今日のパリの最低気温は2度、最高気温予想は6度で、お天気は曇りとなっております。
5区の学生街カルチェラタンのシンボル、ギリシャ風神殿のパンテオン。
聖ジュヌヴィエーヴ(パリに守護聖人)に捧げられた教会ですが、現在はヴィクトル・ユゴーやマリーキュリーなどフランスの著名人たちが眠る墓地となっております。
このパンテオンの脇はソルボンヌやアンリ4世校など有名校の学生たちでいつも賑わっております。
通るといつも思うのですが、学生さんたちなので着飾ってるとかないのですが、この一帯だけでも綺麗な若い人たち(特に女の子)があちこちにいて、やっぱりフランス人の、と言うか、ヨーロピアンの美しさのレベルの高さを改めて感じるんですよね。
それとは別でもう1つ、これは気になったことなのですが、電子煙草も含め煙草を吸ってる若い人たちがとても多いんです。
今フランスでは煙草って一箱12、50ユーロ前後。
この高い煙草を学生さんが吸っているということにびっくりです。
1日3、4本じゃすまないだろうからすごい出費だと思うのですが、どういう金銭事情なのだろうと謎です。
もちろんパリだとリッチなお子さんたちがたくさんいると思いますが、地方から来て親御さんの仕送りで学生生活を送っている方もたくさんいらっしゃると思うのですよね。
コロナ禍の時に観たルポルタージュでは、バイトの仕事がなくなった学生の生活が困窮してると伝えていたのですが、その中の学生が煙草を吸っていて、いやいや先ず煙草止めなくちゃじゃないのだろうか、と思ったものです。
パンテオンの左側を抜けてしばらく歩くと、右に短いデカルト通りがありその先に観光客にも大人気の有名なムフタール通りにつながっております。
初めてパリを旅した時に宿泊したのがこのすぐそばのホテルだったので、このあたりはとても想い出深い場所なんです。
デカルト通りと言えば有名なのが詩人ポール・ヴェルレーヌが亡くなったこのアパルトマン。
0階(日本の1階)はヴェルレーヌの名前がついた食堂となっております。
そして、アーネスト・ヘミングウェイが仕事部屋を持っていたのもこのアパルトマン。
ヴェルレーヌとヘミングウェイが揃っちゃっているのがすごいです。
かなり特徴のあるお顔立ちのヴェルレーヌさんです。
右のフォトは詩作中的なヴェルレーヌさんでしょうか。
それとも飲んだくれて酩酊状態っぽいヴェルレーヌさんでしょうか。
ん?あれ?でもなんかちょっとうちのお父さんに少し似てるような気が。
目はここまで鋭い感じではなくてもっと大きかったけど雰囲気は似てるかも。
この中のどこかでヴェルレーヌが亡くなり、ヘミングウェイが執筆していた。
そう考えるとなんだか不思議です。
こういう歴史的建物が街中の至る所に普通に残っているのがパリのすごいところ。
しかも今も誰かが住んでいるというのも面白い。
フォトしていたらツアー観光の若い子たちがやって来ました。
2025年の今は気軽にスマホで記念撮影です。イェ~イ。
そしてそのお隣り。
ここにも歴史的プレートがあります。
こちらは日本人作家の辻邦生さんが1980年から1999年まで滞在していたアパルトマンです。
1980年にパリの大学で講義をした時にたまたま借りたのがこのアパルトマンの一室で、ホテルよりずっと生活しやすかったし、1年借りても2ヶ月のホテル代より安かったのでそのまま借りることにした、と「私の二都物語 東京・パリ」という作品の中で書いていらっしゃるようです。
1999年に亡くなられているので、最後まで借りていらっしゃったようですね。
ヴェルレーヌ、ヘミングウェイ、そして辻邦生の住んでいたアパルトマンがあって、でも学生街なのでお手頃なお店がたくさんあって、しかも月曜日以外は朝8時から13時まで観光客にも大人気の活気あるマルシェも開催されております。
そのマルシェが思い描くパリのマルシェそのもので、歩くだけでも楽しいんですよね。
初めてのパリ旅行でここに来た時は、パリだ~♪と嬉しかったものです。
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コメント
コメント一覧 (4)
私も日本にいた頃、ソルボンヌ大学は有名だと思っていたのですが、実際フランスに来て見ると、医学部と法学部を除いては、パリのエリート階級出身の優秀な若者は、政治学院かグランゼコールに進学していると知りました。始めてフランスに来た時にパリで出会った2人のソルボンヌ大学の美人女子大生が、黒人は飽きたから日本人の男の子と寝たいんだけど紹介してと頼んできた時には、フランスに来たことを後悔しましたよ。
ソルボンヌ大学に地方からわざわざ入学する学生はそう多くないのかも? 医学部と法学部は地方の大学にもあるわけだから、ソルボンヌ大学に行っている学生の中には、政治学院やグランゼコールに入れない、または厳しい入学試験を受けたく無いパリのお金持ちの坊っちゃんお嬢さんが多いのかもと思いました。
ただし、大学院ともなると優秀な学生も集まっているのだと思いますが。
はい、ドラッグも多いんですよね。
マリファナなんて煙草感覚で、カンパーニュの若い人は娯楽がないからマリファナやってるって、知り合いの旦那カンパーニュの人が言っておりました。
政治学院とグランゼコールが超出世コースなのは有名ですが、ソルボンヌでも学部でいろいろなのですね。
日本と一緒ですね。
2人の美人さん、あははびっくり。
でも、日本人と欧米人の感覚はめっちゃ違いますよね。
どっちが良いのかは微妙ですが。
地方からソルボンヌに入る人はそう多くないのかもなんですね。
じゃあ、やっぱりほとんどパリっ子なのかな。
そう言えば、娘さんがパリの高校に入った方が言っていましたが、フランスは日本と違って子供の頃から勉強勉強と言わない分、大学院で急激に伸びる人が多いと言っておりました。
日本人は子供の頃から必死にやる分、大学や大学院では急激な伸びは少ないと。
そこで追い抜かれると言っておりました。
とても興味深い話でした。
ヴィクトル・ユゴーなど著名人の墓地になっているんですね。
最近、日本では喫煙所が少ないし、路上喫煙禁止で、日本の道では煙草を吸っている人をほとんど見ませんね。
特にZ世代と呼ばれる若い世代は煙草に興味も無ければ、酒への興味も薄いらしいです。
フランスも喫煙ゾーンに行かない限り、喫煙者を見かける事は少ないかと思ってました。
電子煙草も含め煙草を吸ってる若い人を結構、見かけるのが意外です。
フランスも近年、煙草は決して安く無いのですよね。
コロナ禍の時にはバイトがロクになく困窮学生が居たというエピソードもあるんですね。その中の学生が煙草を吸っているのを見て、まず煙草から節約すればいいと思いますね…(^^;
デカルト通りにはヴェルレーヌが最期に住んでたアパルトマンが在るんですね。ヘミングウェイが仕事部屋を持ってたアパートでもあるんですね。
ヴェルレーヌにはちょっと興味があります。
ヴェルレーヌとランボーの映画「太陽と月に背いて」ちゃんと再DVD化されて欲しいです。映画館まで25年ほど前に観に行きました。
0階(1階)では、ヴェルレーヌの名前がついた食堂があるんですね。
moiさんは、ヴェルレーヌの食堂で食べた事、ありますか?
ヴェルレーヌさんを見て、お父様を思い出すというと、
お父様はこんなふうに髭をはやしていたんですか?
このアパルトマンや食堂、文学ファンには嬉しい所ですね!
日本人作家の辻邦生さんが滞在してたアパルトマンは、ヴェルレーヌの住処の隣のアパートにあるんですね。
ホテル暮らしは不経済なので、思い切って借りてたんですね。
そして学生街なので、値段が高くない店も多いんですね。
日本では路上喫煙者はほとんどいないのですね。びっくり。
私が住んでいた時はだらけで、しかもそのへんに吸い殻を捨てていました。
もうああいうことが日本では通らないのですね。
フランスではまだまだぜんぜん通ります。
なんせマナーに関しては日本より遅れてますから。
コロナ禍のルポルタージュの困窮だけどスモーカー学生には苦笑いでした。
その頃も10ユーロ以上だったと思うので、超高いんです。
ま、スペインとか近隣国で買うとフランスより安いので、結構それを利用しているようですが。
ヴェルレーヌとランボーの映画があるのですね。知らなかった。
興味あります。
この食堂は完全観光客向けで入ったことはなく、私が初めてパリに来て、ここに泊まった時は、ホテルの店主さんに教えてもらったこの近くの別のビストロに行きました。
そこもパリっぽくてとても良かったし、今もあるんですよ。
うちのお父さんは髭は生やしていなかったのですが、髪が薄めで、顔がちょっとフィリピン&スペインっぽくて目も茶色だったのです。
若い時のフォトを見ると目がヴェルレーヌさんみたいに少しつり気味でした。
スペインを旅した時にお父さんにそっくりムッシューを見たこともあります。
でも歳をとってからは目も若干たれて可愛い子犬ちゃんみたいな顔をしていました。
この通りはほんと観光街なのですが、初めてパリに来る時は行って損はないと思います。
とにかくパリっぽいです♪