今日のパリの最低気温予想は15度、最高気温予想は21度で、お天気は雨の予報となっております。
ここは17年前、渡仏して初めて住んだパリ7区のアパルトマンのすぐそばのクレール通り。
ほぼ毎日通っていました。
この通りの花屋さんでは、お買い得の切り花があるとえいっ!とたまに購入。
パリジェンヌは、たとえそれほどお金を持っていなさそうな若い子でもお花は買っているのを見ていたので、素敵なことだな、と思い、私も超節約生活だったけど、当時の小さなアパルトマンの部屋になるべく花を飾るようにしていたのです。
でもある時、この花屋さんで3ユーロだったか4ユーロだったかの切り花を買った時、お店のムッシューに10ユーロ札を渡したら、1ユーロだったか2ユーロだったかのおつりを渡されたのです。
ムッシューが5ユーロ札だったと勘違いしてのおつり、と思いそうですが、ムッシューが忙しそうにしてさりげなさを装っているけどそれが逆にさりげなくないのを感じ、おつりを誤魔化されたのがすぐわかったのです。
で、まだフランス語がまったくわからなかったのでどう言えばいいかわからなかったし、言う勇気もなかったので、結局おつりを誤魔化されたまま綺麗なお花を持って何とも言えない気持ちでアパルトマンに帰ったんですよね。
今も思うけど、そんなせこいことしていったいどれだけのプラスがあるというんでしょうかね…。
で、たまにここを通ると、今もやっぱりそのことが過ってしまいます。
でも17年前の話なので、あのムッシュー、今もいるかどうか。
通った時結構見ているけど、いつもマダムたちばかりなんですよね。
ロリエ・ローズ(キョウチクトウ)が15ユーロ。
我が家は去年、ドイツ系スーパー「リドル」でこの3倍くらいの大きさのロリエ・ローズを6ユーロだか7ユーロで買いましたが、今年はさらに大きく元気に育っております。
なので、これで15ユーロはさすがパリの高級住宅街だな、と感じます。
そんな花屋さんを通り過ぎ、元フランス系スーパー「リーダープライス」が現在ドイツ系スーパー「アルディ」になっている(左のグレーの建物)一角を見てみると、右側の建物に何やら表示されているのに気づきました。
で、確認のため行って見てみると。
何と世界中の観光客に大人気の18区の大衆食堂「ブイヨン・ピガール」のテイクアウト専門店が近日中にオープンとのこと。
今年3月のこの記事で18区のブイヨン・ピガールと同じ並びにテイクアウト専門店が出来ていたことを書きました。
→パリで大人気の大衆食堂のテイクアウト店が出来ていた
HPを見てみると、テイクアウト店の他にもレピュブリックに食堂がオープンしていて、今度はこの7区。
ブイヨン・ピガールの人気がきっかけで、廃れていたパリの昔ながらの大衆食堂ブイヨンがここ数年で次々にオープンしているのは知っていたけど、いやいや火付け役ブイヨン・ピガール、決して派手ではないけど地味に進出してきております。
しかも食堂じゃなくテイクアウトなところがミソ。
ここはエッフェル塔が近いので、観光客の方々がエッフェル塔前のシャン・ド・マルス公園でピクニックする際のテイクアウトで需要が結構あると見込んだのかな、なんて思いました。
ここは18区のテイクアウト店の店内の様子ですが、こんな感じになるのでしょうか。
コンビニ感覚で欲しいものを自分でとり、会計するスタイル。
サンドイッチも含め外食が高いパリですが、前菜のウフ・マヨネーズ(2、70ユーロ)やテリーヌ(3、30ユーロ)、メインのソーセージ&じゃがいものピュレ(8、80ユーロ)、鴨のアッシュパルマンティエ(11、30ユーロ)などフランスの王道メニューがお手頃価格。
旅行でパリに来てお手頃なわりに悪くないものを食べたい、パリの庶民の食堂の雰囲気を楽しみたい、という場合は良いと思います。
HP→Buillon Pigalle
ただし、ほんと食堂メニューなので、ものすごいものは期待しない方が良いかな、と。
ネットや雑誌で紹介されているような美食フレンチを堪能したいのであれば、パリではやはりそれなりに出さないとなんですよね。
この時は朝だったのでまだ人気が少なかったクレール通り。
でもお昼、そして午後になると活気が出てイメージするパリの商店街の雰囲気で、そこが魅力なんです。
そんな通りにブイヨン・ピガール。
次回行った時はオープンしたかどうか確認したいと思いま~す。
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コメント
コメント一覧 (2)
当時のアパルトマンの部屋に節約しながらもお花を飾っていた、その心の美しさがあるからこそ、
その数ユーロのおつりにまつわる記憶が、いつまでも霞まずに残ってしまうのかもしれません。
さりげなく忙しいフリを装っているけど、それが逆にさりげなくないので誤魔化されたのがスグ分かったんですね。
言葉の壁があっても人の表情など“違和感”って分かるもんです。
それでも、お花を持ってアパルトマンに戻ったことも、
今この通りを歩きながら思い出すことも、
どこかで「あれは納得いかないけど、それでも花は花としてちゃんと咲いていた」みたいな、
静かな諦めと、でもそれだけではない記憶として、残っているんでしょう。
もしかしたらそのムッシュー、もういないかもしれません。
でも、あのときmoiさんが歩いた帰り道の石畳も、
今でも静かに、あの花と一緒にこの記憶を抱いてくれているので、道を通ると記憶がよぎるんですね。
ロリエ・ローズの価格差に「さすが7区…」と唸りつつ、
リドルで買った3倍サイズの元気な子が育っているというくだりに、
「植物は愛と土壌で育つのだ…!」思いました🌿💚
ブイヨン・ピガールのテイクアウト専門店が7区に進出とのこと、これは静かに熱いニュースですね〜!
コンビニ感覚で欲しいものを自分でとり、会計するセルフ形式のテイクアウト専門店としてオープンするんですね。
- メニューは、ウフ・マヨネーズ(2.70ユーロ)、鴨のアッシュパルマンティエ(11.30ユーロ)など、王道フレンチの“庶民価格”なんですね。
エッフェル塔近くという立地もあって、
「ピクニック×ブイヨン」という新しい楽しみ方が生まれそうですね〜🧺🗼
既存店の店内がやけに空間ありますね。テイクアウトでも、ここで立ち食いで食べられるんですね。
超節約生活だけどパリジェンヌのように小さな部屋にお花を飾りたいというささやかな楽しみだったのですが、たった5ユーロでも誤魔化したいという哀しくせこい行為に、何も言えないアジア人の自分、少しめげました。
でもそんな人もいれば、何も買わなくてもしょっちゅう声をかけてくれる商店街の方々もたくさんいて、いつもそんな人たちに救われたというか、元気をもらいました。
さりげなく装うというのはよっぽどの演技者じゃないと出来ないもので、今までフランスでおつり誤魔化しに何度かあったけれど、すべてすぐ意図的なことがわかりました。
はい、今でもこの通りを歩くと、あのバカにされたような哀しい出来事がほんの少しなのですが過ります。
あの時でムッシューは50歳前後だったかもなので、今もうほんといないかもしれません。
遠い昔の出来事ですが、はい、ほんと小さな小さなトゲのような想い出ですかね。
リドルの植物、ほんと悪くなくて、ロリエローズもアジサイもめっちゃ元気に育っているんです。
でも私は気にし過ぎる感があるようで、山椒はすべてまったくうまくいかなかったので、程よく気楽に気長に大事にする、というのが良いのかな、と思います。
ブイヨン・ピガールは大人気になってもう10年くらい経つのかしら。
でも短期間で広げないで、結構慎重に進めているように感じます。
ブイヨン・ピガールの人気で色んなお店やシェフさんが次々にブイヨン(大衆食堂)をパリはもちろんパリ以外でもオープンさせていますが、火付け役のブイヨン・ピガールはちょっとそれとは違うような。
テイクアウト店内で食べれるかはわからないのですが、お昼前後になると軽い行列が出来ています。
やはり観光客の方が多くて、どこか外でランチピクニックするのだろうな、と。
フランスの王道の料理をピクニックでいただくのも楽しそうです♪