今日のパリの最低気温は11度、最高気温予想は22度で、お天気はほぼ晴れの予報となっております。
もう何年も前のことになるのですが、たまたま知り合った香港出身で我が街に住んでいるマダムの話を今もたまに思い出します。
彼女の旦那さまは香港料理の料理人でその時シャンゼリゼの中華料理レストラン(超高級店)の総料理長とのことだったのですが。
私が、お家で美味しい中華が食べれるんですね、いいな♡と言ったら、彼女が、でもそれが違うのよ、娘なんて父親の料理はまったく食べたくなくて、お母さんの作る普通の料理の方がいいって言うのよ、と。
それを聞いて、ええ?!と思ったのですが、でもちょっと考えてみると、生まれた時からプロの料理が食べれる環境だと、特にそれにありがたみも魅力も感じず、それよりも逆に普通のごはんの方がいいんだろうな、と思ったのです。
食いしん坊の私からしたら何とも羨ましい話だけど、でもこればかりはきっと料理人の家に生まれた人だけにわかる感覚なのかもしれません。
たとえば老舗お寿司屋さんに生まれたお子さんだって、生まれた時から当たり前にお寿司があるだろうから、親御さんのお仕事を継いで、寿司職人としての道に進み、極める方もたくさんいらっしゃるとは思いますが、好きな食べ物は寿司以外のものかもな、とも思ったりします。
世界で一番好きな食べ物がお寿司の私からしたらこれまたほんと羨ましい話ですが。
そう言えば昔パリで知り合ったフランス料理の日本人料理人さんは、一番好きな食べ物はカレーで、カレーなら毎日でもいい、と言っておりました。
ただしさすがに料理人さんでして、カレーはカレーでも特に好きなのがスリランカのカレーだと。
スリランカのカレー食べたことがないけど彼が相当腕の良い料理人さんであることは彼の料理を食べて知っていたので、スリランカのカレー相当美味しいんだろうな、と思いました。
それにしても、自分で美味しいフレンチが作れるけど、好きな食べ物はカレーって面白い。
でもかと言って、料理人の家に生まれていない私は普通のごはんもプロのごはんもどちらも大好きです♪
うちの母はあまり料理が得意じゃなかったのですが、それでも母の作るカレーや塩唐揚げ、お雑煮が大好きだったし、子供の頃は駅前にあった中国人店主さんの中華レストランやよく出前で頼んだ町中華のラーメン、たまに行く都心のステーキレストランも楽しみでしかたありませんでした。
少し大人になってからは近所に出来た自家農園野菜をたっぷり使ったイタリアンレストランにも家族でしょっちゅう行っておりました。
母の味も大好きなお店の味もそれぞれに大事な想い出でお味です。
それとそれと、 人様の手料理ごはんもだ~い好き。
凝っていても凝っていなくても、とにかく自分の料理よりずっと美味しく感じる事がしょっちゅうです。あはは。
なぜ人様の手料理ってあんなに美味しいの?と思うけど、やはり自分の作る味とは違うからかな、なんて思います。
自分の料理って味付け自分だから、結局全部自分の味になっちまいます。
でも人様の料理はその人の味付けで、具材のチョイスも違ったりするので、たとえ定番の料理でもかなり違ってきます。
それが新鮮なんです。
自分で作らなくて良くてすぐ美味しいものがいただけるのも最高!
もし旦那が料理好きだったらほんとめ~~っちゃ嬉しかったし、大喜びでほいほい片付けするんだけどなぁ…
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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