今日のパリの最低気温予想は15度、最高気温予想は24度で、お天気は晴れの予報となっております。
日本での生活をすべて整理して2008年の4月はじめにパリに到着した朝、アパルトマンに入居出来るまでかなり時間がありました。
で、アパルトマンの近くにあったカフェにスーツケース持って入って、コーヒーを飲みながらそわそわしながら入居時間まで待ったんです。
そしたらお店のマダムが話しかけてくれて、日本からやって来て今日からこの近くのアパルトマンに住むことを、フランス語の単語と身振り手振りで何とか伝えました。
するとマダムがさらにいろいろと話しかけてくれました。
なのでそのお店のマダムが、パリにやって来て一番最初に出会った優しいフランス人になりました。
無事アパルトマンに入居しパリでの生活が始まってからも、お店の前を通るとマダムかマダムのご主人のムッシューがいつも、元気?と声を掛けてくれて気にかけてくれました。
お店にはご夫婦より若いムッシューも1人いて、息子さんなのかそうじゃないのかはわかりませんが、彼の方はとても無口で淡々と仕事をする人でした。
でもだからといって感じが悪いわけではなく、通りかかって目が合うと、微かに表情を動かして、挨拶のようなそうじゃないような、微妙なんだけど、でもとにかく無視ではない彼なりの挨拶をしてくれました。
そして1年近くこのカルティエに住んだ後ニースに移り、再びパリに戻ってきた後もこの近くに来た時は挨拶に寄っていました。
でもある時寄ったら、マダムとムッシューはいなくなっていて、無口な彼がお店を切り盛りしていました。
詳しいことは何も聞けなかったけど、彼がカフェを引き継いだんだな、と思いました。

そのカフェがここ。
エッフェル塔の近くにあるけどジモティが多くてお値段がお手頃で、良い意味で今時じゃない、ごくごく普通のお店。だったのですが。
この日通って見たら、なんだか雰囲気が180度変わっていたのです。

まずあの無口な彼の姿はどこにもなく、その代わりに社交的で陽気なムッシューたちで賑わっていて、以前とはまったく違う華やかさ。

スタッフさんもなんかやけに増えているし、しかも皆男性で揃えていて、さっと見ただけなのではっきりとは言い切れませんが、イケメン風。
とにかくお店自体の雰囲気がはっきりと変わっていたんです。
で、あの無口な彼から別のパトロンに変わったのかもな、と思いました。
実はこのお店からそう遠くない通りに、やはりイケメン風男性スタッフで固めて成功しているカフェが2軒だか3軒(すべて同じ系列店)あるんですよね。
なのでそのお店のスタイルをマネたか、もしかしたら同じパトロンということも考えらるな、と思いました。
ただしお昼のランチセットのお値段がほんのちょっと値上がりしているだけで、相変わらずパリのこの立地にしては良心的で、成功カフェの方はもっとお高いお値段設定だったように思うので、同じパトロンかどうかは?です。
それとイケメン風と2回書きましたが、正直、ちゃんと見るとそれほどイケメンじゃないことも結構多いです。
これは彫りが深い欧米人の顔に慣れ、その中に特別とびぬけて美しい人がいることがわかってきて思うようになったことです。

1年に1回挨拶する程度だったけど、いつのまにか変わって、そして思い出になっていくのは寂しいものです。
でも16年も経っちゃったし、何しろオリンピックがあるので、シャンドマルス公園もだけど、オリンピック仕様になっていっているのでしょう。
今思うのは、マダムとムッシュー、そして無口な彼がパリか、それともまったく別の街でそれぞれに元気にしているのかな、ということです。
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コメント
コメント一覧 (2)
想い出店は、現在ではイケメン風の店員のカフェに変わったんですね。
アパルトマンに入居前の待ち時間に入ったカフェなら、かなり古くから知ってる店ですね。
その店のマダムの温かさに来たばかりのmoiさんは救われた気分ですね。
その店の夫婦よりずっと若い店員さん。
無口だけど感じの良さそうな人ですね。
私の思い出の店の人と、似ているかもしれません。
わりと無口めだけど感じいいカレー屋の店主…。
明確な挨拶ないものの、微妙に表情を動かし彼なりの挨拶をしてくれたんですね。
フランス人のイメージとも違いますね。
ちょっと日本人っぽいですね。自己主張とか強くない感じが…。
そんな控えめな彼がやっていたカフェも
今度は180度も雰囲気は変わっていたんですね。
無口な彼はいなくて社交的なムッシューによる店員になってたんですね。
女性客にウケるのを狙っているのか、イケメン風の男性スタッフで揃えてあり、
付近にも似た店があってウケているんですね。
ランチセットの値段はエッフェル塔の近くにしては良心的なのは幸いです。
値段から考えて付近の似た店と同じ経営者かは、謎ですね。
思うに…以前、この場所が高くなかったのに、経営者が変わったからって高くしたら、
以前からこの場所に来ている人がドン引きしそうです。
だから、値段設定を、その前にこの場所に入っていた無口な彼の店と大幅に差が付かないようにしている可能性もありますね。
色々変化しますね。オリンピックもあるので尚更…
最初に優しくしてくれたマダムやムッシューや無口な彼、どうしたんでしょうね。
どうか元気でいて欲しいです。
この最初に移り住んだカルティエはエッフェル塔のすぐそばなのですが、ここだけかなりジモティな雰囲気で、決して高級住宅街的雰囲気ではないのです。
そのカルティエで16年前、入居前に入ったカフェもまた、まったくツーリスティックな雰囲気じゃなく、アットホームでした。
通りかかるとマダムは必ず笑って手を振ってくれました。
このお店だけじゃなく、このカルティエの中華レストランや八百屋さん、お肉屋さん、皆がそうでした。
でも今ほんと変わってしまって、お客さんは地元の人より在住外国人や観光客になったように思います。
でもしかたないことです。
これ東京だったらもっと早いサイクルでその方向になっていたと思います。
パリは遅れているほうです。
それが良かったのですが…。
フランス人は多くが超おしゃべりで自己主張が強いと感じますが、無口な人もいます。
その国々で気質=習慣からくる性質みたいなもの、はあると思いますが、モノ静かな人も多くはないけどいます。
オリンピックで儲けようと思っている人がフランス人でも日本人でもたくさんだと想像します。
あさましいです。
でもそういう人たちって自分じゃあさましいとまったく思ってないし、当たり前のことと思っているのですよね。
そこがまたあさましいです…。
今はただマダムとムッシュー、無口な彼が、このあさましい世界とは離れたところで、自分ペースで暮らしていることを願います。