パリ庶民のリアルな日常と暮らし情報、料理を中心にご紹介してるmoiです。

今日のパリの最低気温予想は4度、最高気温予想は9度で、お天気はほぼ晴れの予報となっております。

今週の月曜日11月11日は「1918年休戦記念日」でフランスは祝日でした。

普段祝日はわんこ散歩をお休みするのですが、身体がなまっているように感じて長め散歩に行きたいなと思い、旦那も誘いましたが、曇り空なので行かないとのことで、1人で家を出ました。

あまり人がいないかもな、と思いながらいつものようにマルヌ川沿いへ向かうと、曇りでも祝日なので結構散歩している人がいて安心しました。

1時間ほど歩き橋を渡って反対側へ行き、家方向に戻りながらもいつもと違う道を通ってみようと考え、岸辺から1本入った小道に入ってみました。

そこは古くも新しくもないアパルトマンと多くはないけれど一軒家が建ち並んでいて、舗道沿いには路駐の車もずらりと並んでいて、人気はなかったけど危険な雰囲気はまったくありませんでした。

で、周りの景色を見ながら舗道を歩き進んだのですが、一台の黒い普通乗用車の横を通り過ぎた時、人気があったので何の気なしに見ると。

運転席に1人で座っていた濃いめの顔の30代くらいの男がこちらに顔を向けたのですが、下半身をむきだしにしているらしいのがわかりました。

よく状況がつかめないまますぐに顔を背け、ぞっとしながらもとにかく冷静を装い前を歩き続けました。

すると私の横にその黒い車が音もなくスーッと横づけしてきて中からその男が「マダム、マダム、ごめんなさい」と言ってきたので、私はびっくりして悲鳴を上げ、ちょうど外扉が開いていたお宅に逃げ込みました。

で、その車が通り過ぎたので、少し待ってから通りをそっと見てみると、あの黒い車は見当たらなかったので、急いで舗道を歩き始めました。

すると何とまたあの黒い車が前方からやってきたのです。

どこかの角を入ったかUターンして戻ってきたようでした。

なのでとにかく逃げなければと思い、心臓がバクバクなりながら反対方向へ走ったのですが、あの車が追いかけてくるのが見えました。

しかも決してスピードは出さずゆっくりと少し距離を置いて追いかけて来るのが不気味で恐ろしくて、何度も振り返りながら必死に走りました。

その時、前方のアパルトマンの外扉から1人のマダムが出てくるのが見えました。

すぐにマダムに走り寄って、震え気味の声で(おそらく)「ボンジュール」と言ってから「突然すみません。実は変な男に車で追いかけられていて、マダムの姿が見えたので声をかけました」と説明すると、マダムが「私フランス語があまりわからないのよ」と訛りのあるフランス語で言いました。

なので私の発音も日本語訛りな上、パニクっているからなおさらわかり辛いのだと思い、落ち着いて発音を意識してもう1度簡単に説明すると、今度は変な男にとにかく何かされているという状況なのをわかってくれたようでした。

実はこうしてマダムに声をかけ話している間も後方のあの車を見ていたのですが、いつの間にかまたいなくなっていました。

で、マダムの家が橋を渡った向こう側だというので、一緒に行きましょうとなり、並んで歩き出したのですが、何とまたあの車がゆっくりと追いかけてきていたのです。

で、私が「また追いかけてきています、あの車です」と車を振り返りながらマダムに言うと、マダムも確認して頷いて、とにかく歩きましょう、と。

そして歩きながらマダムが「私の娘が家族とこの通りのアパルトマンに住んでいるのだけど、ここはちょっと変なのよ、だから女性1人では歩かない方がいいのよ」と。

なので「はい、もう2度歩きません」と伝えました。

「男なんてほんとよくないのよ」とも言うので「はい、ほんとですね」と答えました。

「マダムはどちらのご出身ですか」と尋ねると北ポルトガルとのことで、フランスに住んで8年目とのことでした。

「私ポルトガル大好きなんです」と言うと、マダムが「そうなのね」と言いましたが、この状況なので話はまったく弾みませんでした。

で、やっと人気のある大通りに出て、橋を渡ったのですが、その間も私は後ろの車や通り過ぎる車が気になって気になって何度も振り返りました。

でも橋さえ渡ればあとはだいたい道がわかるし人通りもあったので。

「ありがとうございました、私はここからなら道がわかるし人もいるので急いで家に帰ります」とマダムに伝えました。

                   つづく

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