パリ生活社ミルクとマカロン2

パリ郊外マルヌ川の流れる街の暮らしの中で、日本人として感じる思いを率直に綴ります。

美術館・博物館

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マレにはしょっちゅう来ていたしこの前もよく通っていたけど、
はじめてのカルナヴァレ美術館訪問です。
庭園があって今の季節は綺麗なんじゃないかな、
なんて想像しながらワクワク。
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が、普段訪問客が出入りしてる入り口が頑なに閉まっておりまして。
あれ、と思って張り紙を見てみると、
え?
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去年の10月から工事のため閉館中。しかも2019年末まで。あちゃ~。ってか長っ!!
HP→「Musee Carnavalet
しかたありませんね。事前にHPを見ればよかっただけです。
(でも大丈夫。この後行ったブールデル美術館が素敵ですから♡)
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ということで、マレ小散歩に変更です。
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マレ=Marais、とは沼地という意味で、ここは以前は沼地だったところ。
17世紀に国王アンリ14世の都市計画によって生まれかわり、
そんな当時の街並みが今でも残っている歴史的地区。
ちなみに俳優のジャン・マレのマレも同じスペルです。
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そんな歴史あるこのカルティエはユダヤ人街でもあり、セレクトショップが立ち並ぶおしゃれスポットでもあり、ゲイカルチャーのメッカでもあります。
ジャン・マレもフランスの偉大なる芸術家ジャン・コクトーと恋人同士であったことはよく知られていますね。
フランスでもずっと昔から誰もが知っていたことだけど言わなかったことだそう。
ジャン・コクトーの「恐るべき子供たち」は私は小説も映画も大好きな作品の1つです。
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ここはいつ来ても活気があって日曜営業のお店が多めなのも嬉しいところ。
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あちこちにまるで迷路のような路地があり、カフェやビストロに入ってみると、
奥には表からじゃ気づかないような素敵な中庭がある、なんてことも多いのです。
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パリジャンもパリジェンヌもあたしのようななんちゃってパリジェンヌも、
そして観光の方も十分楽しめます。
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マレの長年の人気ブラッセリーでガイドブックにもよく載っている、
「レ・フィロゾフ」がある通りは、これまたパリらしい雰囲気で絵になる一角。
パリにいる~、って気分になります。
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緑が眩しい春夏も、木々が黄色に色づいた秋も素敵なのです。
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私もむか~し、「レ・フィロゾフ」に来たことがあるのですが、
その後日本人シェフさんに変わったようでなかなかな評判。日曜も開いてるのも嬉しい。
初夏の頃にでもテラス席でランチお試ししたいなぁ、なんて思いました。
HP→「Les Philosophes
住所…28 rue Vieille du Temple 4区
                
                    つづく
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一階に上がるとまずこんなかわいらしく本や小物が展示されています。
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本は印刷機以前の手書きの繊細な写本たち。
何人の人がこの本を開き、ページをめくったのだろう…と思うと、それだけで少し時間の旅をした気分。
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ほのかで柔らかい明かりたちの中で輝くのは装飾品の展示室の金銀細工たち。
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宗教的なモチーフのものが多いので派手さも豪華さもないけれど。
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シンプルで美しいものが並んでいます。
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ここはチャペル。
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歴代のクリュニー修道院長さまや信者の方々が祈りを捧げたのでしょう。
かわいらしいけれどやはり厳かな空気が流れております。
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こちらは中世の騎士たちの武具などが中心の展示室。
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鉄の鎖を編んで作られたこれは鎖帷子(くさりかたびら)というもの。
剣の戦いでこれを身に着けていると、なかなか刺さらないのか、どうなのかな…と過ったけれど。
そんな世界、映画では見るけれどそれがリアルに目の前で繰り広げられるのは、よく考えたら恐いです。
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兜も実際に使われた跡が残っていました。
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そしてちょうど午後の終わりの光が差し込んで来た頃、最後の展示室へ。
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この美術館の一番の見どころと言ってもいいタピスリー「貴婦人と一角獣」の展示室です。
作品保護のため照明がかなり落とされた中、展示室の四方いっぱいに作品が展示されています。
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15世紀のフランドル地方(フランス北部からベルギー西部、オランダ南部一帯)で織られたものと考えられていて、全部で6点の連作。それぞれに五感である「視覚」「聴覚」「味覚」「嗅覚」「触覚」がテーマですが、残り1点はテーマが謎と言われる「私の唯一の望み」と名付けられたもの。
私はガンダムにまったく詳しくないので知らなかったのですが、
「機動戦士ガンダムUC」という作品でも登場しているそうですね。ガンダムファンはご存知なのかな。
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フランス国外に貸し出されることはほとんどないそうですが、
2013年には39年ぶりに日本の東京国立新美術館と大阪の大阪国立国際美術館で
「フランス国立クリュニー中世美術館所蔵 貴婦人と一角獣」展があり公開されたとのこと。
日本で本物を見た方もたくさんいらっしゃることでしょう。
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気をつけていないと通り過ごしてしまいそうな少し奥まった場所にあるこの展示室、
扉の向こうの秘密の部屋にちょっと入るような感覚も少しあります。
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ゆっくりと過ごして美術館の外に一歩出ればこの場所。
カルチェ・ラタン散歩 ~クリュニー=ラ・ソルボンヌ駅周辺編~
またちょうど夕暮れ時間なのでありました。

住所…6 place Paul Painlevé
TEL…01 53 73 78 16
メトロ…「Cluny-La Sorbonne」⑩号、「Saint-Michel Odéon」④号
開館時間…9:15~17:45
入場料…9ユーロ
HP→「 Musée de Cluny le monde médiéval」                     


                       美術館編は終わりですが、つづく

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今日は朝動物病院へ行ったため更新時間が遅れましたが読んでいただきありがとうございます♪
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メトロ「クリュニー・ラ・ソルボンヌ」のすぐそばにあるここ「クリュニー中世美術館」は、
学生街でお店が立ち並ぶ賑やかな5区カルチェ・ラタンの中にたたずむちょっと特別な存在。
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1世紀から3世紀にかけて作られた古代ローマ浴場跡の遺跡であるここを、
14世紀にブルゴーニュの修道院長の「クリュニー」が買い取り、この建物が建てられました。
その後国の所有になり、中世(5世紀~15世紀)の美術品23,000点を展示する美術館として
1843年にオープン。美術館の名前もここから来ています。
ただし「クリュニー」は個人の名前ではなく修道会の名前で、代々の院長が「クリュニー」さんだそう。
それでは中へ。
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天井が13メートル以上あるここは冷水浴場跡。
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この展示室には中世以前のものもいくつか展示されています。
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この繊細な金細工は7世紀の作品。しばらくの間見とれました。
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まるでステンドグラスで出来た小部屋のような展示室は、色と光の世界に入り込んだような錯覚。
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普段は教会などの高い位置にある繊細なステンドグラスがここではすぐ真近。
ステンドグラスの最盛期である12世紀~13世紀に作られたものだそう。
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ここにはフランス革命時に壊されたノートルダム大聖堂の正面の像のオリジナル彫刻が並びます。
無残なその姿ですが物悲しい美しさもなぜか感じるのは否めません。
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広々とした空間の中で古代ローマと中世の歴史が交差します。
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パリに住み始めた年、いろんな美術館に足を運んだものですが、遺跡好きの私にはここはちょっと特別。
素晴らしい作品を見ながら、遠い遠い昔へと思いを馳せられる場所。
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それでは全部で23ある展示室の、今度は一階(日本で言う二階)へ行ってみましょう。

                    後編につづく

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今年の8月ヴァカンスにはいってすぐの時に旦那と来て、
とても気に入って、秋にまた来たい、とこのブログでご紹介させていただいた、
15区モンパルナスにある彫刻家アントワーヌ・ブールデルのアトリエ兼住居を改装した
ブールデル美術館に再び行ってまいりました。
8月6日の記事の夏編はコチラです→「ブールデル美術館(Musée Bourdelle )
というわけで秋色のブールデル美術館プチ散歩です。


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この日は夏のヴァカンスの時に来たのと違って平日1人ぽっち日。
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というのも、素晴らしい作品をまた見たいのはもちろんなのですが、
この素敵な美術館の今度は秋の雰囲気を、今度は1人でゆっくりフォトしてご紹介出来たら、
と思っていたのです。
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写真右の座っている方がアントワーヌ・ブールデルさん(Antoine Bourdelle、1861-1929年)。
南仏のモントーバンで生まれ、貧しい家具職人であった父を手伝い、
奨学金を得て国立美術学校で学ぶため彼がパリに出て来たのは23歳の時。
そしてすぐ、芸術家たちのアトリエ付きアパルトマンとして他の多くの芸術家も住んでいたというここに住み始め、その後68歳で亡くなるまで住み続けたのだそう。
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そんな時代に一瞬入り込んだような錯覚をするくらい、
当時の面影を残すように作られたこの美術館は素晴らしくて、しかも驚くことに常設展は無料。
夏に訪れた際は何年かぶりの美術館での感動があったことは前回の記事でも書かせていただいたのですが。
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あのキラキラの夏から1つ季節が巡って。
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今は秋。
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緑の色たちはもちろんなのですが光の色合いもやはり夏と違っていて。
ここモンパルナスの片隅のブールデルさんのお宅の空気の中で、
四季があるのはやはり素敵なことだと、改めて思ったのです。
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ところで私がいつまでもたくさんフォトを撮っているものだから、
そして楽しくて嬉しくて薄っすら1人で微笑んでもいたものだから、
美術館の係りの方がこの時ちょっとついてきて…ちょっと怪しいアジアン女性と思われたようでした。
でへ。
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なので背筋をしゃんとして余裕のほほ笑みをあえて見せて、
大丈夫。わたくし危険ではありません的雰囲気を醸し出しつつとっとと違うとこへ移動したのでした。
結構広いんですよ、ここ。
でへ。
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そんなんで1時間半近くゆっくり満喫させていただいて。
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さて、今度は冬、でしょうか。あ、雪が降った日なんてのも素敵かもしれませんね…


住所…18 rue Antoine Bourdelle 15区
TEL…01 49 54 73 73
開館時間…10時-18時(日曜日、祝日は休み)
メトロ…「Montparnasse Bienvenüe」④⑥⑫⑬号線
美術館のHP→「Musée Bourdelle


前回の夏に訪れた際にランチをした、この美術館のすぐそばの日本人シェフレストラン
→「15区 Le Clos Y(ル・クロ・イグレック)
も一応また併せてご紹介させていただいておきますね。
ほんとに歩いて3分もかからない場所同士のこのコース、なかなか素敵なので。

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メトロ「Saint-Poul」の駅からすぐのここ「RUE DE FOURCY」に入って。
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30秒もかからず右側に見えてくるのが、
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「ヨーロッパ写真美術館(MAISON EUROPEENNE DE LA PHOTOGRAPHIE)」。
ここはパリ市内に住んでいた頃、しょっちゅう来ていたところ。
というのも毎週水曜日の17時から20時まで無料で展示が見れるのです。
なのでほんと新しい展示がはじまるたびに来ていたくらいなのですが。
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パリ郊外に移ってからは一度か二度くらいしか来ていなかったので、
久しぶりにこの日、水曜日だったので来てみたのです。
ここではいつも何人かの写真家の展示が行われていて短いフィルムなども観れたり、
窓からのマレの眺めも素敵だし、カフェもあるのでしばし時間を忘れて作品を観ながらゆったり過ごすのにいいところ。
パリにやって来た一年目にガイドブックに紹介されている美術館は結構行ってみたのですが、
私的には雰囲気も規模もこじんまりで作品と共にその場所の空気感も楽しめる、
そんなところが好きで、ここもそんな1つ。
そう言えば今思い出しましたが、日本にいた時どなたかの写真展で行った、実業家、原邦造という方の邸宅が美術館になっている品川の原美術館も素敵だなと思いました。
その時の展示も素敵だったのですが、でもどなただったかはすっかり忘れてしまった…。
HP→「原美術館
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ということで久しぶりでちょっと嬉しく思いながら館内へまいります。
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が、が、あれ?入っていった皆さん、順番にお金を払ってチケットを購入しているぞ。
なんだろう、特別展示かなんかだろうか、思って入り口のチェックの方に聞いてみたら、
なんと水曜日の夜の無料は10か月前くらいで終わってしまったんですって。
が~ん!
10か月前くらいということは去年までで終わったのかもしれませんねぇ。
というわけで、それなら展示をじっくり調べてお金を払っても観たいかどうか考えて、
そして来るなら昼間にゆっくり来た方がいい、思い、迷うことなく入館をやめたのでした。
でもでも無料は終了してしまっても素敵な美術館なので私的には結構おすすめでございます♪
HP→MAISON EUROPEENNE DE LA PHOTOGRAPHIE

で、この後はまたとっととお好み散歩を再開したのでした~。                      


                         来週につづく

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ちゃんちゃん。な夕方だったのですが最後まで読んでいただきありがとうございます♪
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