今日のパリの最低気温予想は1度、最高気温予想は7度で、お天気は晴れときどき曇りの予報となっております。
長年の友人のお母さんが倒れ、その友人はお兄さんがいるのですが、今は年老いたお父さんと2人で介護をしていることをこの記事で書きました。
→友人と私の経験、日本とフランスの病院と先生年末近くにメールをしたのですが、この1月末にもお母さんの足の再手術を控え、その後ももう一方の足の手術も控え、これで計7回の手術になるとのこと。
本当に大変な状況のようです。
それでも、私ともう1人の友人との3人で過ごした時間をよく思い出してるよ、と書いてきてくれました。
もう1人、親しかった友人がいて、年齢は違うけど、心を許し合った私たちでした。
3人でしょっちゅう晴海公園付近で夜ピクニックをし、日本国内の島々を旅し、バックパッカーでヨーロッパの国々もたくさん旅し、多くの経験を分かち合いました。
どれだけ可笑しくて素晴らしくかけがえのない想い出があることか。
でも、もう1人の友人も病を患い、精神的にも辛くなってしまったようで、今連絡を取り合えない状況となっております。
あの頃を思い出すと、なんだか今が信じられないです。
友人も連絡を取り合えない友人も、人間的に本当に信頼出来る人でした。
人間って難しいな、と思うことが多かったけど、人間の素敵さというものを2人に気づかせてもらったし大きな影響を受けました。
でも、病気や苦しいこと悲しいことって、人間性に関係なく起こるんですよね。
たまたまそうなるのです、良い人間性の人にもその逆の人間性の人にも不平等に、いや平等に。
同じヨーロッパ在住で現在は日本に帰国した方は、いつもこちらが元気になるようなコメントをくださいました。
でもある時、実はその方の長男が住んでいたその国で同じ世代のティーンエイジャーに刺されて亡くなってしまったことを話してくださいました。
いつもほんと明るい雰囲気なのでびっくりしました。
その明るさの奥には悲しみ、辛さがいっぱいあって、それを乗り越えての、いや、乗り越えられなくてもがんばっての、前向きに生きる気持ちがあるんだな、と、また気づかされた次第です。
私も日本で苦しい時期があったけど、でも、苦しいのって自分だけじゃないんですね。
多くの人が皆それぞれにそんな時期を経験し、それでもその先に進むのでしょう。
長年の友人のメールの最後に最近しょっちゅう「moiちゃんは元気でいてね」って言葉があるのですが。
最初は正直、それを読むと何とも言えない微妙な気持ちになったのですが、そうじゃないな、と今は思っています。
大変な状況の友人にとってはもしかしたら、介護を終えてその後フランスに移り住んでささやかでも普通の日常を送っている私は、少しだけでもほっとする存在なのかな、と。
だから、あちこちガタはきてるけど、よし、これからも元気に過ごすぞ!
と改めて思ったのです。
そしていつか友人がいろんなことが過去となり思い出しても大丈夫になった時、再会出来たらな、と願っております。
でも3人で会うことはきっともう叶わないだろうな、と過ります。
年月でそれぞれの人生というものはこんなにも大きく変わるんだな、切ないな、と、人生後半になって感じている今です。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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コメント
コメント一覧 (4)
介護で大変な状況なのに、あまりに冷たい兄妹なら、
兄妹などいない方が幸せですね。
今はいないと思って過ごしているんでしょうけど…。
この1月末にも大手術なんですね。
もう1人親しかった人は、今、病気で精神的にも辛くなり、
連絡を取りあえない状況なんですね。
仰る通り、病気や苦しい事は人間性に関係なく起きます。
不幸は誰にでもおきますよね。
不幸があっても、その人の人間性が良ければ、場合によっては助け船があらわれるなどの違いはあるかもしれません。
ただ、残念な事に何も助けがなく大変なままである事の方が多いかもしれません。
同じヨーロッパ在住の方は、いつも励ましのコメントを下さるんですね。
実はその方の長男は不幸にも殺されてしまったんですね。
明るくみえても、その奥には悲しみがあり、それを乗り越えての前向きさに感動しますね。
苦しい事は人生にはいっぱいあり、それにひきずられず、今を楽しむ気持ちは大事ですね。
「moiちゃんは元気でいてね」と今、不幸のどん底にいる人から言われても、
確かに微妙な気持ちにもなりそうですね。
でも、介護で大変な友人にとって、moiさんだけでも
安心させてくれって事なのですね。
今、余裕の無い友人には、moiさんの不幸まで重くてしょえる余裕はないから、
むしろ幸せでいてくれた方がずっと安心でしょうね。
お兄さんのことはもうこちらからは聞かないようにしております。
おそらく彼女も悲しいでしょうから。
でももし彼女が話したくて話して気が済むのならぜんぜん話してくださいと思います。
はい、不幸があっても人間性が良ければ周りの人が何とか助けたくなりますね。
でもそれにも限界があるし、私なんて彼女からうんと遠い場所に住んでいるので、メールだけで何もしてあげれません。
もし家が近かったら、旦那に送迎を頼んだり食事のおすそわけが出来たり、家に食事を招待して、少しでも気分を変えてもらうことが出来たでしょうけど…。
日本に帰った方は、ほんといつも元気コメをくださいました。
ご両親が高齢ということでパートナーさんも含めご家族で帰ったのですが、元気に過ごしていらっしゃるかな、と思い出します。
私ももう若くないので一時は腰痛があったり足底腱膜炎になったりと、いろいろ出てきていて健康にはあまり自信がないので「moiちゃんは元気でいてね」は、かえって元気をなくすような気持ちに一瞬なったのですが、せめて私は連絡をいつも取り合える状況でそのままでいてね、ということなんですよね。
もう1人の友人はほんと今まったく会えない状況ですから。
なのでとにかく連絡は取り合える状況をこれからも長く保ちたいと思っております。
先日も、遊びに来てくれた日本人の友人2人から、私の昔の生活は普通じゃ無いと言われましたけれど、彼女達の言う普通の生活を知らないので、何でそう言われるのかが分からないのです。
他の人からは苦労してきたと見られるのですが、反対に少しのことで悩む人やどこまでも他人に頼ろうとする人の気持ちが分からず、その分強くなっているのかもしれません。可哀想な「旅人」は、それほど可哀想な「旅人」じゃないんです。
残念ながら、生まれくる環境は選べません。今は出来るだけ仕事を頑張って、出来るだけ世界を歩き回る、それだけで心が満たされています。あ、それからお料理も大好きですよ~。
誰かからしたら不幸に見えても、本人は不幸なんて思っていないってこと、私もたくさんあると思うのです。
たとえば私はブランド品は1つも持っておらず、服はほとんどリサイクルショップで調達しますが、ブランドが大好きな人からしたら、不幸とかみじめに見えるかもしれません。または貧乏くさいとか?!
でも私にはブランドは必要ないし、おしゃれも無理せず自分なりに楽しんでいます。
皆それぞれ育った環境も価値観も習慣も違うので、皆が同じ考え方なんてありえないですよね。
旅人さんのお友達はお友達たちの価値観で旅人さんを不幸な生活環境だったと見ているのだろうけど、旅人さんはそれに影響されることなく、不幸でもなく、今心が満たされている。
シチリアのお料理がイタリア料理とはまた違うことを知れるのも素敵なことで、めっちゃ幸せですね♪
美味しいもの食べたいからお料理も大好きなのかな?
私はとにかくそれですよ~!