パリ生活社ミルクとマカロン2

パリ郊外マルヌ川の流れる街の暮らしの中で、日本人として感じる思いを率直に綴ります。

ガイドブックに載らない片隅パリ


今フランスのラジオでしょっちゅうかかってるのは、
なにげSUSHI TOKYOフレーズもナイスなこの曲。
ヴィデオクリップもまたかわいい。


ということで久しぶりですが今日は白クマくんと一緒にマルヌへGO♪


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去年カヌー初乗りの時は超ビビってライフベストのボタンを上から下まできっちり留めた妻だったが。
moi「あ!ライフベスト着るの忘れた!どうしよう~」
旦那「大丈夫だよ」
moi「え?そお?そうね」
慣れとは恐ろしいものである。
こんな時がやばいのよ~ん。
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moi「まだまだ緑だねぇ。ああよかった~。あれが茶色になるとねぇ…ねぇ?」
旦那「うん」
moi「いやでしょ?茶色になるのいやでしょ?」
旦那「うん」
moi「冬やでしょ?パリの暗~い冬やでしょ?」
旦那「うん」
moi「だよねぇ」
と、毎年必ず(ほんとに必ず)フランス男に同じ質問をし同じ答えを確認する妻であった?なぜに?
それは冬パリみんな嫌いさ、を確認するためである。
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あ、でも前々回のこのブログで、
夕暮れや夜パリのキラキラリュミエールをフォトするのが楽しみ♪ 的な調子のいいこと書いちまったんであった。
ああ、パリはわたくしを惑わせます~。なんちって。
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白い鴨ちゃん、すなわちアヒルちゃん親子も寛いでおられます。
かわいいわぁちっこいわぁ♡
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カラフルカヤックさんたち「ボンジュール!」
旦那・moi「ボンジュール!」
こんな時はだいたいどっちが先にとかはなく気持ちよくボンジュールです~。
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お仲間たちで楽しそう。
旦那も今度ご近所のカヌー仲間(マルヌ近くなので持ってる人少しいるのです)
とニジマス釣りに行くと言っております。
ニジマス大好きイェイ!塩焼きにアーモンドソースがけに…
その際は張り切ってお弁当作ってあげよう。ニジマスのために。あ、ちゃう、旦那のために。
日本風のハムとキュウリと卵のサンドイッチに唐揚げ卵焼きウィンナーにポテサラなんかいいかな…
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すると旦那が古いかわいいカヌーがつながれたほとりに留まってガサゴソやって、
冷えた白ワインのグラスをパドル(カヌーを漕ぐやつ)の上にのせてそ~っと(炉端焼きみたいに)
こちらに差し出してくれました。
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妻は漕ぎもせずただただ乗船して、飲んで、キャメラパチパチして。
真に呑気な午後でございます。
でも旦那が、漕がなくていいよ、っていうものだから。
ほんとにカヌーが(あと釣り)大好きみたいなんです。
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マダム&わんちゃん「ボンジュール!」
旦那・moi「ボンジュール!」
moi「いやん、あの子いっちょ前にライフベスト着てる~超かわい過ぎ~!」
旦那「うちの子たちもいつか乗せようぜ」
moi「それはダメ。あの子たちめちゃくちゃだし恐がるから無理はさせたくありません」
こんな時は絶対びしっと言う妻。鼻をふがっとさせながら。
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お若いファミリー「ボンジュール!」
旦那・moi「ボンジュール!」
しあわせそう。いいねぇ。素直にほんとそう思います。
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渋いムッシューご家族「ボンジュール!」
※奥様も娘ちゃんも笑顔で言ってくださいました。このフォトはその雰囲気がありませんが。
旦那・moi「ボンジュール!」
渋いムッシュー「このへんは雰囲気が素晴らしいねぇ」
旦那「ほんとそうだねぇ」
渋いムッシュー「このへんに家が欲しいねぇ。やっぱ宝くじかな?」
旦那「それしかないね。ははは」
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そして見えてまいりました、私たちの小さなヴァカンス、ノスタルジックな太陽さんが。
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「Chez Gégène(シェ・ジェジェンヌ)」に上陸で~す。
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平日の午後4時にチャリで通った時はすっかり静かでしたが、
青空土曜日はまだまだお客さまたくさん。
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こんなかわいらしい坊やのお客さまも。
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いつもと変わらない時間が流れております。
どうぞず~っとここがあってくれますように、と願わずにはいられません。
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以前ご説明させていただきましたが、
お客さまが食べ残しをあげたりするのでこのへんにはお魚さんがたくさんいるのです。
でもこの時は姿が見えませんでした。
オイラたちを釣ろうとしてる奴らがいるぜ、と仲間内で話して警戒しているのでしょう。
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さてさて、でも店内はこのようにガンゲットなムッシュー&マダムのお姿がほとんどありませんでした。
やはり今年の「Chez Gégène」もそろそろ終わりに近づいているようです。

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でもね、ヴィデオクリップの白クマくんのことなんですが、
最後まで脱がない方がよかったんじゃないかな、って私はちょっと思ったのです。
昔観たイラン映画の秀作「少女の髪どめ」の中でとうとう最後までそれなかったか、
というのが何ともいえない余韻だったのがあったけど。
脱がない方が観てる方の想像力がほんのりわいてそして最後までほのぼのだったかなぁ、なんて。
ま、勝手に私がそう思っただけなのですが。
皆さまはどうお感じになられますでしょうか。

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パリ散歩の時に偶然見つけたお店は
青い外観に白い食器が店内中にいっぱい。
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見てみると超シンプルな食器から
ちょっとかわいいデザインの食器や花瓶まで、
とにかく全部白で種類がめちゃくちゃ豊富。
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そしてお値段もお手軽価格なのです。
この何気に花柄が入ったカフェオレボールは
3ユーロちょっとだったか
3ユーロ50サンチームだったか。
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持ち手の形が凝ったかわいいカップも
2ユーロ前後から。
エマウスのブロカント食器たちの
1つ30~40サンチームに比べちゃうとあれですが。
イケアよりたぶん安いし少し繊細気味。
で、こんなお店はじめて見るな、
と思いながら店内へ。
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すると店内も見事に
いろ~んな種類の白い食器でいっぱいで。
もし白で探したい形があったら
ここだったら見つかるんじゃないかな、
と思いました。
で、帰ってきて早速調べてみたら、
2014年に出来たばかりの会社で
リモージュ磁器を工場生産していて、
現在フランスに9店舗。
10店舗めが近くトゥールーズに出来るそう。
そしてパリは今のところここ14区の1店舗のみ。
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ブロカント食器が何と言っても大好きな私ですが、
お料理のドレッサージュが考えやすく
普通に盛り付けるのも、
簡単に綺麗に仕上がるのも
一番はシンプルな白い食器だと思っておりまして。
ここは1つ知っておくと重宝するなと思いました。
それに何気ない普段使いにも
気兼ねなく使えそうなのです。
14区の大通りに面してはいるものの
地味な場所にあるし、
たぶん日本にはまだ紹介されていないかと思います。
いいお店めっけたなと、ちょっと嬉しくなったのでした♪

住所…45.av.du Général Leclerc 14区
TEL…01 40 47 59 21
営業時間…月曜日~土曜日の10:30~19:30
HP…「PORCELAINS M.P. SAMIE
・HPに入っていただき中ほどにある青色の
「Nos magasins」をクリックしていただくと、
フランスの店舗がすべて確認できます。

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久しぶりに1人チャリンコでマルヌ川へ。
少し色づいてきた風景は夏の色とは違っていて。
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やっぱり確実に秋は来てるんだな、と。
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「CHAMPIGNY SUR MARNE(シャンピニ・シュル・マルヌ)」を抜ければそこはすぐ、
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「JOINVILLE LE PONT(ジョワンヴィル・ル・ポン)」。
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そしてすぐ「Chez Gégène(シェ・ジェジェンヌ)」。
→「古き良き時代を行くマルヌ川クルーズ ~Chez Gégène(シェ・ジェジェンヌ)編~
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でも夏の賑わいはすっかり去っていて。
ここもあと少ししたら冬季閉店です。
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ま、そうは言っても平日の午後4時頃だったこともあるので、
週末で青空の今日はきっと賑わうはずはず。
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とにかく眩しい夏は過ぎ去りまして。
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少しだけ寂しい秋のはじまりマルヌです。
でもまた素晴らしいひと夏を過ごし、そして秋を迎えられることを幸せに思う時間でもあります。



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「シェ・ジェジェンヌ」はこの夏も
ご近所さんやプチヴァカンス感覚の方々で、
相変わらずの賑わい。
冬期は休業になって、あたりは閑散として、
誰もいないのが嘘のよう。
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このお店は「ウジェンヌ・ファヴルー(Eugéne Favreux)」
という男性がキャラバンで、
マルヌのこの地にやって来たのがはじまり。
そこに川船もやってきて係留するようになると、
小さなダンスホールのようなものが出来ました。
で、人が集まりだし、マフィアも絡んでいたようで、
しょっちゅう警察もやって来ていました。
そして1914年にその船で火事が起こり、
すべてが燃えてなくなってしまいました。
その数年後「ガンゲット」が全盛期に入った1918年に、
最初にキャラバンでやって来た、
「ウジェンヌ・ファヴルー」の名前からとってこのお店、
「シェ・ジェジェンヌ」が誕生しました。
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そんな昔々のマルヌ川の風景。
あちこちに小さなプラージュがあり、
夏にはこんな風に水遊びを楽しむ人がたくさん。
でも遊泳が禁止になってプラージュはなくなり、
今はプラージュの跡形だけが残っています。
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これはヴァカンスでマルヌを訪れた方々フォト。
(すべて家にあったポストカードから)
この時代の人々にとって避暑地だったんです。
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でもたくさんの「ガンゲット」のお店がなくなり、
残っている数少ないお店の1つがここなのです。
古き良き時代と今のマルヌの夏時間とが
心地よく交差して何とも言えないレトロ感。
いつまでも残っていて欲しいと思うお店です。
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そんなノスタルジックな「シェ・ジェジェンヌ」の、
ほとりにカヌーを留めて。
ちょうど空いていた川辺のテーブル席で、
私たちも小さなヴァカンス夏時間です。
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そうしたら、そのカヌーのそばにたくさんの大きい川魚~。
お客さんがパンやフライドポテトを投げたりするので
魚さんたち知っていていつも集まっているのだそう。
ちなみにお魚は「ウグイ」だそうで、
食べられるよ、って旦那。
で、ここで釣りしたらすぐ釣れちゃうねぇ、
な~んて話したりして。
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のどかで穏やかな時間が流れていきます。
けれど止まったままのような空気も漂っていて。
心地よいスペシャルなパリ郊外の一角なのです。
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お店の外のテラス席は、
子供から若い人たちから大人さんまで、
幅広い客層なのですが、
店内に一歩入ると。
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ダンスホールでダンスを楽しむ、
大人なマダムとムッシューたちばかり。
この、お店の外と中の、
とたんに違う感がまた面白い。
特にこの日は日曜日だったので
それが際立っております。
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でも皆さんが楽しむ姿が生き生きとしていて、
見ていてこれまた楽しんです♪
ちゃんと素敵におめかしもしてね。


さて最後は、
このマルヌやセーヌの「ガンゲット」で、
出されていた白ワインを楽しく歌った、
1964年のLina Margyの曲をご紹介。
「オオ!ル・プティ・ヴァン・ブロン(Ah! le petit vin blanc)」です。
それではまた来年、お会いしましょう~。なんちって。



住所・・・162 bis allée des guinguetta quai de polangis 93340 Joinville-le-pont
TEL・・・01 48 83 29 43
HP…「Chez Gégène
※春夏の営業で冬期は10月中旬から休業になります

          おわり

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ある日物置き部屋を片付けてた旦那が、
こんなものが出て来た~!
って持ってきたのは。


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「ガンゲット(Guinguette)」で知られるマルヌ川沿いの街
「ル・ジョワンヴィル・ル・ポン(Le Joinville le Pont)」、
を歌った1953年の曲、その名も、
「ア・ジョワンヴィル・ル・ポン(A Joinville le Pont)」の、
古~いレコード。
10年くらい前にブロカント市に参加した時に、
お隣りでお店を開いてた方にもらったものだそう。
ということで、せっかくなので今回はこの曲を聴きながら。



フランスの古き良き時代を行くマルヌ川クルーズで~す!

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さてさて今回は夫婦のぐだぐだな会話はあっちにおいといて。
「ガンゲット」&「ル・ジョワンヴィル・ル・ポン」の、
ちゃんとした歴史のお話しを。

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まず「ガンゲット」とは。
もともとは当時パリ郊外だったモンマルトルやベルヴィルにあったキャバレーやダンスホールが、1860年代にその地区がパリ市内となり、
税金がかかるためにパリ郊外のセーヌ沿いやマルヌ沿いに移りました。
そこでセーヌやマルヌで作られる白ワイン「ガンゲッ(Guinguet)」が出されるようになったことから「ガンゲット」と呼ばれるようになりました。
ミュスカデとかシャルドネがあるように、
セーヌ・マルヌ地域にもあるんですね、そんな白ワインが。
でも今はあまり作られていないようで、旦那も飲んだことないそうです。

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これは家にあったマルヌ川沿いの古いフォトのポストカード。
こんな静かな場所沿いにパリからお店が移ってきたんですね。

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「ガンゲット」の全盛期は1920年代ですが。
「ル・ジョワンヴィル・ポン」の街には、
シネマのスタジオもあったため、
ジャン・ギャバンやジャン=ルイ・トランテ二ャン、
ドミニク・サンダなどたくさんの有名人が来ていたそう。

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そのシネマスタジオが出来る最初のきっかけは、
この地にシネマのフィルムを作る会社があったこと。
その後シネマ自体もここで製作されるようになりました。
全盛期にはたくさんの映画が作られ、
そんな中にはアフリカが舞台の映画も多く、
毎回現地に行って撮るのはなかなか難しいので、
こののどかな場所で撮影されました。
そして1953年にBourvilさんの歌う曲
「ア・ジョワンヴィル・ポン」が大ヒットして、
さらによく知られるようになりました。

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でもそのシネマスタジオはだいぶ前になくなり、
こうして今の静かなマルヌ川の風景となっております。

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この赤いカヤックのパパさん&ちびっ子くんは、
この川沿いにお住まいでして。
ちょっとクルーズした後、今日はおしまい、って感じで、
階段上がってすぐおうちに帰っておりましたよ。
一歩出たらすぐお手軽川遊び、な~んて羨ましい。

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話を戻しまして。そんな歴史を知っているのか知らないのか、
2016年も、みんなの素敵なマルヌ時間は続いております。

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それもそれでいいな、と楽しく思い巡らせていると。

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旦那「あそこ行く?」
moi「行くよ行くよもちろんよ~ん♪」と。
で、レコードをまたどこからか出してきて(鞄からだけどね)、
何とか工夫フォトを試みるおバカな日本人妻。←つける薬はございましぇん。

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と言うことで「ル・ジョワンヴィル・ポン」に今もある、
「ガンゲット」の有名レストラン、
「シェ・ジェジェンヌ(Che Gégène)」に到着で~す♪
このお店の歴史は次回ご紹介させていただきます。

               つづく

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