じゃないですよね。
以前、そこで通る人でも見えるところでその場でカカをしていた光景も見たことがあって、今の時代でも生まれた環境でこうも暮らしが違うのか、と不思議だったし、やるせない気持ちにもなりました。
日本に生まれたことは恵まれたことだったな、と思うけど、日本を出ていなかったら知らなかったことがたくさんあったな、とつくづく感じます。