今日のパリの最低気温は16度、最高気温予想は22度で、お天気は雨のち曇りとなっております。
我が家の近所の長く放置されていた元農場がついに壊され、メゾネット住宅建設の準備が始まったこと。
でも、元農場と同じ通りにある元花屋さんの家と大きな温室はメゾネット計画には入ら(れ?)ず売れないまま、元花屋さんご家族は南仏の新しい家に旅立ったことをこの記事で書きました。
→ついに壊されるこれが今年の3月のこと。
それからも元花屋さん家と温室はそのままだったのですが、2ヶ月くらい前、ご家族とは違う作業服のようなものを着こんだどこかのスタッフらしき男女がこの扉から出てきて、企業の名前が入った車で去って行きました。
家を見てみると全部の窓が開け放たれておりました。
窓を閉め切っていると空き家が劣化するせいか、それとも売れたのか、壊して何かが建つのか。
とにかく管理会社?か何かのスタッフさんらしき2人が来て、帰っていったようでした。
で、結局この窓が開いたままの状態がずっと続いていたのですが、昨日の夕方のこと。
わんこ散歩の途中、この家の近くを通りかかると、家の方から何やらがやがや、しかも子供たちの騒ぐ声も混じった人間の騒々しい声が聞こえてきました。それも結構な数の。
何だろう?南仏の家主さんが帰ってきているのかな?
それともいよいよ売れて工事の準備かな?
でも子供の声も聞こえるから変だな…。
いったい、だ、だ、誰?
と思いながら家の前を通ると、何と数十人のロマ人たちが勝手に庭や家に入り込んで、住む準備をしていたのです。
もうびっくりで思わず立ち止まって見つめていたら、庭にいたロマ人の男の1人が私をキッと睨みつけ、怒鳴ってきたので、恐くてジェンカ(わんこ)を連れて急いで立ち去りました。
そして今度はジョアンナ(わんこ)を連れて、その家と道路を隔てたもう一方の舗道を、恐る恐る、でもさりげなく通りながら見てみると、やはりロマ人たちがいて、今度は庭の木を勝手に切り倒そうとしていました。
まさか庭のスペースを大きくして、他のロマ人たちも呼び寄せる気?
いろんなことが一気に頭に浮かんできて、恐ろしさでいっぱいになりながら通り過ぎようとすると、元花屋の真向かいの家から、顔見知りの年配のマダムが買い物かごを持って出て来てきました。
ご主人も見送りで家の前まで出て来ています。
私は背後のロマ人たちの光景&騒がしい話し声を背にしながら、いつものように、でもいつもとは微妙に違う表情で挨拶をしました。
ご夫婦も同じようにいつものように、でも若干引きつり気味の笑顔で挨拶を返してくれました。
2人は一生懸命普通を装っているようでした。
私は気の毒な気持ちになりながらも取りあえずその場を後にし、家に帰って旦那にすぐ説明し、市役所か警察に連絡して、とお願いしました。
すると旦那は、まずは自分も見てきてから、と言って元花屋の空き家に向かいました。
そして帰ってくると、彼らが住みつこうとしてるのかちょっとわからないし警察への連絡は元花屋さんがやるべきことだから、まずは南仏にいる元花屋さんの電話番号をネットで探して話してみる、と。
でもその電話番号がなかなか見つからない。
で、元花屋さんの親戚が別のカルティエに住んでるからそこへ行って話してこよう。
ということになり、車に乗って出発したのですが、その途中でピーポーピーポー鳴らしながら現場に向かうパトカーとすれ違い、もしかして、と思い、元花屋の空き家に向かってみると。
すでに3、4台のパトカーが空き家を囲むようにして到着していて、数人のポリスたちがロマ人と話したり、周辺の見回りを始めておりました。
その後もまた別のパトカーが到着し、私たちは、もう大丈夫だね、と話して家に戻りました。
近辺住人がすぐ警察に連絡したのでしょう。
あのご夫婦かもしれないし、別の住人かもしれないけど、そりゃ真向かいの家にロマ人が住むつきそうになったらすぐ連絡しますよね。
とにかく一件落着~。
でも万が一本当に住みつかれたら、こんなこと ↓ になって大問題でした。
→ロマ人集落、追い出しても必ず戻ってくる理由空き家だけじゃなく温室もあって冬でも温かいだろうし、100人くらい住もうと思えば住めそうですからね。
ああ恐ろしい恐ろしい。
それにしても、空き家の窓を開けっぱなしにするって、やっぱりそれは良くなかったと思います。
誰も住んでません、誰でも自由に勝手に入れます、って自ら見せてるようなものですからね。
この件はしっかりと南仏の元花屋さんに伝えていただき、この後十分注意してほしいな、と思います。
(でも果たしてちゃんと伝わるかどうか疑問ですが…)
で、お隣りのメゾネット建設は7月8月の夏バカンス期はしっかり滞り中で見事に更地のままです~。
9月になったら工事再開するのか?
いやいやここはどフランス、なかなか怪しいです~。
ということで、これからわんこ散歩に行ってまいります。
元花屋さんの空き家も、ちゃんとロマ人出ていったか一応チェックしてこようと思いま~す。
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コメント
コメント一覧 (2)
特にフランスではアウト過ぎます。
今年、近所に窓を開けっぱなしの空き家(?)らしきものがありました。
日本だから、変な人が住み着くようなトラブルはないけど、開けっ放しは風で砂とか落ち葉とか入り、不潔になりやすいと思い、嫌だなぁと思ってました。しばらく経ち窓は締まりホッとします。(誰か注意した?)
元花屋さん住処に、まさかロマが住み着こうとしているとは‼
取り壊すまでに間があるなら、全部の窓を開け放つのは近隣に迷惑ですね。
思わず立ち止まって見つめたら、ロマ人に怒鳴られたんですね。
元花屋さん向かいの家の住人も家の向いにロマに住み着かれたら、落ち着いて暮らせませんよね。
ひきつった笑顔で普段どおりを装っても気が気ではないですね。
ところで、旦那さんはこの後の対応は冷静でシッカリされてますね。
警察への連絡は元の住人がやるべきことだし、この機会にあけっぱなしの窓を閉めるなどの配慮も元住人の花屋さんが対応すべきですよね。
元花屋さんの電話番号が不明なので元花屋さんの親戚に話をつけようかと思ったら、パトカーが来て、不法侵入のロマを追い払ってたんですね。
ひとまずホッとしましたね!
一度、住みつかれたら、ものすごくしつこいので、大変ですよね。
警察駆けつけ騒動の後、空き家の窓は、この後、ちゃんと閉まったでしょうか?
この空き家の鍵をもっている元住人でありう元花屋さんがいったんもどって施錠しない限り、駄目だと思うんですよね。
そういった連絡がついたのかが気になります。
はい、フランスで、しかもパリ郊外ではアウト過ぎます…。
パリ市内にうろうろしているロマ人たちは多くがパリ郊外に住んでいて、毎日パリ出勤しております。
我が家の近所のカルティエだけじゃなく、以前はマルヌ沿いの空き家になっている豪邸にもすみついていて、やっと3、4年前に壊されました。
なぜ長年放っておかれたかなと不思議なくらいです。
とにかく住めそうな場所にはすぐすむつく彼ら。
教育を受けず、マナーというものも知らなくて、ゴミもそのままそのへんに放置で、めちゃくちゃです。
差別は好きではありませんが、迷惑なのは本当ですし、スリ、ひったくり、ひどい時は囲んで暴力でモノを盗る、もしょっちゅうなので、差別がどうのとか言っていられません。
悪いものは悪いです。
お向かいさんはほんと~にびっくりだったと思います。
挨拶の時は、笑顔でも不安なことが感じられました。
旦那は冷静と言えばそうかもだけど、警察への連絡は自分でしろよ的な気持ちがあったようです。
結構そういうところがあります。
この後、散歩で通ったら、もうロマ人はいなかったけど、相変わらず窓は全開でした。
あれは良くないので警察がちゃんと花屋さんに伝えるべきだけど、それをやっているかどうか。
これもやはりお向かいのお宅や私たちがすべきことではないけど、フランスはとにかくこういうところが(も)適当なのでわかりません。
ロマ人また来ないで欲しいです…