今日のパリの最低気温は12度、最高気温予想は18度で、お天気はほぼ1日中雨となっております。
前回の記事で、兵庫県の斎藤元彦知事に関する批判的報道ばかりを鵜呑みにせず、違う視点からも見てみたことを書きました。
→フランスと日本、恥扱いになった男の見方の視点を変えるこの記事の中で、日本で働いていた時の同僚が言った「報道をそのままは信じない。自分なりにいろいろな角度から見て、何が真実か何が信じられないかは自分で判断する」という言葉を改めて思い出したことを書きました。
実はもう1つ、日本で働いていた時のことを思い出しておりました。
それは、働いていた会社の会長と重要なポストの役員が天下り官僚だったのですが、会長(その時の年齢は忘れてしまったのですが70代後半にはなっていたと思います)は前職の会社でも天下りでそこを退職した時にすでにかなりの退職金をもらっているのに、会長として辞める時もまたかなりの退職金をもらう。
ということを上司から聞いていたのです。
じゃあ会長は何をやっているのか?と言うと、週に3回くらい出社してたまに来るお客様と会ったりしているのは知っていますが、後はちょっと何をしているのかは私なんぞにはわかりませんでした。
ただし、私は仕事上よくお顔を見ることが多かったのですが、いつもニコニコ穏やかな雰囲気で優しく接してくださって、悪い印象はまったくありませんでした。
いやでももしかしたら優しく穏やかに見えても会長室では考えられないくらいバリバリ仕事していたのかしら?
とにかく、天下りで2度も高額の退職金をもらうっていう話にびっくりしたし、そりゃオイシ過ぎるだろうな、と思ったのは否めません。
なので斎藤知事が兵庫県OBの天下り規制に着手していて、65歳以上は退職という内部の規制を超えて、慣例的に雇用が延長されていた56人に退職を求めていた、ということを知り、天下っているOBさん&これからOBになって天下りたい人には面白くないだろう、と思ってしまったのです。
ただし、そんなふうには思わず考えずお仕事をしている職員さんや官僚も、もちろんたくさんいらっしゃると思います。
ほんの一部の人が、オイシイ思いをしているのだろうな、と思うのです。
それにしても天下りって、もうず~っと問題になっているけどちっともなくなりませんよね…。
どうしてなくならないんだろうと思いますが、それも、ほんの一部の人なのでしょうが政治家にも影響力を持ったり、つるんだり、不正をして、結局天下りをなくそうとする人は上に上がってこれない、または上がってきても潰されるのだろうな、だからなくならないんだろうな、と思います。
前知事で兵庫県政史上最多の5期20年を務めた井戸敏三氏(貸料月25万の高級車センチュリーに乗り続けた人)についても、前知事は何もやってくれなかった、と発信している兵庫県民のSNSも読みました。
前知事と違い斎藤知事(賃料月7万のアルファ―ドに変更した本人)は公約したことを次々に実施している。
兵庫県民じゃない外の人とマスコミたちばかりが騒いで非難している。
県立大学の授業料が無料になるのが本当に助かる。
などの県民のSNSも読んでみました。
千葉県佐倉市の無所属の市会議員さんは「知事のクビをとるためにすべてのメディアが右にならえをしている状況に見える」と書いておりました。
こういった知事を擁護している県民の声や別の角度から見た意見はポータルサイトを含めネットに上がって来るニュースには、まったく取り上げられていません。
なので言い訳になりますが、私も斎藤知事を「日本の恥になった男」などと一方的に思い込んで、書いてしまいました。
今もまだどれがどうか判断出来ておりませんが、でも書く前にもっとちゃんといろんな情報を読んでみるべきでした。
浅い人間でした…。
今日、斎藤知事は失職して再出馬することを決め、記者会見を開きました。
同じような質問ばかりしている記者たちが本当に多くて、何なのこの人たちはと思いましたが、それでも知事なりに率直に受け答えをしているし、反省すべき点は反省していると、私はですが感じました。
あとは兵庫県民の方々が選挙で決めることだなと思いました。
な~んて、私もまんまと右ならえメディアに乗せられていたので偉そうに言えないのですけど…。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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コメント
コメント一覧 (2)
社会の仕組みをよく知らない頃は、年齢いっているのに引退もせず働いているなんて、お気の毒と、思っていたのです…(;^_^A
日本は天下り官僚とか多いけど、歳とってから引退生活を楽しむフランスはどうなんですか?
moiさんのいた会社の全色の会社でも退職金を貰い、今度、会長を辞める時も沢山貰えるんですね‼ 2度も高額でビックリですね!
週に3回くらい出社でガツガツに働かないのに他の社員よりお金貰えるんですね。
美味しい話ですね。
官僚にとって、美味しい天下りを禁止にしたら面白くないでしょうね。
反感を買って陥れた説が浮上するのも、実際、腹が立っている人達がいるからでしょう。
前の知事は、周りから反感を買う事はしなかったから長く続けられたのかもしれないですね。
知事の首を取る為に全てのメディアが右にならえしているのは、気持ち悪さを感じますね。
マスコミは事実だけを淡々と報道する事はないと今回の話でよく分かりました。
TVや新聞やYahoo!ニュースなどの主要メディアは、非難の声ばかり中心に報道する姿勢なのは、擁護論が出てきた現在でも変わりません。
擁護論が出てくるのは、個人が意見を発信する事の多いX(Twitter)などです。
斎藤知事が失職し再出馬すると決めたその日に・・・・・・
丁度、長年、冤罪だった袴田巌さんが無罪を勝ち取りました。
現時点の段階では、知事も証拠不十分なのに、有罪と決めつけられて失職するので被りました。
もちろん悪い事した可能性もありますが「疑惑」だけで、クビになるとはよく考えたら怖いですね。
斎藤知事の報道は、知事1人をフルボッコで、集団虐めに感じる場面も多くて、人間の嫌な面を見させられました。虐めの仕方を見せてる感じで、子供に見させられないと書いてる人もSNSにいました。
私も天下りというものがあることは知っていましたが、実際の身近での話を聞いて、こんなにもオイシイことがまかり通っているし、何十年も続いているんだ、と思いました。
でもおそらく決まり事のようになっているので庶民にはな~んにも出来ないのだと思います。
今日やっとポータルサイトで、斎藤知事のSNSにイイね16万、という記事が出ていました。
非難以外の記事、初めて見ましたよ。
でも一方では、運転免許の更新うんぬんが出てきて、さらなる粗探しが始まったとも思いました。
これから投票日までどんどん粗探しされるだろうし、もっと大きなことをされることも考えられるので、知事は十分注意しなければではないでしょうか。
万が一再選したとしても、天下りを厳しくされたくない側はいろいろ考えてくるはず。
記者会見でも、道義的責任というのを言わせてクビに追い込んでやろうという報道機関がいくつかあったように感じたし、険しい道は続きますが、知事は覚悟していると私は感じました。
平等じゃないことをしている人間には負けて欲しくないです。
袴田さんは、たとえどんなに大金が支払われたからって58年は戻ってこないので、恐ろしい話です。
でも冤罪、たくさんあるのだと思います。
フランスの警察も結構いろんな問題を起こしているんです。
力を持っていると思い込んだ人間というのは時に恐ろしいです。
でももちろん、そんな警察官じゃない、優しい人も知っております。
人それぞれですねぇ。