今日のパリの最低気温予想は15度、最高気温予想は18度で、お天気は曇り&雨の予報となっております。
郊外からパリ市内までの切符代が市内のメトロと同料金になり以前より気軽に行けるようになったので、ここのところちょくちょくパリ。
今の季節のパリは清々しくて眩しくて、やっぱり春のパリは最高だな、と思いながらの新緑散歩です。
で、タイトルで書きましたが、フランスらしい光景にも出くわしました。
メトロに乗っていたら大きめの手提げ袋を持った中年のかなりふくよかなマダムが、よっこらしょっ、という感じで乗ってきたんです。
そしたらすぐ近くに座っていたムッシューが立ち上がって、どうぞ、と席を譲ったのです。
でもマダムは、私そこの席好きじゃないのよ、と言って、他をぐるりと見渡し、端の席に座って携帯をいじっていた20歳前後のギャルソンくんの方を指して、そこにするわ、と。
すると指されたギャルソンくん、表情1つ変えず当たり前のように無言でさっと立ち上がって席を譲り、というより明け渡し、近くのドア口に立ちました。
で、マダムはありがとうも言わずまたどっこらしょっという感じでその席に座り、一息ついておりました。
そしてギャルソンくんの方も何もなかったようにまた携帯をいじっておりました。
実はフランスでこういう光景、何度か見たことがあるんです。
ある時は、スーツケースを持って乗ってきた中年マダムが、座っていた同年代のマダムに、私スーツケースがあるから座らせて、と。
言われた方のマダムは仕方ないか的な諦めの表情を若干浮かべ、席を明け渡し、言った方のそのマダムもありがとうを言わず、スーツケースを横に置いてどすんと座っておりました。
またある時は、バス停でバスを待っていたら、ティーンエイジャーたち数人がバス停のベンチに座って大声でしゃべりながら騒いでいたのです。
そこに年配のアジア人のマダムがやってきたのですが、ティーンエイジャーたちは席を譲ろうとはせずしゃべり続けたままだったので、私が、すみませんがこのマダムに席を譲ってあげてくれませんか?とティーンエイジャーたちに言ってみると。
ティーンエイジャーたち、あ!もちろんもちろん!と若干大袈裟気味に言って全員がすぐ立ち上がり、快く(可笑しいくらいに)マダムに席を譲ってくれたので、ありがとうと伝えました。
マダムもティーンエイジャーたちとそして私にも、ありがとう、と言ってくれて、遠慮がちにベンチに座り、ティーンエイシャーくんたちは立ったまままた大騒ぎしておりました。
話に夢中でマダムに気がいかなかっただけだったようです。
とにかくこんな感じで、フランス人たちは結構簡単に席を譲るし明け渡すし、そしてまた平然と座らせてとも言うんですよね。
もちろんフランス人皆がというわけではないですが、日本ではなかなかないことだと思いますし、こういうとこほんとフランス人面白い。
でも、ありがとうは言わなきゃだめだと思います。うんうん。
ということで、パリ情報がかなりたまっておりますので、がんばってフォト整理してちょこちょこご紹介させていただきますね。
それでは良い週末を。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
応援クリックしていただけると励みになります。

にほんブログ村
コメント
コメント一覧 (2)
熱気球で旅する『110日間世界一周』という映画を思い出します。
気軽に人に席を譲り……
譲って欲しいと本人から頼むのも気軽で…
又、座りたい人でなく他の人が○○に譲ったらと気軽に声をかけられるんですね…。
中年のふくよかめのマダムはムッシューが席を譲ってくれたけど「私そこの席好きじゃないのよ」と断り、若い20くらいのギャルソン君に譲ってもらいましたね。
ムッシューよりもうんと若い元気な人に譲ってもらう方がいいと思ったんでしょうかね。
スーツケースを持ってる中年マダムが同年代のマダムに
『私スーツケースがあるから座らせて』とお願いしちゃうんですね。
そういうのを気楽にお願い出来るのはいいですね。
必ずしも自分よりも若い人にお願いするわけではないんですね。
同年代だろうが、自分が荷物をうんと持っていたりすると、
手がしびれそうだから、譲って欲しい!と、内心思う事はあります。
moiさんが『すみませんがこのマダムに席を譲ってあげてくれませんか?』とティーンの子達にお願いした時、ティーンの子は
快くマダムに席を譲ってくれたんですね。
日本では、自分から平然と座らせて…と譲るよう頼むのも難しいし、
○○に席を譲ってあげて…と言うのも難しいです。
それに譲るのも失礼になるかもしれないです。
歳取っていると思ったという事に繋がりますし、若く見られたいと思っている人もいるので、何か難しいような…(^^;。
譲るも譲られるも大げさに考えず気楽な感じはいいですね。
私も『110日間世界一周』を思い出してフォトしたんですよ。
私は子供の頃から古い映画が好きでよく観ていたのですが、ウラジミールさんもチョイスがいつもシブいし、映画以外のこともよ~くご存知ですよね。
博識だな、としょっちゅう思っております。
マダムがギャルソンくんの席が良かったのはおそらく端っこで人にはさまれないので窮屈じゃないし、荷物も横に置けるからかな、なんて思いました。
スーツケースのマダムと譲ってと言われたマダムのやり取りの光景もかなり興味深くて、言われたマダムは、やれやれと言った感じで仕方なく立ち上がりましたが、その後はギャルソンくんと同じで、譲ったマダムをまったく見ることもなく何もなかったようにしておりました。
はい、日本では、譲ってなんて言ったら、は?って感じでおそらく譲る人はあまりいないと思いますし、譲られてプライドが傷つく人もいそうです。
怒った人の話もよくありますよね。
日本はとにかく、若い人若く見られることがよいとされているので、プライドが傷つけられちゃうのかな。
フランスは基本的にそれがあまりありませんから、考えずに気軽にやれるのかもしれません。