今日のパリの最低気温予想は0度、最高気温予想は11度で、お天気はほぼ晴れの予報となっております。
会うといつも穏やかな笑顔で優しく声をかけてくださった100歳のムッシューが去年老人ホームに入居し、今年1月の終わりにムッシューの家が売り出されたことをこの記事で書きました。
→à vendreとまいまいつぶろその後今も売り出し中の看板が立てかけられているのですが、2週間くらい前、ムッシューの家の前を通りかかった時、ムッシューの家と同じ敷地内にある親族らしきマダムが住んでいる方の家の地下扉が開け放たれているのに気づきました。
そしてちょうどその時玄関から、いつものマダムとは別の、この時初めて見る70代くらいのマダムが携帯電話で話しながら出てきて、慣れた様子でポーチにもたれ電話で話し続けていました。
初めて見かけるけどムッシューのご家族であることがすぐわかったし、地下がガランとしていて何1つ残っていないのも見えたので、あれ?と思いました。
ムッシューの家の方の窓は常に鎧戸が閉められすでに人気がないのはわかっておりましたが、顔見知りになったマダムの方の家は鎧戸がかけられていなかったので、今もそのマダム家族が住んでいると思っていたのです。
で、家に帰って旦那に話すと、おそらく携帯で話していたマダムはムッシューの娘さんで、今もうあの2軒の家は誰も住んでいないと思うよ、と旦那。
顔見知りマダムの家の方は鎧戸閉まってないからまだいると思っていた、と言うと、確かに今ずっと鎧戸をしていないのはちょっと気になったけど、きっと中に入っても何もないから泥棒の心配がないのだろう、と。
じゃあ今日初めて見かけたマダムは私たちがいつもお話ししていたマダムとは別の娘さん?と聞くと、う~ん、よくわからないけど、でもいつも話していたマダムは親族ではないかも、と。
なぜならアクセント(フランス語の)がほぼほぼこっち(パリ)ではあるけど少しだけ南が入っていたように感じたし、話していてニュアンス的に何となく親族とは違うように感じた、と。
で、同じ敷地内だから親族だろうと思い込んでいたけど、やはり皆それぞれで事情があるのだな、と思ったし、わかりやすい訛りならわかるけど、ほぼほぼこっちだと、私にはもうまったくわからないな、と思ったのです。
でも顔見知りのあのマダムがいつのまにかいなくなっていたこと、遡ってみると、もしかしたらムッシューが老人ホームに入居した後自分たちの新しい住まいを探さなくてはだったかもなこと、会う度にムッシューは大丈夫ですか、と聞いていたけど、自分たちの暮らしのこともあっていろいろ大変だったのかも、などと考えると、何とも言えない気持ちになったのです。
そんなことが胸に過ってからさらに数日経ってわんこ散歩していた時、ポーチで携帯電話していた娘さんらしきマダムと旦那さまらしき人がムッシューの家の表扉から出てきたのです。
なので、今聞かなきゃムッシュ―のことはもうこのままずっとわからなくなるかも、と思い、勇気を出して、ムッシュー、マダム、こんにちは、突然声をかけてごめんなさい!と声を掛けました。
2人はとてもびっくりしていたけど、すぐ、私は同じ通りに住んでいて、いつもこの家のムッシューのCさんと挨拶していたので、心配していました、と伝えると。
2人は私がムッシューの名前を知っていたことで安心したようで、ありがとう、親切ですね、ととても喜んでくださいました。
で、 ムッシューはお元気ですか、と気持ち的には恐る恐るだったのですが、でも出来るだけ重くなく尋ねると、大丈夫、元気で今〇〇の老人ホームにいるんですよ、と。
ああ、マルヌ沿いのところですね、お元気なのですね、良かった~、とほんとほっとしてお伝えました。
マダムの旦那さまが、彼は100歳だよ、と言うので、はい、知っております!素晴らしいです!と言うと、それも知っていることでさらに安心したようでした。
で、旦那さまが、あなたの名前は何て言うのですか、と言うので、ムッシューとは挨拶していただけなので私の名前までは知らないはずです、でも、お元気なこと、ほんと嬉しいです!とお伝えすると、ああそういうことですね、とすぐ納得してくださいました。
で、ありがとう、とお互い言い合い、その場を後にしました。
正直、去年この家で最後にムッシューに会った時、そして老人ホームに入居したと聞いた時、最後が近いのかも、と思ったのですが、100歳のムッシューの生命力、すごいです。
しょっちゅう近辺をたくさん歩いていたようだし、庭仕事もマメになさっていたので、そのおかげでしょうか。
ということで、ほんとは、ムッシュ―が覚えてなくてもムッシューに会いに行きたいくらいなのですが、旦那に反対されるのでしません出来ません。
(私の言うことは旦那にとってしょっちゅう突拍子もないことのようです)
でも、ムッシューが元気で本当によかったです。
そして、あの顔見知りだったマダムご家族の暮らしが今、落ち着いているといいな、とも心から願っております。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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コメント
コメント一覧 (4)
だから気になりますよね。
挨拶するだけなのに、何かとてもいい気分にさせてくれるそんな感じですよね…( *´艸`)
ところでムッシューの御家族は、知っているマダムの他にもいたんですね。
娘さんなのかもしれないんですね、
いつも話していたマダムは親族ではないかもしれないとか、家族関係は謎ですね。
結婚自体2回してたりすれば、雰囲気の違う娘さんがいる可能性もありそうだし…。
ムッシューは、老人ホームに居て、ご無事だと分かって良かったですよね…(*'ω'*) それに特に病気というわけでも無さそうですね。元気そうでいいですね。
親族の方に声をかけるタイミングがあって良かったです。
ちゃんと同じ通りに住んで、ムッシューの名前も知っていたので、消息を訪ね、moiさんが気にかけている事をほほえましく思った事でしょう。
娘さんだとしたら、自分の親が近所の人から慕われていると思うと嬉しい筈ですね!
マルヌ川沿いというと、そんなに遠くないところにいるから、会いに行きたい気分にもなりますね。
老人ホーム付近で地域のイベントとかやっていて、さりげなく会えたらいいのになぁ…とか思います。
顔見知りのマダムも元気だといいですね。
お年なのでいつかは何かあるのは仕方ないことですが、いつもそこにさりげなくいてくれてこちらの心がほっとするような人がそこにいなくなるというのは、とても寂しいものです。
今もムッシューの家の前を通ると、ムッシューの姿が浮かびます。
でもあと数か月もしたら別のご家族が住み、そちらの光景の方が当たり前になっていくのでしょう。
娘さんがいるのは旦那は何となく知っていたようなので、私がはじめてお見掛けしたマダムがおそらく娘さんなのだろうと思います。
家のこともよくわかっていらっしゃるような感じでしたから。
100歳なので確かに結婚を2度していたり、パートナーが何人かいてもおかしくないですね。
フランス人はいくつになっても恋人が欲しい人が多いですし。
考えてみれば、同じ敷地内にある別の家を賃貸で貸す人も結構いるので、もしかしたら顔見知りのマダムと旦那さまもそうだったのかもしれません。
(旦那の元同僚さんも去年の夏に南の方へ家族で移り、賃貸で大家さんと同じ敷地内の一軒家に住み、焦らず家探しをしているようです)
家が売り出し中になった時、不安が過ったのですが、お声をかけたマダムとムッシューが明るく「元気だよ!」と仰っていたので、状態は悪くないのだと思います。
すごいです!
新しい生活になって1年近くなるので、少しずつ慣れてきていらっしゃるのかも。
はい、さりげなく会えたら嬉しいです~。
たとえムッシューがこちらを覚えていなくても、元気な姿を見れれば。
顔見知りマダムを最後にお見掛けしたのが1月のはじめくらいだったかしら、ご近所さんとお話ししていらっしゃってこちらに気づかなかったのでお声をかけなかったのですが、マダムもお元気でいて欲しいです。
ご近所さんでご挨拶してた方がいなくなってしまうのは
寂しいですよね、。そして家族?さん?とお話しできてムッシュさんの近況もわかってよかったです。私のアパートでも高齢者がいて特に交流はなくても挨拶やちょっとした世間話をするような
人はいます。たまに見かけないと心配になりますよ。
MOIさんのお気持ちよくわかります。
私は日本ではあまりそういう交流がなかったし特にフランスはボンジュールって
すごい大切じゃないですか?
そこから繋がる地域の交流もあるのかしら?と思いますよ。
東京では目があっても挨拶しなかったなあ、私は。
ムッシュさんもマダムさんもMOIさんがお元気でいて欲しいって思う気持ちよくわかります。
MOIさんのお気持ちを誰か?ご家族さんがホームに行った時に伝えてくれますよーに。
たとえ本人が覚えていなくても、きっとどこかで繋がってるはずですよ。
MOIさんの優しいお気持ちにちょっと感動しました。
また素敵なお話し聞かせてくださいね。
フランスは結構ご近所さん、気軽に話かけてくれますよね。
パリに来たばかりの頃も、アパルトマンの近所の方、スーパーのスタッフさん、お肉屋さん、八百屋さんの方々が通ると声をかけてくれました。
日本でも優しい方たくさんいたけど、フランス人はもっと気軽で、そうそう、ボンジュール!なんですよね。
YUKさんアパルトマンにも高齢者の住民さんがいらっしゃるのですね。
はい、しばらく見かけないと、いつ何があってもおかしくないから心配です。
やはり高齢者の方、あと子供は、周りの人が出来る範囲で少し気にかけるというのは大事だと思います。
私も東京ではマンションの方ともお隣さんでも挨拶程度でしたよ。
でもフランスに来てすっかり感覚が変わりました。
あともう1度くらいムッシューのお顔見たかったけど、もう無理かな、と思います。
いつも話していた顔見知りのマダムが、すごく痩せちゃって、家に帰りたい、と言っている、でも無理なのよね、と言っていたんですよね…。
それでももし会えたら…嬉しいなぁ~。
私はただのおせっかい焼きなんだろうと思いますし、ムッシューが元気なことを知れて自分がほっとする的なところがあります。
(自己満足?)
でも優しいなんて言っていただき嬉しいです。ありがとう♪