まだパリ郊外住まいだった去年、たまたま同じ日に2024年と2025年のパリのバゲット優勝店に立ち寄ったので、その時の食べ比べ記事を更新しようと思いつつ、出来ないまま引っ越ししました。
で、かなり日が経ってしまったので更新しないつもりだったのですが、今の住まいになって改めて感じたことがあるので、書いておこうと思います。
ここは2024年優勝の「ブーランジュリー・ユトピー(Boulangerie Utopie)」。
実はこのお店、以前にも来たことがあって結構何種類も買ったのですが、その時は正直どれもまずくないけど美味しくもなくて、本当に本当に普通だったんです。
でもいくつかのサイトでは絶賛されていて、なぜだろう?と謎だったのですが、その後謎がちょっと解けた感じがあったんです。
というのもこのお店、フランスのパン屋&パティスリーの人気コンペティション番組で優勝したばかりだったんです。
私はその番組をその翌年あたりから観るようになったので知らなかったんですよね。
でもほんと普通だと自分は感じて、コンペティション優勝情報を知って思ったことが、優勝したとか金を獲ったとかパリで大人気の、とかの情報が事前に入っていると、美味しいと感じることあるかもな、と。
そしたらこの数年後、今度はパリのバゲットコンクールで優勝。
で、結構経っていたので、また寄ってみたんです。
感想はのちほど。
こちらは2025年優勝の「ブーランジェリー・ラ・パリジエンヌ(Boulangerie la parisienne)」。
街中のごくごく普通のパン屋さん的な雰囲気で、ユトピーの方は観光客がかなり多かったのですが、こちらは気軽に買いに来た周辺で働いている人がほとんどのように感じました。
ということで、2つの優勝店のバゲットでして、手前がユトピーのバゲットで、奥がパリジエンヌのバゲット。
それはわかっているのですが、が、実はこの時の味の感想を書いておいたメモが見つからないのです。
2、3ヶ月前はパソコンのそばにあって、大丈夫あるな、と思ったのですけど、ちょっとどっかいっちまいました。
ということで覚えている範囲で申し上げますと、まず見た目が違いますね。
ユトピーのバゲットはクープが真ん中に1本入っていて、パリジエンヌのバゲットはクープが斜めに数本入っております。
なので1本クープのユトピーの方がぱっかり開いた焼き上がりで、パリジエンヌのバゲットの焼き上がりは抑え目。
そしてお味の違いで印象に残っているのは、ユトピーよりパリジェンヌの方が塩が強めだったということ。
塩気が強いと食べた時にメリハリがあって美味しく感じられるので、その塩多め分を差し引いて考えてみて、どちらも普通に美味しいと思いました。
前回ユトピーでバゲット買ったかちょっと覚えていないのですが、今回はちゃんと美味しいと思いました。
あの時たまたま焼き上がりの出来がいまいちだったのか、もしくは私の味覚がいまいちとも考えられますが、とにかく今回は大丈夫でした。
で、このバゲットは今の住まいのパン屋さんのバゲット。
天然酵母を使っているのですが、これが美味しいんですよ。
しかも1、10ユーロでパリの優勝店2店舗より20サンチームお安い。
おしゃれっ気が一切ない小さなパン屋さんなんですけどね。
こちらはやはり今の住まいの別のパン屋さんでよく買っている丸パン。
回りはカリッとしているのですが、中が日本の食パンのようにしっとりしていて、でもバターはほとんど使っていないようで軽い味わい。
しかもかなり大きめなのに1、60ユーロ。
クロワッサンもこれまた別のパン屋さん。
(旦那が買ってきたのですが持ち帰る際雑に扱ったようでちょっとつぶれております)
クロワッサンは1個で満足するようなずっしりタイプと、もう1個食べれそうな軽めタイプがあると思うのですが、こちらは後者。
外はサクサクで中は薄い生地の層の間に程よく空気が入っていて、シュワシュワホロホロ。
お値段は1、30ユーロで、いつもはドイツ系スーパー「リドル」の安いわりに味は悪くない0、45ユーロのクロワッサンを買っていますが、たまに朝、焼き立ての美味しいクロワッサンが食べたくなると、我が家からそう遠くないこのパン屋さんさっと買いに行っています。
で、フランスの地方に引っ越して来て今思っているのが、パリのバゲット優勝店のレベルが決して飛び抜けて高いわけじゃないんだなということ。
でも決してレベルが低いなんてことではなく、ご紹介したパリの2店舗も美味しいし、今の近所のパン屋さんも美味しいしで、フランスはどこの地域のパン屋さんでも美味しいとこは美味しいんだ、ということ。
当たり前っちゃ当たり前なのですけどね、なんか世界で超有名なパリの街のバゲット優勝店っていうと、イメージ的にフランスでもかなり上、と思っちゃいそうな気もするんです。
でもそんなことはなく、パンの国フランスは全体的にやはりレベルが高いのだと感じております。
ただし不味いところもありまして、たとえばパリのバゲット優勝店でもありましたよ。うんうん。
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コメント
コメント一覧 (2)
後から「コンペティション優勝の情報が味の印象に影響するかも」と気づいた話、
めちゃくちゃ共感です。
事前情報って、味覚にフィルターかけちゃうんですよね……🤭
そして2025年優勝のパリジエンヌ。
街の普通のパン屋さんの雰囲気で、
働いている人がふらっと買いに来る感じ🌿
日常の中の優勝店……という描写がなんかイイですね。
バゲットの比較も、
クープの入り方、焼き上がりの開き方、塩気の強さ……
moiさんの観察が細やかで、さすがパン作りするだけの事はありますね🥖✨
今の南ブルターニュのパン屋さんのバゲットが
天然酵母で美味しくて、優勝店より安いという事実……
これはフランスのパン文化の底力なんですね。
丸パンのしっとり感😁
クロワッサンのシュワシュワホロホロの軽さ🥐
リドルの0.45ユーロクロワッサンとの使い分けが
暮らしの中のパン事情がすごくリアルで、ホッコリしました。
≪パリの優勝店が飛び抜けているわけじゃなくて、
フランス全体のパン屋さんのレベルが高い≫
⇑ パンの国フランスの真実でしょうね。
地方の小さなパン屋さんが普通に美味しいって、
それだけで暮らしの幸福度が上がりますよね。
コンクールに出ていないだけで、フランス全体のパン文化の底力が高いし
地方のパン屋さんって案外すごく美味しいですよね。🥖✨
地方の小さなパン屋さんで “普通に美味しい” が買えるのって、
暮らしの豊かさそのものですね。
愛知の蒲郡ファンタジー館付属の🍴レストランで食べた海老フライ🍤が一番うまかったです。
レジャー施設付属ゆえに評価値を低く思われがちでも、実際には一番旨かったです。
ホテルとか一流の所より……尚、一緒に食べた母も同意見。
評判の店でなくても愛知は🦐海老の有数の産地で
海辺では美味しい海老フライが食べられます。
ユトピーのパンを数年前に買った時は、旦那と私、1つ味見してはあれ?もう1つ味見してもあれ?と、とにかくどれもまずくないけど美味しくもなくて、この時以来、初めてのパン屋さんで何種類も買うことをやめました。
たまたま見習い職人さんが焼いた時にでもあたってしまったってこともあるかもしれません。
パンってやはり焼く人で変わりますし、同じ系列のお店でも味が違うことはパン以外でもよくありますしね。
事前情報って役にたつけど+ばかりでもないなと思います。
期待し過ぎてあれ?ってこともありますし、人によっては美味しいという思い込みフィルターがかかることもありますし。
ま、でもほんと私が買った日がたまたまだったのかもしれません。
今の街のパン屋さんは事前情報なく買いましたがそれぞれバゲットも普通にちゃんと美味しいので、こっちがお休みの日はあっち、とか、そんな感じで買っております。
はい、コンクールはほんの一部のパン屋さんしか出ないので、あくまでもその中での優勝ということなんですよね。
そう言えば元我が街でも何軒かパン屋さんあったのですが、コンクールで1位を獲ったというパン屋さんより、家の近所のBIOのパン屋さんとアラブ系職人さんのパン屋さんのバゲットの方が美味しかったんでした。
蒲郡ファンタジー館の海老フライ、そんなに美味しかったのですね~。
なんかわかります。
併設されているレストランって特に期待しないから、美味しいと新鮮びっくりですね。
お店の雰囲気や器などももちろん大事なんだけど、本当に美味しいものってそういうものなくてもただただ美味しいですよね。
そう考えると雰囲気や器もフィルターの1つかもしれません。
私は超海老好きなので、愛知の海辺の美味しい海老フライ、食べてみたいです~。