今日のパリの最低気温予想は7度、最高気温予想は12度で、お天気は曇りときどき雨の予報となっております。
先週のパリ散歩はまずは久しぶりにエッフェル塔へ寄ろうと思い、最寄り駅のメトロ⑧号線の「エコール・ミュリテール」で下車しました。
で、改札を抜け、地上へ出ると。
ちょうどすぐ目の前を、エッフェル塔に向かう偽署名に記入を求めお金を求めるロマ女性たちの詐欺グループの出勤現場に遭遇。
それにしてもやけに人数多めだな、と思ったら、ロマ系詐欺グループと旅行者の欧米系グループがたまたま歩道で一緒になっていた模様。
だと思ったのですが。
私もエッフェル塔に向かうので流れで彼女たちの後をついて行くような形になったので観察していたら、あれ?ロマ人と欧米人、どうやら仲間?
確信がないまま後ろを歩きながら観察を続けていると、白い矢印のロマ系の彼女がパンツの上に重ねて着ていたロマ人特有の柄のロングスカートを歩きながら脱ぎ、パンツスタイルに変身。
(変身というほどのものでもないが)以前見かけた物乞いのロマの女の子は物乞い場所で逆にロングスカートに着替えていたけど、この偽署名の仕事の場合はロマ人だとわかりやすいロングスカートは脱ぐんですねぇ。
(ってか家から着てこなくて良くない?)そしてエッフェル塔に到着すると、3、4人のグループに分散したのですが、その時にはロマ系も欧米系も皆署名ボードを出していて、やはり皆仲間だったとわかりました。
以前はこのあたりにいる偽署名グループは(オペラ付近にいる偽署名グループもですが)顔を見ればひとめですぐわかるロマ系だったのですが、今欧米系も混ざっているんですねぇ。
で、皆で何やら東欧語?で会話していたので、おそらく欧米系の子たちは我が街でもどんどこ増えている東欧の人たちかな、と思いました。
パリにいる多くのロマ人はルーマニアから来た人たちが多いですが、ルーマニア人の多数はフランス人と同じラテン系。
ロマ系でもラテン系でも同じルーマニア人同士でつるむっていうことは、申し訳ないけど十分考えられます。
この矢印のピンク色のキャップをかぶった彼女はどっから見ても欧米系で、しかも顔が小さくて肌が真っ白で、アイドルになれそうなくらい可愛い顔をしておりました。
とにかくどこから見てもロマ系ではなく、なので最初旅行者かな、と思ったんですよね。
この子とは逆に、左のダンガリーシャツの彼女は、顔もヘアスタイルもしっかりロマ系でした。
濃いめの顔で長い髪を後ろでゆるく1つにまとめていたりすると、ロマ系独特のエキゾチックな雰囲気がさらに強調されるんですよね。
これじぁロマ系偽署名詐欺だとすぐバレるよな、と私は思ってしまうのですが。
偽署名グループは入場者で行列になっているエッフェル塔のガラスの囲いの周りを、カモを探して行ったり来たり。
以前この囲いがなかった時は彼女たちもスリも引ったくりもエッフェル塔の真下でもどこでもやりたい放題でした。
なので観光客にとってはやはりこの囲い、出来てよかったと思います。
誰でもこのエッフェル塔の真下を自由に行き来出来た日々も、懐かしいっちゃ懐かしいですけど。
反対側も別の偽署名グループが行ったり来たり。
それを私はエッフェル塔撮るふりしながらカシャカシャ。
こんな偽署名詐欺師やスリたちを、エッフェル塔の周りの高級アパルトマンに住む住人さんたちは、日常の出来事としてそれぞれの窓辺から眺めているのです。
中には親切な住人さんもいて、以前窓辺から、あの子たちスリだから気をつけて!と観光客に声をかけている方もいました。
今年はパリオリンピック。
エッフェル塔も只今大工事中。
ということでこの夏、彼女たちやスリたちにとって最大の稼ぎ時を迎えます。
パリに来る予定の方はカモにされないよう、十分注意なさってくださいませ。
もし署名に声をかけられたらとにかく無視無視!
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コメント
コメント一覧 (2)
署名の全部が不届きな目的とは思えないから難しいけど、
犯罪被害に遭うのも問題なので、パリで署名グループにあったら
警戒しないといけないんですね。
署名して立ち止まっている間にスリをするという事なんですよね。
でも、旅行者が署名しても、そもそも意味無いですね。
署名はそこに住んでいる人やフランス国内の人じゃなきゃ
署名の効果は無いですね。
そういえば、最近はオンライン署名が多い時代。
街頭署名は、フランスでなくても、警戒した方がいいいでしょうかね。
署名で詐欺するグループは、
ロマ人だと分かるずるずるのロングスカートはしてないんですね。
どうせ脱ぐなら、はじめから家からロンスカ着てこなくていいのでは…(^^;
何故でしょうね。ポリシーかしら。
尚、欧米系も混じっていると、顔で判断はつきにくいですね。
東欧系の言葉を話していると、やや怪しいと考えればいいのでしょうか。
髪の毛はショートでなく長い傾向なのもロマ人に多い傾向でしょうか。
いかにもロマ人と思われる髪型をしがちなのも不思議。
エッフェル塔の周りは要注意ですね。
プラ板みたいな囲いは見た目が悪く風情ないと思いましたが、
囲い無しだと、スリやり放題になるので、ある方がいいんですね。
今年のオリンピック。確かに稼ぎ時ですね。
要注意ですね。
パリで署名は、観光客の方々はしっかり警戒しなくてはです。
住んでいる人には観光の人だというのはだいたいすぐわかるし、なので住んでいない人に署名を求めること自体がおかしいですから。
ほんとに脱ぐのになぜ家からロングスカートをはいてくるのかと思いますが、やはりロマ人の日常に欠かせない服なのかな、と思います。
はい、もう顔で判断しにくくなり始めていますね。
しかもシェンゲン協定(EU内の加盟国の人は国境検査なしで行き来できる)にルーマニアとブルガリアが加盟することが決まったと、この記事の日にニュースになっていたので、これからますますロマ人以外の偽署名やスリもますます増えるかもしれません。
もちろん、そんなことを目的としない人たちもたくさんいると思いますが。
とにかくフランスは、パリはますますこういった犯罪が残念だけど増えるのではないかな、と思います。
確かにこの囲いは風情が半減しましたが、もうそうは言っていられませんね。
これからもテロはたびたび起こると思いますし。
パリオリンピックは警官もボランティアも相当足らないようで、どうなるのかな、と思います。