今日のパリの最低気温は19度、最高気温予想は32度で、お天気は晴れとなっております。
今週は30度越えの日も出てきてすっかり初夏のパリ。
で、お散歩に行ってまいりました。
今回はモンマルトルもある18区を中心にてくてく歩き。
天気予報では晴れときどき曇りだったので、1日中太陽が照り付けるよりはいいだろうと思ったのですが。
午前こそ雲があったけど、お昼前からは太陽さんず~っとギラギラ~。
湿気はたいしたことはないけれど、それでもかなり暑かったです。
でも思いがけない出会いもありました。
モンマルトルの高級住宅街にある通りを歩いていたら、目の前を着物を着た女性が通り過ぎたのです。
で、ちょうど横断歩道の信号待ちで横にいらっしゃったので「こんにちは。お着物素敵ですね」と声をかけたら、女性がびっくりして「日本人?」と聞くので「はい」と。
私が日本人で日本語で話しかけたのが思いがけなかったようで、信号を渡ったところでちょっと立ち話。
お茶の会に向かう途中なのよから、モンマルトルで1人で暮らしていて、という話になり、でも子供たちは今もう皆東京に住んでいて、80代で高齢者なんだし日本に帰ってくればと言われるけど、まったく寂しくないし、小さなアパルトマン住まいだけどここが暮らしやすくていいのよ、と。
で、まず、80代と聞いて私超びっくり!
だって背筋はびしっとしていらっしゃるし綺麗にしていらっしゃって着物も似合っていらっしゃっていて、まったく80代に見えないんです。
やっぱりアジア女性、特に日本人女性は若く見えるんだな、と改めて思いましたねぇ。
それに、1人で自分のことは自分で全部やって自由にマイペースで人生を送っているのも大きいのかな、とも思いました。
自分は、もし旦那に何かあって1人になってしまったらこの異国フランスでどうなってしまうんだろう、と大きな不安が過るので、まったく寂しくないと言い、生き生きしていらっしゃるこの方がめっちゃカッコよく頼もしく素敵に見えました。
それにしても、もちろん人にも寄ると思いますが(ごめんなさい)、80代って全然若いです!
モンマルトルの丘は相変わらず大賑わい。
なのでこの日はさっと横切り丘を下って、ちょっとディープなカルティエ方面へ。
久しぶりのメトロ「バルベス-ロシュシュアール」駅周辺です。
モンマルトルと同じ18区だけど、ここは観光客はほとんどいなくて、アフリカ系アラブ系の物売りがたくさんたむろし、いつでも怪しく危険な活気が漂っております。
でも私服警官も含め警官がしょっちゅう見回りしていて、この時も30代くらいの欧米系の男性ホームレスが職務質問されていました。
綺麗な青い瞳だったけど、笑うと歯が数本ありませんでした。
まだ20代後半くらいの欧米系女性ホームレスもいて、すでに大酔っ払いしていて呂律の回らない口調で叫びふらふら歩いていました。
こんな光景に出くわすと、なぜこうなってしまったのかな、といつも不思議で哀しい何とも言えない気持ちになります。
どこかでズレてそっちへ流されていくのでしょうかね。
生まれた時から悲しいキツい環境の人だってたくさんいるでしょうしね。
バルベス-ロシュシュアール駅周辺を少し入ると、さらにものすごい活気。
物売りはもちろん行き交う人々もほぼアフリカ系とアラブ系の人たちで、とにかく買い物してるみたいなのですが、平日の昼間にいったい何をそんなにたくさん買うのでしょう。不思議です。
ということで、高級住宅街もあれば大観光地、はたまたこんな民族の大るつぼ地区もあって、5分10分歩いただけで雰囲気がガラリと変わるので、興味深い元パリ郊外18区。
でも18区全体がほんと危険が多いので、もし行かれる時は十分注意なさってくださいませ。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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コメント
コメント一覧 (2)
30℃越えで、フランスも温暖化傾向ですね。
着物を着た80代の女性との偶然の出会ったんですね😌。
日本人だからって着物を着ている事は、ほとんど無いので、着物を着ている日本人を見かけるとは、貴重ですね✨
お茶の会なので着物でしたか。茶道がフランスでも習えるんですね。
背筋がピンと伸び、着物姿が美しく、とても80代に見えぬ若々しい方なんですね✨
子供達を頼りにしないのもスゴイですね。自由にマイペースな暮らしを楽しんでいるから若いのでしょうね✨。
80代で異国で1人はしんどい気もするのに…。堂々としてますね('ω')
その一方で、バルベス-ロシュシュアール駅周辺の様子は、また別のパリの一面を映し出していますね…。
活気ある通りの中に見える厳しい現実。ホームレスの人たちの姿は、社会の格差や人生の難しさを考えさせられますね😢。
お金も無く、おそらく頼れる人がいないのでキツイ暮らしをしている気がしますね。
ホームレスとまでいきませんが、日本でも最近、暮らしぶりが厳しい人がいる事を感じます。
ぼろぼろな服を着ている人とかいますし…。
又、小学校やディケア施設の給食が酷過ぎます。肉が無くて、卵や豆で蛋白質をとるランチだったりする日も結構あって、貧乏飯です。
18区は高級住宅街から民族のるつぼまで、ほんの少し歩くだけで景色が一変する所なのですね!
でも、治安の問題もあるので、散策の際は気をつけないといけないですね🚶♂️。
今日は薄曇りになっていて少し過ごしやすいのですが、いや~、今年のパリ、フランス、お天気に恵まれ過ぎで恐いくらいです。
パリで着物を着ていて黒髪だと100%に近い割合で日本人女性ですし、とても素敵なお召し物だったので(着物も帯もほんと可愛かったです)思わず見惚れ、話しかけさせていただきました。
パリを着物で歩くってとても素敵だけど目立つので、慣れていないと勇気も要りそうですが、ご本人はごく当たり前にまったく人目関係ない感じでした。
私は浴衣しかフランスに持ってきていないのですが、気負いなくフランスで着物を着るって素敵だな、と思いました。
お姿もですが、お話しても年齢を感じさせず、80代でも正直とても老いた感じの方もいるので、人によって本当に年齢の重ね方、老い方がまったく違うんだな、と改めて感じました。
思考も見かけを気にかけるのもとても大事だと感じます。
それにしても異国で80代で1人暮らしで、まったく寂しくないのよ、ってすごいですよね。
モンマルトルの高級住宅街からバルベス-ロシュシュアールまでは歩いて15分もかからないくらいなのですが、世界がまったくかわります。
でも、それをよく知っているし、これがモンマルトルなので、今は驚きもないのですが、ほんと人間社会の格差を数十分以内で感じます。
パリは狭いのでそれが凝縮された感じかもしれません。
日本の給食やデイケア施設の食事がひどいのですね。びっくり…。
フランスでは子供たちの給食はオーガニック野菜を使う食堂が増えていて身体のために給食にお金をかける傾向で、日本とは逆かもしれません。
18区はとても興味深いカルティエばかりですが、同じくらい危険があります。
でも、海外に慣れている方、パリに慣れている方なら、日本で言われているほどの大きな危険は頻繁にはないとは思います。