パリ庶民の暮らし情報と料理を中心にご紹介してるmoiです。

多民族国家のフランス。

我が家の周辺も、日本人の私も含め、様々な国にルーツを持つ人々が住んでおります。

そんな中で、自国の軍隊を除隊後フランスに来て働き、現在ここパリ郊外の賃貸アパルトマンの小さな部屋で、1人暮らしをしているヨーロピアンがおります。

彼は一見、超質素な暮らしをしているように見えます。

でも実は、自国には大きな自宅の他に別荘も2軒持っています。

しかも広大な葡萄畑も持っていて、従業員を数人雇い、ワイン作りもしております。

家族は自国に住み、彼だけは今だにフランス暮らしを続けております。

というのも。

フランスは社会保障制度が充実しているから。

一定の条件はありますが留学生を含め外国人でも国民健康保険に入れますし、住宅手当も申請出来ます。

子供が多いフランスなので様々な家族手当があるし、失業手当も最大で3年近く支給される場合があります。

そんな充実した社会保障制度なので、本当に生活が大変な場合、いろんな手当を受けられるのはありがたいのですが。

その一方で、生活に困っていなくてもうまく社会保障制度を利用して、フランス生まれのフランス人より多くのお金を得ている人がたくさんおります。

働くよりも社会保障制度を利用してもらうお金の方が多いので働かない、という人もたくさんいるのです。

我が家のご近所には、一軒家の自宅に住み、年代ものの名車を2台持ちながら、ノワール(闇労働)で働き、様々な社会保障を受けている外国人一家が住んでおります。

自宅に名車があることをお上に知られたくないため、いつも自宅から少し離れた場所にその車を路駐しております。

賃貸アパルトマンで暮らしている彼はノワールではありませんが、やはりフランスの社会保障制度を、収入の少ない世帯として最大限利用しているようです。

コロナ禍真っただ中の時は、自国は医療費が高く医療レベルの水準も低いので、検査等を含め自国よりフランスの方がずっと得で良い、と言っておりました。

彼のようにフランスと自国、両方に家があって、彼と逆で自国暮らしをメインにしている人も、コロナ禍の時だけフランスに移動してきた、なんていう話も聞きました。

こういう事があるのでフランス人の中には、外国人定住者や移民に対して良い感情を持たない人が結構いるのですよね。

私も外国人なのでなかなか微妙な気持ちです…。

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