今日のパリの最低気温予想は6度、最高気温予想は7度で、お天気は曇りときどき雨の予報となっております。
2週間前のこの記事で、いつも声をかけてくれた同じ通りに住む顔見知りの98歳のムッシューが間もなく入院するということを、ムッシューと同じ敷地内に住む親せきのマダムから聞いたことを書きました。
→帰り道、2つの小さな残念な話この時からムッシューの家の前を通るたびに気になって、つい家の様子を見ていたのですが。
数日前旦那と2人で通った時、同じマダムがちょうどムッシューの家の出入りをしていたので、マダムがこちらのことを気づくのを待って。
こんにちは、ムッシューはいかがですか、と声をかけさせていただきました。
マダムは私のことを覚えていて、木曜日に退院して帰ってきてるわよ!と。
で、ムッシューと長年顔見知りの旦那が、僕は以前からC(ムッシューの名前)と顔見知りですが、無事退院出来たのですね、と。
するとマダムが、今いるから呼んでくるわ!と。
なので旦那と私で、いやいや大丈夫です、とにかく良かったです、と言うと。
じゃあ、ちょっと家に寄って顔を見ていけば?と言うので。
また、いやいや大丈夫です、と私たち。
すると何とムッシューが玄関口まで出てきたのです。
ただ足元がかなりおぼつかない感じで、しかも、フレール(兄弟)がそっちのお宅にうかがっているんじゃないか、と言い出しました。
実は数年前までムッシューにはもう一軒の家(今マダムが住んでいる家)に住むフレール(おそらく弟さん)がいたのですが、ここ数年お見掛けしていないので、もしかしたらすでに亡くなっているのかもしれないのですが…。
とにかくムッシューが、フレールがそっちに行っているんじゃないか、と。
でも我が家にフレールさんは来ていないし、弱弱しくなってしまったムッシューが危なっかしいしで。
会えて嬉しいです、また近々!と言って手を振ると。
ムッシューも笑顔で手を振ってくれて、マダムに支えられて家の中に戻っていきました。
その姿を見送ってから私が、ムッシューにもう会えないかもと思っていたので嬉しいな、と言うと旦那が。
でもフレールの話からするとおそらく認知症が少し始まっているのかもね、と。
前回会ったのは去年の終わり頃だったと思うのですが、その時は足取りがしっかりしていたし、いつも通りに私に、ボンジュール!と言って手を振ってくれたので、体調を崩して短期間の間に変化があったのかもしれません。
前回の記事でも書いたけれど、年配の人はどこか調子がおかしくなると全部ガタガタと来ますからね…。
でも、もう家に帰って来れないかも、とちょっと思っていたので、帰って来れたことが何よりです!
やっぱり家が1番だと思いますから。
それと、最初キツイ印象だったマダムが今回はとても感じよかったことも嬉しかったです。
でもフランス人、結構これあるように思います。
旦那の亡くなった前の奥さんのお姉さんも、最初私に会った時はそうでした。
でも何度か会っていくうちに最初とはまったく変わって、私の心配までしてくれるようになって、今では大好きな人の1人になりました。
最初にいい顔しないとか愛想がないっていうのは、取り繕わない人だったり率直なだけだったりの場合があるんですよね。
ただし、たまにあまりにも感情全面に出し過ぎでびっくりするフランス人、いる~。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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コメント
コメント一覧 (6)
昔なら認知症が始まろうが家族で支えて生活してきたけど、今はすぐ介護施設です。
核家族になってしまったからかな?こちらはお年寄りの一人暮らしが増えて、子供たちは
みんなそれぞれ都会生活。子供の頃から祖父母と暮らして来ないと愛情とかもないから
なんか汚く見えたり、面倒に思えるのかも。
自分がもうすぐ後期高齢者になるから迷惑かけたくないとか考えてしまうけど・・・・・
先のこと考えて憂鬱になるなら、少しでも健康に楽しく過ごそうって年齢忘れることにするわ。
ムッシュの年齢、励みになります💕
あのムッシューは退院できて、戻ってきたんですね。
年齢からいうと、戻って来れない可能性も高いだけに嬉しいですね…!(^^)!
少し認知症入っているかもしれないけど、良かったです🎶
ムッシューの御兄弟がmoiさんのお宅に御訪問しているというような話は無いのですよね…(^^;
御自分の脚で、よれよれしているとはいえ、歩いて玄関口まで出てきたんですよね。
マダムの激変しましたね…(*'ω'*)
今度は、ムッシューの事を気にかけているmoiさん達にmoiさん御夫婦に会わせようとしてくれたりしましたね。
要するに取り繕う事をしない率直な人なんですね!裏表のないさっぱりした人ですね。
これは、フランスにはありがちな事なんですね。
旦那さんの亡くなった前の奥さんのお姉さんも、最初は感じ悪かったんですね。
でも、何度か会ううちに、今では大好きな一人なんですね。
本来、だんだん親しくなって、自然に感じよい態度になるものですね。
ところが建前があって、親しみを感じない筈の相手にも最初から笑いかけたりしますね。
ちなみに猫であるマリモちゃんは裏表ありですよ。一番、最初は、飼われたいのか、かなり人懐っこい猫でした。
安住できると分かったら、あまり愛想をふるわなくなりました…(^^;
尚、ムッシューには、100歳超えを目指してほしいものです。
元気でいて欲しいですね!
友人のお父様、98才まで身体も頭も凄くお元気で、誰もが100才まで生きられると思っていました。
ところが、風邪をこじらせて入院。私達がお見舞いに行った時、私達のことが直ぐに分から無くてびっくり。
入院で足腰が弱ったというのでその後リハビリ専門の病院に転院。1人暮らしが心配だというので、退院後施設に入所。私達が面会に行った時は、車椅子でおやつも口にされず、その1ヶ月前にお家にお邪魔しておしゃべりをした時のお元気姿からは想像もつかない激変ぶりにショックを受けました。その後間もなく老衰で亡くなられましたが、高齢になると環境の変化が健康に与える影響が大きいのですね。
その施設に行った時、比較的若い入居者の方達がお茶を飲みながら楽しそうにおしゃべりをしたりゲームをしたり楽しんでいる姿を目にしました。友人達は老後は出来るだけ長く自宅で過ごしたいと口を揃えて言いますが、超高齢になる前に施設に入った方が良いのかなとも思いました。
時代が変わって日本も家族の在り方が変わってきましたね。
昔は子供(特に男の子かな)が結婚しても親と一緒に暮らし続けることが多かったと思います。特に地方では。
結婚相手が当たり前のようにそれを強いられるのは正直私は同意できないのですが、かと言って、育ててくれた親に薄情な子供も悲しいです…。
私は海外暮らしで子供もいなくて旦那とわんこだけが家族ですが、旦那にも迷惑をかけたくないです。
皆それぞれ先のことを考えると不安だし恐いんですよね…。
でも考えてもどうなるかはわからないし、自分のために身勝手なことはせず計算して動かず、yurarinさんと同じで、少しでも健康で楽しく過ごそうと思っております。
これが1番だと私も思います♪
ムッシューが98歳でも病院から帰って来れたのはすごいことだと思います!
回復力がまだまだあったということ。
何だかこちらも勇気づけられますよね!
はい、前回は残念な話だったし、戻ってこれると思っていなかったので、本当に嬉しかったです♪
やはり表情は少し変わっていたのですが、でも病院から帰ってきたばかりだったということもあるかもしれないです。
マダムもほんと激変でした!
でもこの逆パターンよりずっとずっと素敵な激変です。
マリモちゃん、面白いですねぇ~。
歴代の子たちも含めうちのわんこ&うさっちは初めからまったく同じ性格または初めとあまり変わらないので、猫ちゃんの方がそういった面があるのかな。
ま、その一筋縄ではいかないところが猫ちゃんぽいのかな。
はい、可能なら100歳までムッシューに元気でいていただきたいです~。
少し遠くからそれを願いたいと思います。
今回、この98歳のムッシューも玄関まで出てきてくれた時の様子にかなり変化がありました。
去年の終わり頃お見掛けした時はいつも通りの穏やかだけどしっかりした顔つきと仕草だったのですが、かなり体力が落ちた感じだったし、表情も少し子供のようになっておりました。
旦那のおじいちゃんも実は90過ぎまで元気で老人ホームで暮らしていたのですが、体調を崩してあっという間に亡くなってしまいました。
高齢の人はちょっとの体調の変化でこうなってしまうんですよね。
比較的若いうちの入所のお話はとても興味深いです。
ある年代に入ったらそこで気持ちを切り替えて、先のことを考え早いうちに新しい暮らしに入るのは決して悪いことじゃないのかもしれませんね。
それに新しい暮らしは新しい出会いも出来事もたくさん待っているということ。
性格にもよるかもだけど、それが刺激になるし、楽しみにもつながるのかもしれませんね。