パリ庶民のリアルな日常と暮らし情報、料理を中心にご紹介してるmoiです。

今日のパリの最低気温は13度、最高気温予想は15度で、お天気は曇りのち雨となっております。

今月はピンクリボン月間。

ピンクリボンは世界規模で乳がんの早期発見、早期治療の発見を呼び掛けるキャンペーン。

フランスも例年エッフェル塔がピンク色にライトアップされますが、今年はそれに加えコンコルド広場やヴァンドーム広場もピンク色にライトアップ。

これだけじゃなく、パリ市内はもちろんフランス中で様々な団体がピンクリボンのイベントを開催しております。

乳がん、私の家族や親戚では患った人はいないのですが、長年の友人のお母さんが乳がんになりました。

胸から膿が出て診察を受けかなり進行している、と聞いた時はびっくりしましたが、良い病院、良い先生に恵まれ、全摘しましたが、その後20年近く寛解状態。

化学が進んで今は寛解状態になる人が増えているんだな、素晴らしいことだな、とつくづく思います。

日本のサイトでも今月はピンクリボンに関連する記事がいくつか出ていたので読んでおります。

その中で印象的だったのが女性アイドルグループSKE48の元メンバーという矢方美紀さんのインタビューです。

SKE48というのは名前だけは聞いたことがあるけれどほとんど知らないしごめんなさい興味もなかったし、そんななので矢方美紀さんをまったく知らなくて今回初めて知りました。

彼女はまだ25歳だった2018年に乳がんと診断され、左乳房全摘手術を受けたことを公表。

その後シリコンバッグなどを入れるなどの再建手術を行わないと決断。

インタビューでは、ガンになって生活がそれだけで回っているわけでない、普通にごはんを食べに行ったり、自分の将来のことについて考えたり、友達と話したり、治療の中に生活が’あるわけではなく生活の中に治療がある。

そして、もう抗がん剤注射での痛い思いをしたくない、手術した後は普通に暮らせているし、そんな無理して乳房を再建しなくてもいいんじゃないか。

胸がないことに関して覚悟していたのでそれほど落ち込むことはなかったので、再建しないことに対して、強がっているんじゃないか、何で作らないの?と言われることがあったけど、でも自分の価値観は人と同じじゃない。

そして、美紀ちゃんイコール胸のイメージじゃない。

だったら自分イコールのものをもっと伸ばしていきたい、自分らしさに変えていきたい、と仰っておりました。

今までもし自分が乳がんになったら、と思うことは何度もあったけど、出来れば全摘は避けたいし、もし全摘になっても可能なら再建したい、と当たり前のように思っておりました。

でも実際に乳がんになった時、こういう選択をする人もいるんだな。

もちろん辛い抗がん剤と自分の身体の状態も踏まえた上での選択だと思うけど、若いのに流されずに自分を持っていてすごいな、賢いというのはこういう人のことを言うんだな、と感じました。

でも、残念なことに最低な人間もたくさんいることを、やはり彼女の受けた誹謗中傷で知りました。

矢方美紀さんが乳がんを公表した当時、周囲やSNSユーザーから「可哀想 お前は早く◯ね さよなら 男に胸揉まれて気づいたんだろ? 胸無いのかよ ハゲ よく明るくいれるな お前とは違う ブス キモい どんまい 私じゃなくてよかった あぁーだいぶやばいね もっと早くきづけなかったの?」等。

どうやったらこんなことを言える人間になるのでしょうか。

私もフォトエッセイストだとかライターだとか名乗っている人に、偽ブログを作成されたり誹謗中傷を受けたことがあるけど、矢方美樹さんが言われたこの言葉というのは侮辱罪で捕まえるべきレベルだと思います。

インターネットが登場して人間社会が劇的に進歩したと思うけど、それと同じくらいこの独特な世界は誹謗中傷、嫌がらせをする残念な人を増やしているように感じます。

これからますます便利だけど酷い世界&社会になっていくのでしょう…。

恐ろしい人々、恐ろしい時代です。

なのでごくごく普通のまともな人間になるためには、まずはメディアやネット情報も含めすべてのことに流されず、自分なりに自分で考える、ということが大事かな、と感じます。

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